2020年秋アニメランキングと個別感想(1話視聴31本→完走23本)


早くも年変わってから1ヶ月経とうとしてますが、タイトル通り秋アニメ31本のランキングです。
とりあえず先に中間の全体評価はこんな感じ。(7~9話時点)

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完全主観なため評価基準を設けたり評価点数を数値化したりはしていません。(それやりだすと「1話毎の評価の合計を最終総合評価と掛け合わせて~」みたいなことやりだして歯止め効かなくなる性格なため)


あまりの豊作ぶりに、

「え、お前秋これ見てないの?」

レベルのアニメがゴロゴロ転がってます。
特に上位作品に関しては筆者は全話5周以上している作品もいくつかあり、その上で自信をもって順位付けしていますので、もし上位にある作品でまだ見ていない作品があったら是非見てみてください。

なお紹介する順番は下から順です。(B-辺りまでは批判多めになりそうなので、もしそれまでに推しアニメが出てきてしまった人は飛ばすなり流し読みするなり覚悟して読むなりして下さい)




最終話未到達

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未完走作品に関しては印象に残っているアニメだけピックアップ紹介
・池袋ウエストゲートパーク
・無能なナナ



池袋ウエストゲートパーク

原作読んでないけど、多分原作通りにやりすぎたんだろうなという印象。
とにかく登場人物の心理描写が少ないし、物語も派手な見せ場を作るわけでもなく淡々と進んでいったのが致命的だった。
3人称の小説を映像で流されているような感覚だった



無能なナナ

僕は切ったけど世間の評価はかなり良いし、面白くないというよりは合わなかった作品。
好評なのも理解できる。
見てない人はこの後の僕の感想を読まずにまず見てみてほしい。


個人的な感想としては、とにかく杜撰な作品だったなという印象。
トリックがガバガバだったりナナが無能なのに関しては、好意的に解釈するものだと思ってるから全然いいと思ってる。
でも例えば、『能力があることを申告するとき、概要を国に説明したり実際に使用して証明してないっぽい(無能力でも嘘つけば島に行ける?)』とか、『本土との連絡が取れない(危険視してるならむしろちゃんと管理すべきでは?)』とか、設定面から既にかなりご都合感がある。
それを置いておいても、高校生(中学生だっけ?)とは思えないレベル、というかもはや2重人格かと思ってしまうような言動がちょいちょいある。
特に『ナナの読心術は嘘なのでは?』と疑ってたキョウヤ(で名前合ってるよな?)が5分後くらいに『ナナの読心術を前提とした推理』をし始めた時はかなりガックリ来た。
他にも、ネクロマンサーに騙されたナナが『おかしいとは思っていた……!』って言いながら脳内で相手の能力の推理&解説みたいなことしだしたときには、思わず『いやそんなに不審に思ってたならもっと慎重にさ……』とツッコんでしまった。(これに関してはネクロマンサー側に解説させればいい話ではあるんだけど)

これはほんの一部だけど、こんな感じで『好意的に解釈してもやっぱガバガバ』って印象が蓄積されていくのが耐えられなかった。

この作品の人気の理由の一つでもある『展開力』や『引きの強さ』に関しても、登場人物の言動や設定がガバガバなせいで逆に予定調和感が出てしまっていた。

といった感じで、登場人物が全体通して『“作者がやりたい展開”のために動かされている、どころかわざと無能ムーブさせられている』感が強すぎて切ってしまった。

とまぁいろいろ言ってきたけど、僕がこのアニメにハマれなかった理由はハッキリしていて、言ってしまえば『1話ラストの展開が1話中盤で読めちゃった』ことに尽きる。

なまじPVの時点で「なんか意外と面白そうでは?」って思って真剣に見ていたせいで、途中で「これもしかして人類の敵って……というかこれほんとは心読めてなくね?」という思考に行き着いてしまったために、ラストで「あーやっぱその展開かぁ」で終わっちゃったのがでかすぎた。
あそこでしっかり驚くことが出来ていれば不満も呑み込めていたのかもしれない。
もしくは(ジャンル的に本末転倒な気もするけど)流し見とか別の作業しながらとか、もっとてきとーに見て展開の派手さを楽しんでればよかったかもしれない。




評価:C+

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23位:くまクマ熊ベアー

『百合アニメとして売りたかったけど原作のゴリゴリなろうチートと上手く調和させることが出来ませんでした』って作品。

アニメ制作陣が百合アニメとして売ろうとしていたのは個人的にはかなり良かったと思っているけど、いかんせん腕が悪すぎた。
上手くやってたらかなりの良作になれてたと思うから残念。



22位:戦翼のシグルドリーヴァ

あずずが好きすぎてあずずのために全話見た(ガチ)
話の本筋が面白くなりえなさすぎて、長月がどうこうって話にすらならない。
とはいえやっぱり人物描写とか心理描写とか含めて、アツい展開を書くのは上手かったと思う。
本筋の面白くなさを鑑みれば十二分に楽しめたけど、終盤の展開がメディアミックスにも手を出してないと完全に理解不能になってたのはかなり残念だった。




評価:B-

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21位:アサルトリリィ Bouquet

EDがめちゃくちゃ良い。

ED宣伝したかっただけなので特に話すことない()。
まぁ言ってしまえばよくある百合だけアニメなんだけど、いきなりとんでもない神作画出してきたりして普通にびっくりしてた。
多分ソシャゲとかのメディアミックス作品だと思うから、一柳隊の新曲が出た時だけチェックするかも。



