#64. 見上げる

一昨日、引っ越した。新居での新生活1日目。
仕事を早々に切り上げ、同居人とニトリへ。

何故だか7月末のリニューアルらしく、
お目当ての家具たちの大半にはカバーがかかっていて、なかなか目的は果たせなかったものの、

るんるんだった。
4年前の前回の引っ越しとは違って、YouTubeで調べればなんでもわかる時代。

一回目の一人暮らしの経験を踏まえて、使い勝手、掃除のしやすさを基準に小物を揃えていく。楽しい。

えーっとこれって何cmだっけ。
メモアプリを開くついでにLINEを開く。
幼馴染の結婚式の時間の連絡が来ていた。

朝早いね、ヘアセットとかどうしよう。
キャッキャ騒ぎながらニトリを歩く。

え〜早いけど、もうお願いするしかないよね、
なんて返信しようかな、LINEを開く。

同担LINEが動いていた。
幼馴染のLINEグループのアイコンと同じ色だったから、一瞬目を疑った。

あの既に5ヶ月弱経った事件と、それを理由に集まって飲んだ時以来だ。

おしらせ、と、メールの文字が飛び込んでくる。
さっと血の気が引く。

まだまだヲタク2.5年生でも分かる。
濃い2年半を過ごしてきた経験から一言で言うならば、悪い報せ。

更にその判断を決定づけたのは、私の大学時代からのよき友人であり、同じくエンタメ大好きな彼女からの

大丈夫？みんなから連絡来てるだろうけど、
というLINE。

あーーーーうちの子に、何か、事務所がオフィシャルに文章を出すほどには、悪いことが起きたんだな、と。

色々あったから。だけど、色々あっても、一気に頭は真っ白になるもので。

でももう私もいい年だから、知ってる。
悪い事実はさっさと見て、さっさと悲しむ。ちゃんと悲しむ。ちゃんと消化し切る。

それが1番自分の心に良い。
自分の心に良いってことは、悪い状態を引きずらずに済む。

そうすると悲しい顔をしてる時間が短く済むからだ。

ごめん、ちょっと止まって、見る、見る、今すぐ見る。

慌てて会員番号を入れてログイン。
文章をさっと読んで、そっか。って。

引っ越しが決まってから、ドタバタの中、
ずっとAGTを見てた。

あぁ、トラジャ好きだなって、改めて思って。
影響力凄いな、側から見たらどう見えるかなって、インスタを見直した。ら。

閑也さんだけ自分の投稿、セルフプロデュース投稿がなかった。

具合悪いんだろうな、とは思ってた。

だから、休むんだな、と思った。
本当に、それだけ。

どうしよう、と言いながら同居人である熟練の相葉担である妹にさっと画面を見せる。
大丈夫、大丈夫、なにやらずっと慰めてくれてる。

でもスクロールしたら、本人の言葉があって、
読めなくて。泣いてしまいそうでさっとスクロールしたらちゃかの文章。

更に更に泣いてしまいそうで、さーっとスクロールしたら、7人分文章が出てきて。胸がいっぱいになって。

だってここはニトリ。もうどうしようもないから、さっと連絡をくれた姉さんたちに返信して、スマホを閉じる。

私が顔真っ青でフラフラしてても妹がずっと何か話しててくれる。有難いなぁ。

一瞬妹と分かれてフラフラ。
あぁ、次のAGTで閑也見れないんだ、と思った。

で、昨日引っ越しして、初めての夜ご飯後、スマホをTVに繋いで、妹とAGT見ておいてよかったと思った。

荷物を解いている時にプロジェクターを片手に、AGT鑑賞会を約束していた。

昨日見ておいてよかった、ごめんけど、暫く動画見れなそう。と妹に言うと共に、

大変な中、あっれだけ素敵なパフォーマンスを見せてくれて本当にありがとう、と思った。

私は本当に誇らしい。縦一列先頭に立つのが閑也だったことが。

普段こんなこと言わないけど、みんな好きだから。
でも今日は声を大にして言うよ。

やっぱり好きだからさ。
千年メドレーも今回の夢ハリも縦一列の先頭は閑也で、ほんっとに嬉しいよ。

ずっと妹と話してた。AGTに1番相応しいのは夢ハリだって。どんな曲やっても、私たちはやっぱり夢ハリが好きだなって。

だから、だから、閑也のAGTでの夢ハリを見た今。
現金な表現かもしれないし、これから閑也担はまた暫く辛い思いをするけど、

それを踏まえてもなお、私は閑也が元気になって戻ってくるのが、今の心の底からの1番の思いだと思った。

私が恋愛苦手なのこう言うところだな、と思うんだけど、好きって言うのだけなら、無責任で、

ずっと最大限の熱量で応援できてなかったし、自分の好きなパフォーマンスや、こう言う時だけ出てくるのは

烏滸がましいけど、だけど、やっぱり大切な人だと改めて思った。

好きとかかっこいいとか、そんなものをもうとうに超越して大切だな、と思った。

色んなことがあったし、これからも改めて色んな事が起こるんだな、と思った。人間誰しも。

ひと段落して改めて文章を見て、縁起でもないけど、何故か推し、燃ゆを思い出して、あの当時の自分の文章を読み返してみた。

閑也や自分を愛おしく思って書いている文章が愛おしかったし、あれから私も閑也も閑也担もトラジャ担もトラジャもだいぶ前に進んだと思った。

時と休みが解決する問題は沢山ある。
いっぱい休め。

この文章は私のために書いている、ただの徒然なる言葉。