星はあなたの人生に影響を及ばさない
パラマハンサ・ヨガナンダ著のあるヨギの自叙伝より
古代の科学であった星学は知ったかぶりのニセ星学者によって不名誉な地位に落ちてしまった。星学は数学的にも哲学的にも広大な学問なので正確に把握する事は出来ない。
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本来の星学は星の刺激に対する人の反応を研究する科学であり、星には吉だの凶だのという意味はなく、ただ陽性、陰性の放射線を放ちこの放射線が過去の撒いた種(因)に発芽の機会(縁)を与えているに過ぎないと聖者スリ・ユクステワは語っています。
天からの放射線と本人のカルマが数学的に一致した日に生まれる日が決まり、ホロスコープが決まるけれど運命を強調する為ではなく、ホロスコープから抜け出す為、人間の意志を喚起する為にあるもの。
今、自分の周りに起きている事は過去の自分の業(行ない)の結果であり、
自分でした事なので、克服できない障害などなく自分で元通りにする事が出来るもの。
人間には星の力に影響されない霊的な資産を持っているのに、星学を迷信的に恐れ信じすぎる者は運星の奴隷となり、機械的な法則に巻き込まれてしまう。霊性に目覚めるほど物質的なものに支配される事がなくなり、自由に生きられるようになる。それが星学の本来、目指すところなのだ。
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西洋占星術は願望実現の為、インド占星術は欲望を捨てる為の星学だと聞いた事があります。それなのに、何故かインド占星術には成功だの財運だのというヨガの技法に注目を集め、それを売りにしている鑑定士さんが多いのが現状です。私自身、インド占星術を勉強していて言ってる事とやってる事が真逆だな~(苦笑)と思い、占星術への熱が冷めてきた為にインド占星術から離れていったのが現状です。
勿論、人として生まれたからには人並みに裕福で人並みに仕事も軌道に乗せたいという心は誰にでもあると思います。それは自分も同じです。
ただ、星に成功運や金運を聞いて期待しても意味がないと思うのです。結局は自分が知りたい事、気になる事は自分が執着している事なんですよね。お金が欲しいなら、お金が入る種を巻かないといけないのだし、仕事で成功したいなら自分で成功する種を巻かないといけないわけです。星周りが良くななればうまくいく事はないでしょう。(有名人を鑑定例にあげていますがそれなりに努力してきたので結果が出て当然なわけです)そしてそれはただ単に自分が撒いた種に星の放射線が当たり発芽するだけ。それが大きく育つ芽になるのか、すぐに枯れてしまうかは自分の行動次第です。
そもそも過分な欲望さえなければ、お金に苦しむ事もなく、こだわりがなければどんな仕事でもそれなりに楽しいのです。(そしてどんなにこだわりのある仕事についても苦しい事、うまくいかない事もあります。)
どんな時に何が起きても淡々と受け止めて、自分が今できる事を一つづつやっていく。喚かない、落ち込まない、調子にのらない。不動の心で生きていく事。心の平和とは自分で創り出すもの。周りに求めてはいけないし、環境のせいにしてはいけない。何故なら、それを選らんだのは自分なのだし、自分はそこから離れるという選択も出来るのですから。
星はあなたの人生に影響を及ぼさない。あなたが撒いた種に放射線を当て発芽させるだけなのだと・・・どうかその事を心に留めておいてください。
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