20位:魔法科高校の劣等生 来訪者編

良質なギャグアニメ。
ニコニコの解説ニキに本当に助けられた。
あれがなかったらとっくの昔に脱落してた。



19位:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ

テーマの大きさに期待を寄せすぎていたせいか、あんまり印象に残らなかった。
話がシリアス一辺倒で逆に単調になってしまっている気もした。
結末も中途半端な気がしてしまって終始、うーん……?って感じだった。



18位:神様になった日

例の問題作。
もちろん良かった点もたくさんあって、例えば序盤の日常回は手放しで褒めていいと思う。
普通にギャグとして面白かったし、あれがあるから後半のシリアスがより重みを増してくる(はずだった)わけだし。
ひながいなくなってからの半年が1話で終わったのも、『陽太にとって“ひながいる一ヶ月”と“ひながいない一ヶ月”の密度の差』の演出として凄く良かった。

ただいろいろと悪い点が目立ちすぎた。
1番はやっぱり『尺』。
『尺の問題じゃない』っていう意見もあったけど、尺があれば出来ることが増えるから、その分脚本もかなり変わってた可能性は十分ある。
実際ひなと再会した後の陽太がおかしかったのとか、介護してる女の人を無理やり悪者に仕立て上げようとする演出とか、とにかく安直なカタルシスに頼っていた印象が強くて、これが序中盤の展開と比べるとあまりにも違和感が強すぎる
『作りたかったものが壮大すぎて、1クールに収めるために色々と歪ませたんじゃないかな』と感じてしまった。
名前の神様ネタとか金魚とか、伏線に関していろいろとはっきりしていないものも含めるとあと数話でどうこうなるレベルではなくて、やっぱり『2クールでやるべきだった』という言葉に尽きるなぁという感想。

そもそもロゴス症候群って設定自体がどうなんだという話については、僕も正直視聴者の考察の方が面白そうなのあったなと思ってるのでそれはそう。
でもこれに関してもこっちが勝手に「だーまえだからSFだろ」と思ってたせいで肩透かしになってるのはある。
僕も絶対もっと超常的な何かだと思ってた。
病気とか現実的なテーマ(ロゴス症候群は現実にある病気ではないけど)を扱いたいならいいけど、そうじゃないならだーまえは遠慮せずにもっとぶっとんだ日常SF路線でいいと思う。



17位:アクダマドライブ

海外向けっぽい感じしたから日本人には合わないのかもしれない(初手精一杯のフォロー)。

ハッカー「チープな三流映画みたいなオチでしょ(詳しいセリフ忘れた)」
が冗談でもなんでもなく、その例に漏れずチープな作品だった。

『神様になった日』もそうだったけど、『量子コンピュータ』や『超常的なオーバーテクノロジー』って作り手側がその凄さを視聴者に上手く伝えられないことが多くて、どうしても『都合のいい舞台装置』になってしまいがち。
しかも物語の根幹の部分を『よく分からないけど凄いものが全部どうにかしていた“らしい”』で説明されちゃうと、今までの考察や疑問も全部台無しにされた気がしちゃってカタルシスも何もあったもんじゃない。

『神様になった日』の共通点についてもう一つ書くと、『電脳世界を泳ぎながらバトルするやつ』。
あれまったく盛り上がらないから本当にやめてほしい。

話の大筋に関してももっと『悪』を強調してくるかと思ってたんだけど、その辺のお涙頂戴と同じようなことしてて「わざわざ主要人物全員犯罪者にしてやることがこれ……?」と思ってしまった。

処刑課も何のためにいるのか全く分からなかった。
師匠は好きだったけど眼帯と後輩はいない方が良かったまである。

あとどうでもいいけどちょくちょく政治的表現挟んでくるのマジで萎えた。
さらにこれはそこまでどうでもよくないけど、詐欺師ちゃんのベリーショートが違和感やばかった。
多分ロング前提のキャラデザだったからだと思う。

とまぁメタクソに酷評しまくってきたけど、演出やアクションの作画は凄かった。




評価:B

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16位:One Room サードシーズン

安定のクオリティ。
奈月推しだったから後日談見れて凄くうれしかった。



15位:憂国のモリアーティ

1話のアニオリでどういう作風なのか見せてくれたのかなり良かった。
あれのおかげで切らずに済んだ。
幼少期編が終わってから1話1殺形式がしばらく続いて、マンネリ化してきたかなってとこでシャーロックが出てきたのもすごくいい。
シャーロック出てきてからすごく面白くなってるし、4月からの2クール目も期待してる。
総じて構成力が高いアニメだなって感想。




評価:B+

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14位:トニカクカワイイ

OPがめちゃくちゃいい。

この曲のジャンルは『Kawaii Future Bass』。
OPのジャンルまで作品に染めてくるセンス大好き。
ちなみにこっからKawaii Future Bassにハマったせいで次の日ずっとこのジャンルの曲漁ってた。
余談になるけど今期のニジガク7話で近江彼方が歌った『Butterfly』もこのジャンル。

本編に関しては、序盤はこの作品において最も重要な『お嫁さんである司の魅力』がいまいちだったせいで正直評価は相当低かった。
キャラデザがデフォルメチックなのに対して司のキャラがクール系だったせいでチグハグ感が凄かったし、加えて主人公が言葉で『ここがかわいい!』ってめちゃくちゃ説明してくるから「いやアニメなんだから言葉じゃなくてもっと別の方法で魅力を伝えてくれよ」って思ってしまっていた。

