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自作小説

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絵描きで小説書きな私の自作小説をまとめました。ジャンルはさまざま✿ 自作小説のコミカライズ単行本「魔王の庭の白い花」(一迅社)発売中です。(作画:十屋つぐみ先生)
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#ファンタジー

短編小説『魔王の庭の白い花』1

 満月が煌々と照らす不気味な古城。  人を喰らうという獣たちが徘徊する深い森の真ん中にひ…

短編小説『魔王の庭の白い花』2

「ど、どういうことだ……」  翌朝、男はある知らせを受けて狼狽していた。 「ちゃんと私の…

短編小説『魔王の庭の白い花』3

 それから男は怪訝な顔をする召使たちを尻目に、暇さえあれば厨房で本格的に人間の料理の勉強…

短編小説『魔王の庭の白い花』4

「ごちそうさま」 「ありがとう」 「おいしかったです」  シンプルに一言だけ。大した言葉…

短編小説『魔王の庭の白い花』5

 男は本屋に入ると片っ端から本を開いていった。  彼女が話すことが出来ない原因を調べるた…

短編小説『魔王の庭の白い花』6

「うっわ、地味な城……。うちの馬小屋の方がまだマシじゃね?」  日光に輝くきらびやかな鎧…

短編小説『魔王の庭の白い花』7(完)

「これはもうちょっとお塩を多めにした方がいいのよ、煮込んでると水分が増えるから」 「おお、そうなのか。君と料理をすると勉強になる」  二人はまた召使たちに無理を言って、厨房で一緒に料理をしていた。 「勉強しなくたって、私が作れるからいいのに」 「いや、私が作れないと意味がないんだ。君のために私がしてやれることはとても少ない、できることはなるべく沢山してやれるようになっておきたいんだ」  そう微笑む男につられるように、女も笑顔を浮かべた。  我々の仕事がなくなってし