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瑠璃の人生☆七転び八起きVol.2

人生の縮図

最初の記事を書いてから随分過ぎてしまいました。
2記事目という事で、
今回は少しラフな感じで書きますね。
できればVol.1から読んでいただくと、
関連する部分もあるので
わかりやすいかと思います(長文ですが💦)。

さて、どこから話しましょうか・・・。

恋愛とは・・

いきなりですが、
還暦過ぎた私の恋愛話なんぞ、
誰も興味ないとは思うのですが(笑)
「昔の恋愛って、どんなだったんだろう?」と、
想像がプックリ膨らんでいる方には読んでいただけるかな、と。

携帯電話とかもない頃、
家電での会話はもちろんご法度(なぜかは最初の記事をお読みください)。
彼ができると一応家に連れていき
「お友達としてよろしくね」
という母の洗礼があり(笑)
それが、無事に終わると
女友達総動員で協力してもらい、
おデートに出かけるわけです。

女友達と出かける際には、
いつもの門限夜6時が9時まで延びるので、
デートの何日か前に女友達に家に電話してもらい、
その子と遊びに行くという設定で許しを得ていました。

忘れられない恋愛

私は大学を卒業してから公務員試験を受け
郵便局に勤め始めたんですね。
仕事は楽しかったけど、
後に局長と大喧嘩して辞めました。

まあその間にも彼氏はできましたけど(笑)、
その恋愛が私にとって一番の思い出となったのです。

ん・・思い出には、多分今もなってないのかな。

私は生まれも育ちも東京都下の八王子。
彼は山梨県の甲府市郊外に実家があり、
遊びに行くのは、いつも山梨方面。  
すっごく楽しくて、危なっかしい恋愛でした。

彼は運転がうまくて、いろんな場所に連れて行ってくれたな。
往復の車の中のBGMは、
もちろん大好きなユーミン。
だから、ユーミンの曲に関しては思い出があり過ぎて
今でも聴いてるけど、その頃を思い出してしまい、
本当は心の中で泣いている感じ。

音楽って不思議で、
その曲を聴いてた時の、
それぞれの景色や、季節感、
空気の匂い、その時の会話やシチュエーションまで思い出すんです。
だから余計に辛い。

ちょっと不良少年みたいな彼。
私の事を「箱入り娘」とからかって。
きっと亭主関白になるんだろうなぁと思ってた。
でも何かあった時には、全力で守ってくれる。
そんな人でした。

付き合い始めて2年ぐらい過ぎた頃、
自然と結婚の話が二人の間で出始めて。
そんな時に私の妊娠がわかり、
彼が家に来て「結婚させてください」と。

その後のことは、
最初の記事を読んでいただいた方は
大体想像がつくと思いますが、
母にとんでもない目に遭い、
私達は引き裂かれました。

どんなに泣いても叫んでも、
結ばれなかった恋愛です。
後悔しても子供は戻ってきません。

今なら「できちゃった婚」「授かり婚」と言われ、
おめでたい話になるのですが。
ただね、これは時代のせいだけじゃなく、
母親が精神疾患だったという事です。

その後の彼とのやり取りは、
全て女友達が間に入ってくれて
何とか彼とは繋がっていたけれど、
これ以上、もう無理だと思ったんです。
多分こうして会っている事が母にバレたら、
きっと彼は※されてしまう、そんな母ですから。

私は彼を守りたかった。
だから最後の嘘をつきました。
「他に好きな人ができたんだ」って。

彼の涙を初めて見たその夜。
今、時を戻せるなら
彼と出会った頃に戻りたいと思った。
こんな思いをさせたくなかった・・。

最後にぎゅーしてくれて、
その時に私に握らせてくれたのは、
一人暮らしを始めた彼の家電の番号。
実は今でも取ってあります(当然使われてないけど)。

一度だけ・・・

実は彼と、その後10年ぐらいしてから、
会った事があります。
私は最初の結婚をしてから数年、
彼はまだ独身だったけど、彼女がいました。

ドライブして、よく2人で行ったほうとう屋さんに行って(山梨名物ですね、ほうとうは)。
夜は夜景が綺麗な勝沼の「ぶどうの丘」へ行って。
いろんな話をしました。

彼は私の最後の嘘の話、見破ってました。
「バカだなぁ・・」と一言。
夜景を見ながら、後ろからハグしてくれた時に、
私はボロボロ泣いてしまったのですが、
時は戻らず、です。

約7年前ぐらいでしょうか。
同じ郵便局で働いていた、
彼と同郷の女友達に偶然会ったのです。
結局彼は、あの時付き合っていた彼女とも別れ、
それからはずっと独身だったと。
そして
「〇〇君、去年交通事故で亡くなったんだよ・・・」と
辛そうに教えてくれたのです。

お墓の場所も聞きました。
私は、夏休みを利用して一人で出かけました

彼とドライブした場所、よく行ったお店。
そして最後にお墓参りを。

「あの頃、いろんなところに連れて行ってくれたね」
「楽しかったね、たくさん喧嘩もしたけどね」



「ごめんね、何もしてあげられなかったね」



思い出は、思い出だから美しいと言いますが、
一生かかっても消えない後悔です。

こんな辛い思いは絶対に、誰にもしてほしくない。

思いは必ず言葉にして伝える。
愛する人と繋いだ手は、
離してほしくない。

今の私は確かに幸せなのかもしれない。
でもね、幸せの中身が違うんです。
何をしても、何か嬉しい事があっても、
ふとした瞬間には思い出す。

こんな重い自分の気持ちが、少し軽くなるのは、
きっと私の人生が閉じる時だと思います。
だから、私はずっともがき続けます。

今回、ラフにとか言いながら、
最後は重くなっちゃいました。
ごめんなさい。
そしてもし読んでくださった方がいらしたら
本当にありがとうございます。






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