が、このアニメは中盤からが本番。
司が照れたり恥ずかしがったり、いろんな表情を見せるようになってからはすごく可愛く思えてきたし、主人公の説明セリフも少なくなってきてかなり評価上がった。
序盤で切ってしまった人はもう一度中盤まで見てみてほしい。
あと単純に鬼頭明里が強かった。



13位:禍つヴァールハイト

今期のダークホース枠。
多分視聴者数と評価の高さが一番乖離している作品だと思う。
1話の展開も工夫が凝らされていて、それ以降の話もしっかり作られていた。
普通に毎週楽しみにしてたし、時期によってはTOP5も全然あり得ただろう、歴代のソシャゲ原作の中でもかなり高品質なアニメ。
惜しむらくは最終回がおれたたエンドだったこと。
ソシャゲの前日譚だったらしいんだけどあまりにも前の話過ぎて、ソシャゲのストーリーと照らし合わせても穴が開いている情報が多すぎて繋がらないらしい。
2期制作するつもりなら楽しみ。




評価:A-

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12位:魔女の旅々

最終回でかなり評価が上がった。
完全短編集のショートショートではなく、イレイナが旅を通して紡いできた関係性や出来事が後に影響を与えているのが個人的には好きだった。

ただ1話の教育丸投げ、2話でサヤに薄っぺらい説教するだけとか、悪い点も目立っていた。
3,4話ではイレイナが物語に介入しないせいで物語に必要のないただのカメラマンと化していたり、9話も過去の出来事を口頭で説明するだけで、感情移入する暇もなく話が進んでいくせいで全体的に薄っぺらく感じてしまったりなど、シリアスな話好きなのにシリアス回がことごとく面白く感じられなかった。

序中盤のイレイナの言動に一貫性がなかったり、構成の杜撰さなどなどいろいろと言いたいことはあるんだけど、これらに関しては原作から省いた話などのことも考えるとある程度は仕方がないのかなとも思っている。

それに対してギャグ回やほのぼの回はすごくよかった。
イレイナの性格も慣れると癖になってくるし、イレイナとサヤの性格に関してはこの作品のファンが多いのも納得できるものを感じた。

今回の12話では原作勢の間で超人気な話も省かれてるらしい(最終話の最後に出てきた子を追加で出さないといけないから、尺の都合で省かれたらしい)し、2期があるなら期待してる。



11位:ゴールデンカムイ 3期

相変わらず面白かった。
ただギャグのテンポが若干よくなかった気もしないではない。
スナイパーっていう概念がそもそも好きだから、尾形がどんどん魅力的なキャラになっていったのはすごくよかった。
まったく先が読めなくて毎週楽しみだった。
4期もどうせやるだろうし楽しみにしてる。




評価:A

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10位:ご注文はうさぎですか? BLOOM

正直2期までは『ニコニコのコメントありきのアニメ』だったけど、今期はアニメ単体でめちゃくちゃ面白かった。
2期で切ったりしてた人はぜひ見てほしい。

じゃあ具体的にどう良かったのかというと、まずやっぱりストーリー性がちゃんとあったのがいい。
チマメ隊の中学卒業が近づいてきて、チマメ隊としての残りの時間とか進路について悩んだり、ちゃんと真面目なテーマが本筋として用意されてるおかげで日常シーンに深みが出てた。

上の話にも関連するけど、全体的に今までの積み重ねが効いてきてて、ちょっとしたいい話でもしっかり感情移入できたのがマジで大きい。
しかも普段は萌えギャグ日常系だから、そういうプチ感動ストーリーが余計に刺さる。

ギャグのテンポも良くなってるし、個人的にそんな推してなかったはずの千夜が今期めちゃくちゃ可愛かったのも良かった。

正直3期始まったときはそこまで期待してなかったけど、4期やってくれるならマジで楽しみ。



9位:魔王城でおやすみ

姫の性格が好みかどうかと、ギャグがハマるかどうかで評価が結構変わると思う。
個人的にはかなりよかった。

話のテーマを『姫が寝る』で一貫させながらこれだけ面白さを持続させるのマジですごいと思う。

キャラデザも萌え萌えしてないのに絶妙な可愛さがあって凄くいい。

最後の方では話の根幹である『人と魔族の平和』についても触れられてきて、アニメ以降の話は普通にそういう方向でも楽しめそうだし、できることなら2期見たい。

ただ上でも触れた通り話の展開は工夫されてるものの、オチ自体は『姫が寝る』で統一されてるのに加えてその姫がちゃんとしたクソガキだから、この性格が合わない人にとってはただのワンパターンマンネリアニメに見えてしまうかもしれない。



8位:ひぐらしのなく頃に業

まだ出題編だから正直評価もクソもないんだけど、その出題編を面白く見させるのがこの『業』の凄いところだし、実際現時点ではめちゃくちゃに面白い。

今まで無印を見返すことで疑似的に楽しんでた『りかちゃま視点でのひぐらし』がこんなに面白いとは思ってなかった。

『1話見て自分で考察して、その後さらに他人の考察見て……』ってところまでがセットだから、1話見るだけで時間が消し飛ぶのが唯一のネック。
そこまでしても各編の感想が「で、けっきょく何が起きてるんだ……?」ってなるのもマジで凄い。

とはいえ本番はここから。
このアニメの評価は回答編に全てがかかってるから気合い入れて見る。
楽しみ。




評価:A+

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7位:おちこぼれフルーツタルト

原作購入枠。

OPの「ふ・る・う・つ・た・る・と・で・す・!」のとこ狂おしいほど好き。

小金井市の町おこしのために市が協力したアニメ。
市長さん今どんな気持ちなんだろう……
という冗談(市長からすれば冗談では済まないけど)はさておき、アニメとしての出来は素晴らしかった。

エロとギャグと萌えのバランスが完璧で、不健全の頂点みたいなアニメなのに見てる側がそれをギャグとして楽しめるのが凄くいい。

時々ちゃんとアイドルしてるのも普段とのギャップでそういうギャグにしか見えないけど、さすが純正きららというかキャラがマジでかわいいからちゃんと萌えアニメとしてのクオリティも高い。

明らか低予算だけどライブは手書きでゴリゴリに動くし、作画崩壊も起こしてない。
そのための省エネ作画とかデフォルメ作画も使いどころが上手いから全然気にならない。

原作の面白さはもちろんだけど、制作陣の腕が光ったなって感じする。

ちなみに僕ははゆ推し。次点でろこ。



6位:呪術廻戦

ドチャクソおもろかった。
原作買ってるしまだ最高潮じゃないはずなのにこんな面白いんか……ってなってた。

作画(特にバトル)がヤバいのはそりゃそうなんだけど、キャスティングがマジで完璧。
完全に原作の声だった。
特にななみんの津田ガチで天才。
ただ東堂だけは若干違和感あった。
東堂好きだからそこは残念。

原作パワー強すぎて多少の不満は気にならないけど、じゅじゅさんぽとかギャグパートの間延び感は少し気になった。
そんなことしてる暇あったら領域の解説とか世界観の解説とかに時間割いてほしいなっていうのと、この作品はもっとおどろおどろしい感じの暗い雰囲気でいいのになっていう気持ちは少しある。
要するに何が言いたいかっていうと、みんなも感じた通り

「君鬼滅の刃目指してるよね?」

ってこと。
でもじゅじゅさんぽも実際キャラの補完にはなってるし、理想ではなかっただけで悪いわけではない。
というかそもそも内容面白すぎて気にするほどでもない。



5位:ハイキュー!! TO THE TOP 第2クール

ノヤと北信介が推し2TOPワイ、昇天。

最高だった。
原作持ってるけど普通に泣いた。

原作の最大の魅力である、魅せ方、盛り上げ方、演出の仕方。
この強みがアニメでも健在で、作品の良さをしっかり表現できているのが本当に素晴らしかった。

序盤の作画については確かに「ハイキューで作画委託するとかマジ?」とは思ったけど、ぶっちゃけ全然許容範囲内だったし、なんなら「陽キャジャンプオタこっわ」とか思ってた。
あいつら温室育ちすぎる。

冬の第1クールから首長くして待ってた甲斐あった。
本当に最高のアニメだった。
どうせ最後までアニメ化するだろうしそっちも楽しみ。



4位:安達としまむら

原作購入枠。

「安達かわいいよおおおおおおおお!!!」

って涎垂らすアニメかと思ってたら、しまむらの心理描写を考察してその繊細な心の機微や無意識に変わっていく微妙な心境の変化を理解することで脳汁垂らすアニメだった。

2期最終回以降の『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』と同じで、モノローグ多いくせに直接的な表現を使わないせいで心情理解やシーンの読解がめちゃくちゃ難しくて、それを諦めた人が『グダグダやってるだけのよくある恋愛もの』って評価を下してる印象。
正直理解するには周回前提みたいなとこあるからしゃーないっちゃしゃーないけど、このアニメは考察に時間を使えば使うだけ面白くなってくるから、いまいちハマらなかった人はもう一度じっくり見てみてほしい。

ガチ恋愛百合アニメとしての魅力もさすが入間人間というか、例えば『膝枕とか手繋ぎとかスキンシップをしているのに、ドキドキしているのは安達一人で恋愛として何も進展しない』とか、ほかにもバレンタインの話とか、女性同士だからこそ成り立つ話の作り方がマジで上手かった。

ただやっぱり小説原作の難しさというか、文字で表現されている心の機微を映像に落とし込む際の難しさは少し感じたし、そういう意味で『やがて君になる』になれたかと言われるとあと一歩及ばずという印象。

作画については動きが少なかったおかげで作画崩壊レベルの崩れ方はしなかったのが本当に良かった。
キャラの塗りがやたら厚いし手塚プロだからマジで心配してたため何事もなく終わっただけでも感謝。
まぁじゃあ褒められるかと言われると、「表情の書き分けがもっと細かくできてたらこのアニメの真の魅力に気づけた人ももっと多かっただろうな」とは思ってしまうけど。

ちなみに声優に関しては本当に文句なし。
なんなら作画で表現できていない細かい表情の書き分けを声優の化け物演技力でカバーしてた
本当にありがとう。

アニメ制作が手塚プロであることを考えればまず間違いなく原作はアニメより面白いため「このアニメ面白かったな」って思った人はぜひ原作買ってみてほしい。




3位

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体操ザムライ

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あらすじ

時は2002年。かつては強かった日本男子体操界。
体操に人生を注いできた元日本代表、荒垣城太郎(29)は、
思うように演技ができなくなっていた。
それでも練習を重ねる日々を送っていたが、
ある日コーチの天草から「引退」を勧められてしまう。
悩む城太郎。それを支える娘の玲。
だが、ある『出会い』によって荒垣家の運命は大きく変わっていく。


圧巻のクオリティ。
作画、ストーリー、競技描写、どれをとっても超クオリティ。
無駄な回、無駄なシーン、無駄なカットが一切なかったマジのガチの神アニメ。
冗談抜きで全話神回。
正直これが3位とか頭おかしいだろって自分でも思ってる。
見てない奴は今すぐ見ろ。
てかこれを呪術廻戦と同時期に放送するMAPPAマジでどうなってんだよ……


まずは何といってもストーリー。
このアニメは大きく分けて『体操選手・新垣城太郎の物語』と『新垣家(こっちの主人公は娘の玲ちゃん)の物語」に分かれていて、ストーリーのメインは当然ながらタイトル通り体操の話で、家族の話は箸休め…………ではない。

体操の話はもちろんのこと、新垣家の話の本気度がマジでヤバい。

当たり前だけど、体操選手にも家族がいる。
例えばこのアニメの主人公には応援してくれる娘がいる。
当然その娘にも人生がある。
ただ応援してるだけじゃなくて、日常の中で悩んだり、苦しんだりしてる。
そういうリアルを一切妥協せず、ひたすら丁寧に“娘視点”でも描写してくれる。
そういう話をガッツリ尺使ってやってくれるのがこのアニメ。

このアニメに出てくるキャラは全員がしっかりと意志を持っている。
成長していくから、最終回でみんながちゃんと活躍する。
無駄なキャラも、無駄なシーンもなかったと思わせてくれる。

そして、家族の話をしっかりとやってくれるから、本筋である競技の話がより面白くなる。
城太郎が背負っているものが視聴者にも伝わってくるし、玲ちゃんを通して城太郎を見ることによって応援にもより熱が入る。
最終回の城太郎の鉄棒とか、3次元の競技と全く同じように固唾を飲んで見守ってた。
自分のことのように成功を祈ってた。


ここまでで僕がどれだけこのアニメを評価しているかはわかってくれたと思うんだけど、このアニメにこれだけ感情移入できた理由の一つして、実況解説が大きく役立ったのは間違いない。
スポーツアニメの実況解説ってどうしても実際の競技とはどこか雰囲気が違うものになるんだけど、このアニメは本物のアナウンサーと本物の体操選手を起用してるだけあって、完全に3次元と全く同じ緊張感と興奮の中で見ることができた。

演出に関しても、競技中は余計な演出やエフェクトは使わずBGMも最小限もしくは無音。極限まで違和感をなくすための『3DCGと手書きの合わせ技』とダイナミックなカメラワークによって、とにかく『リアルな競技の描写に拘る』っていう魅せ方が本当に良かった。

作画もマジで凄くて、例えばこの表情。

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あと、この表情。

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もう一つ、この表情も。

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本編を見てなかったら伝わらないと思うし、もしかしたら何が凄いのか分からないかもしれない。
でも見た人はきっと鮮明に覚えてるはずだし、神作画って言われて納得しない人はいないと思う。
こんな繊細な表情マジでなかなか見られない。

という感じで、本当に何もかもが丁寧な作品だった。
op映像とか、序盤のレオの腐向け臭さとか、僕には合わなかった点も全くなかったわけではないけど、それを補って余りある、というかもはやこんなの欠点として挙げる必要がないほどにいい作品だった。
何度でも言うけど、見てない奴は今すぐ見ろ。




2位

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ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN

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あらすじ

突如出現した人類の敵「ネウロイ」に対抗するべく世界各国が連合軍を組んだ。
ただし、彼らに対抗できるのは特殊な魔力を持った、少女たちだけだった・・・。
遂に連合軍によるベルリン奪還作戦が始動し、
再び結成される第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」、
新たな501メンバーとして「服部静夏」も加わり
ネウロイとの死闘を繰り広げてゆく!
果たしてベルリンの空を開放する事は出来るのか!?


顧客の求めているものを完璧以上の形で出してきた最高のアニメ。
令和にスト魔女が見られるだけでも感無量なのに完成度まで高いとか感謝してもしきれない。
1期から12年、2期から10年越しでも全話神回を達成する、文字通りの生ける伝説。
見てない奴は今すぐ見ろ。
1期見てないなら1期から見ろ。
パンツがどうのこうので敬遠してた人も今すぐ見ろ。


具体的に何が良かったのかというと、まずこのコンテンツが積んできた時間を感じられる場面が多々あったのが凄くよかった。
ウィッチとしての戦闘技術や501部隊としての連携力も明らかに成長してたし、何よりも精神面での成長を感じられるシーンがたくさんあったのが本当に良かった。(エイラだけ童貞中学生度が増してたけど)
エイラーニャ回での、自分の能力に自信があるからこそ起こったすれ違いとか、脚本天才以外の何物でもない。(エイラだけ童貞中学生度がry)
そしてそんな成長の中でも変わっていない想いや信念、大切なものがちゃんとあるのもめちゃくちゃにいい。(エイラry)


個人回ではなくカップリング回で話数を重ねていくのも、もう視聴者に個々の紹介をする必要がない3期だからこそできることだし、その中で視聴者が求めていた展開を見せながら視聴者の予想を超えるクオリティを持ってきてくれるのが本当に凄い。

最終回に宮藤覚醒、からの最後にミーナ、ハルトマン、バルクホルンが締めるのもマジで“分かってる”。
当然ながらバカほど泣いた。


戦闘シーンはもちろんのこと、物語としての展開も常時めちゃくちゃアツくて、正直パンツがどうとか言ってる暇が全くなかった。
僕はニコニコで見てたんだけど、実際戦闘中の股間アップのシーンとかでも「エッロ」みたいなコメントほとんどなかったし、なんなら戦闘中のカメラワークかっこよすぎて「うおおおおすげええええええかっけええええ!!!!」って感じで完全に小学生になってた。


てかこれだけ年月経ってるのに今のアニメと比べてもキャラデザ全く見劣りしてないの本当に凄い。
フミカネ神冗談抜きでほんと神。


あと男が活躍してたのも良かった。
こういうアニメだと『男がやらかして、主人公たちが尻拭いをする』っていうのがよくある展開なんだけど、今期のスト魔女は『男も頑張る。主人公たちももちろん頑張る。全員が自分にできることを頑張って、力を合わせて一緒にネウロイに立ち向かう』っていう展開を徹底していたのが見ていてすごく気持ちが良かったし、モヤッとした感情を抱くことなく純粋に応援することができた。


『ファンが求めていたものを期待以上のクオリティで出してくれる』

実は一番難しいことだと思うけどそれをこのアニメで、『10年ぶりのストライクウィッチーズ』でやってのけてくれた。
これ以上の喜びがあるわけがない。
本当に最高のアニメだった。




2020年秋アニメ覇権

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ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

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あらすじ

東京・お台場にある、自由な校風と専攻の多様さで人気の高校「虹ヶ咲学園」。
スクールアイドルの魅力にときめいた普通科2年の高咲侑は、
幼馴染の上原歩夢とともに「スクールアイドル同好会」の門を叩く。
時にライバルとして、時に仲間として、
それぞれの想いを胸に日々活動するメンバーたち。
「夢を追いかけている人を応援できたら……。」
9人と1人の少女たちが紡ぐ、初めての「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」。
届け!ときめき――。
いままた夢を、追いかけていこう!


まず最初に言っておくと、筆者はスクスタ未プレイ勢。
このアニメについても、放送前は『顔隠しキャラの斬新さにちょっと興味がある』程度のものだった。
『とりあえずアニメは一通り視聴済み』なだけだったし、俗に言う『ラブライバー』と比べれば、『ラブライブシリーズ』に対する愛の大きさはちっぽけなものでしかない。
それは重々自覚している。

それでも、2020年秋の覇権はこのアニメだったと自信を持って言える。
それほどに凄い作品だった。
個人的にはシリーズ通してもぶっちぎりの出来だったと思う。
全話神回なのは当然として、1、3、7、9、10話は10周以上したし、6、11、12、13話に至っては21周以上(1日3周×7日)した。
こんなに夢中になったアニメは本当に久しぶりだった。
見ていなかった人、序盤で切ってしまった人は騙されたと思って見てみてほしい。


何が凄いのか。

作画、3DCGのクオリティ、キャラの可愛さ、曲。
目で見て耳で聞いて、分かりやすい要素だけでも褒められる部分は無限にあるし、それらについても後で触れるけど、何よりもストーリーが凄くよくできていた。
無駄な回がないのはもちろん、全話、全シーン、全カットに意味があった。
物語としての完成度が異常なレベルで高かった。


このアニメはタイトルにもある『虹』を作品のテーマにしているんだけど、具体的にはこのテーマについて3つの意味で扱っている。

1つは『様々な色が集まることで形作られる』という意味での『虹』。
今作は、今までシリーズで一貫されてきた『ラブライブという目標に向かって、“みんなが一丸となって頑張る“物語』ではなく、『ソロアイドルとして“みんながそれぞれのやりたいこと、大好きなことを表現する”』という内容になっていて、今までとは全く逆の趣旨で話が進んでいく。
ソロアイドルである以上必然的にメンバーそれぞれについて深く掘り下げられることになり、各々が各々の物語を経て成長し、それが同好会としての活動でも活かされていくのが本当に素晴らしかった。
ソロアイドルが集まってスクフェスの舞台を成功させる様は、まさに様々な色が集まることで形作られる虹ように、アニメ内外問わず観客の心に深く印象付けられたはず。


2つ目は『雨の後、つまり苦難の果てに掛かる希望に満ちた景色』という意味での『虹』。
彼女たちがソロアイドルとして活動する道には、様々な悩みや不安、葛藤が待ち受けている。
それらを助けてもらったり克服したり、あるいは別の方法でカバーしたり。
そうして乗り越えた先で、最後には夢を追いかける上での確固たる信念に、『大好き』を表現するための希望に昇華されていく。
その過程もめちゃくちゃよくできていて、例えば最終回での雨のシーン。
侑にとって様々な意味で重要なこのスクフェスが、自分ではどうしようもない事態によって突然終わりを迎えてしまいそうになったあのシーン。
そこから最後のラストステージに繋がったのは、侑が今まで積み重ねてきたものと、それに応えるべく立ち上がったみんなの努力によるもの。
奇跡でもご都合でもなく、起こるべくして起きた必然のラストステージ。

何事も、全部上手くいくなんてことはあるわけなくて。
実際は、後悔しちゃうことばかりなんだと思う。
でも──!

と最終回最終盤に侑がモノローグで残した通り、この13話は彼女たち虹ヶ先スクールアイドル同好会の面々にとって、試練の連続でもあった。
出会ったきっかけが引退ライブだった2人から始まり、同好会廃部、幼馴染との別離、最終回の雨などなど、トントン拍子で進んできたわけでも、最適解を引き続けてきたわけでもなかった彼女たち。
都合よく奇跡が起きることも無く、上手くいかないことに悩んで、苦しんで、葛藤してきたからこそ、そうして積み上げた選択の全てが集約されてあのラストステージを作り上げた。

雨が降っていることを受け入れて、その上でそれぞれの最良を尽くしたからこそ架った虹。

『仲間でライバル。一人だけど、一人じゃない』という作品のテーマを一貫しつつ、苦難を“跳ね除ける”のではなく、”受け入れて糧にする”ストーリー展開になっているのがマジで凄い。

余談だが、最終回で物理的な雨が降った時に「これ後で本物の虹がかかるやつ!」って思ったけど、実際には演出として彼女たちの頭上に虹が架かっただけで、本物の虹はかからなかった。
本来ならば空に架かるはずの虹の代わりを、その下で踊るスクールアイドルたちやペンライトの光の海、バラバラだけど1つに集まった夢が果たしていたり、演出、視聴者への解釈の委ね方、物語や1シーン1カットへ含まれた無数の意味からも、このアニメがどれだけ丁寧に作られたのかを垣間見ることができる。


そして3つ目は『それを見た人が憧れてしまうような、幻想的だけど思わず追い求めてしまうもの』、つまり『見る人にとっての夢や希望』としての『虹』。
ここで最終回で本物の虹がかからなかった演出についての補足。
『演出として彼女たちの頭上に架かった』というのがどういう意味なのか。
観客にはスクールアイドルをやってみたいと言っていた子がいたり、そうでなくても彼女たちを大好きな人たちが集まったスクールアイドルフェスティバル。
本物の虹を架けずあえて演出で頭上に虹を出すことで、ファンのみんなにとっては彼女たちこそが『夢や希望』であるということの表現にもなっている。

彼女たちを通して新しくスクールアイドルに憧れた子が沢山いたり、果林さんがスクールアイドルに挑戦することを躊躇っている子に対してエマから貰った言葉で勇気を与えていたり、彼女たちの中に架かった『大好きという名の虹』が、また新しい人にとっての『夢という名の虹』になっていくのが本当に良かった。

最終回についてついでにもう少し触れておくと、個人衣装で集合曲のライブをしているのもすごく好き。
向かっている場所や目指すものは違うけれど、今この瞬間は同じ気持ちで歌っている。
それぞれの大好きを集めて大きなエネルギーにしているのが伝わってくる『ポジティブな意味でのバラバラ』が凄く印象的で最高だった。

あと、同好会メンバーがフェス中に寄せ書きをしていたのであろうノート。
あて先は明らかに侑だけれど、直接渡すシーンは描かれなかったあのノート。
そんな普通なら見せ場として全力で描かれるはずのシーンがなかったり、ライブシーンでの日常カットなどのアニメにはなっていない日々の断片を通して、彼女たちは画面の外でも確かに生きていて、僕たちが見ていない日々の中にも大小問わず沢山の物語があることを教えてくれる。

僕は13話分しか彼女たちの物語を見られない。
スクスタ勢も、ゲームになっている部分でしか彼女たちのことを知ることはできない。
でも彼女たちの物語はそれだけではないし、今僕たちが見ていないこの瞬間もそれぞれの人生を生きていて、いつかスクールアイドルを引退してからも続いていく。
『このアニメはその中のほんの数か月の間に起こった出来事』でしかない。
そんな余白を感じさせてくれたのが凄くよかったし、引き算をここまで上手く使うセンスにマジで脱帽した。
天才すぎる。

ちなみに最終回の最後、侑がピアノを弾くシーンからED流れて締めるんだけど、これEDの主旋律がピアノから始まるんだよね……
つまり……
そう思って聴くとまた歌詞に新しい意味が生まれてきて……
もうほんと凄すぎるよ天才かよ……(n回目)


最終回についてこれ以上語るとこの記事の本旨を忘れてしまいそうなのでこの辺にしておく。
これでも最終回についてだけでもほんの一部分だし、僕も全てのメッセージに気づけた訳では無いと思う。
ぜひ何度も見返して欲しい。

ちなみにこのアニメを完走しながらも評価があまり高くなかった人や、これを読んで、

「もしかして俺このアニメについていろいろ見落としてるんじゃ……?」

ってなった人には、僕が書いた12話の感想記事を載せておくので、もしよければそっちも一読してみてほしい。


細かい演出や構成、心情変化や心の機微といった心理描写、小道具を使った暗喩表現などが無数に、それこそほぼ全てのシーンにあって(比喩じゃなくてマジでほぼ全シーン)、かつそれらのクオリティがものすごく高かった。
見れば見るだけ新しい何かに気づくことができた。



ここまで長々と書いてきたけれど、これはストーリーについてのみ。
もちろん他の要素も全てが超クオリティ。

例えば作画。
これは見てもらうのが一番早いけど、凄まじかった。
マジで一瞬たりとも崩れないし、モブすら一切の手抜きなしで全員ちゃんと別のキャラデザを用意されてる。
というかなんならモブの太ももの太さが違ったりするレベルだから、まず間違いなく作画で不満に思うことはないはずだし、なかった。

3DCGに関しても、凄すぎて手書きと見分けつかないレベルだった(ガチ)。
1話見たときは本当にビックリしたし凄すぎてよくわからない笑いが零れた。
アニメあんまり見ない友達に見せたらマジでCGと手書きの区別ついてなかったし、今までのCGのクオリティとは一線を画してたと思う。

3DCGの話になったのでついでにライブシーン関連で言うと、ダンスの振り付けも凄くよかった。
詳しくは知らないけどちゃんと凄い人に任せてるらしくて、ダンスそのものの練度はもちろん、その振り付けも各キャラクターの個性を出したものになっていたり(例えばモデルやってる子のダンスでモデルウォークが取り入れられていたり)、あるいは性格的な面まで考慮されたダンスになっていて、ダンスシーンだけでも何周もすると気づくことが無限にあってめちゃくちゃ楽しめた。

あと曲。
今までのラブライブシリーズでも曲は手放しで褒めてたんだけど、今回もマジで最高だった。
まずストーリーが良かったおかげで曲のクオリティが浮かなかったのが大きい。
あと曲とストーリーやキャラクターの連動が凄くて、ただ音楽を楽しむ以上の魅力に溢れていた。
性格とか好きなものがさりげなく歌詞に落とし込まれていたり、歌詞をしっかり聴いてもう一度本編を見ると双方に新しい発見があったりして、マジでこのアニメ無限に楽しめる。
本編何周もしてるからもちろんライブシーンも何回も見てるんだけど、それ以外の時間でも暇さえあればライブシーン流してたくらいには良かった。
ちなみに1話でせつ菜が披露した『CHASE!』がスクスタでの既存曲だったから、それ経由で虹ヶ先の既存曲も漁ったんだけど、マジで良い曲ばっかだからアニメの曲気に入った人はぜひ漁ってみてほしい。

そしてキャラクター。
僕はこのアニメは完全に『キャラアニメ』から脱却したと思ってるけど、それでもやっぱり個々のキャラクターそのものの魅力がハチャメチャに高い。
表面的なキャラ属性もバッチリ抑えながら、その属性にもしっかりとバックグラウンドがあったり、あるいはラベル付けできないような複雑な性格や心がしっかりと彼女たちの中にあって、『確かにそこで生きている』と思わせてくれるキャラ造形の深さが本当に素晴らしかった。


という感じで、正直これでもまだ描き足りないくらいには凄いアニメだった。
間違いなく歴史に刻まれるべきアニメだったと思う。
唯一、強いて欠点を上げるとするならば、このアニメの魅力を満喫するにはどう考えても1周じゃ足りないこと。
多分このアニメの評価があまり高くない人もいると思うんだけど、そういう人は頼むからもう一周してほしい。
気づいてないことが沢山あるはずだし、このアニメの魅力に気が付かないままなのは本当に勿体ない。

とにもかくにもとんでもない神アニメだった。
制作陣に最大の感謝を。
あと願わくば2期を。




2020年秋アニメ最終評価一覧


ということで、秋アニメのランキング順個別感想でした。
ここで改めてランキング一覧をドン。

画像19

中間も改めて。

画像20


上の方は『神様になった日』以外はそんなに大きな変動はなかった感じですね。
まぁ中間って言っても終盤手前辺りでの評価だったしそんなもんでしょう。
なお下の方は結構動いてますが、これは全体的に評価が横ばいで無理やり順位をつけていたためです。
ちなみに最終評価のBとB+、B+とA-の間には結構差があります。
『人に勧めるとしたらA-以上』というイメージです。



TOP3について


『ニジガク』、『ストパン』、『体操』について、なぜこの順位になったのかを言語化しておこうと思います。

まずこの3つ、各アニメを1周ずつしかしない場合、恐らく僕のランキングは変わっていたと思います。
実際には僕は何周もしているのでこれは推測になりますが、恐らくその場合『ストパン』、『体操』、『ニジガク』の順になっていたと思います。
『ニジガク』に関しては、1周しかしないのであればもしかすると4位以降だった可能性もあります。
『安達としまむら』も周回してこそ輝くアニメなので、『ハイキュー』が3位になっていたかもしれません。

さらに言うと、『ストパン』は3期直前に内容を思い出すために過去期を見返しているため、それがなければ『体操』を覇権にしていたかもしれません。

しかし、僕はこの順位に自信を持っています。
『ニジガク』は内容が濃すぎて1周ではとても足りません。
何周もする必要がありますが、そうするだけの価値はあったし、実際に今期TOP4を全話5周以上した感想としては、

物語の深さで『ニジガク』が圧倒している。

という結論になりました。

ちなみに、『ストパン』と『体操』についてですが、個人的に1話ごとの平均点は恐らく『体操』の方が高くなると思います。
だが局所的なシーンでの『ストパン』の破壊力が高すぎたため、この順位となりました。
もちろん重ねてきた時間の差もあります。

逆に新規オリジナルの11話構成でこれだけの完成度と考えると『体操ザムライ』は本当にバケモンですね。


といった感じで、正直TOP3に関してはジャンルの好みや評価基準、アニメに使った時間によっていくらでも変動しうるものでした。
ただ『ニジガク』を完走していながら覇権争いにすら食い込んでいないランキングに対しては、あえて強い言葉を使うと『浅いな』と思っています。
それだけ衝撃的なアニメでした。
マジで今すぐ周回してこのアニメの凄さに早く気づいてほしい。




終わりに


以上、『2020年秋アニメランキングと個別感想』でした。
言わずもがなの豊作でした。
最高の3ヶ月間でした。

2021年冬アニメももう始まっています。
こっちもとんでもない豊作の予感です。

これについてもどこか(できれば6~7話辺り)で中間評価出したいと思っています。
時間があればですけど。

ちなみに見ているアニメの1話毎の感想はTwitterに垂れ流しているので、良ければ見てみてください。
……まぁ本当にただ独り言垂れ流してるだけですけど。

そんな感じで、今期もアニメ楽しみます!
みんなも楽みましょう!

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