見出し画像

Day140 coop留学の現実?【アラサー女子のスパルタcoop留学】


昨日の続き。coop留学について学校に意見を書いた、という話でした。

内容は大まかに言うと、「学校に来るまでに言われていたことと違い過ぎない?」という部分。


理想?幻想?


実際に出国前に日本で紹介されていた情報は下記の通りです。

カナダのCo-op(コープ)とは、Cooperative educationの略称で、学生ビザのなかで有給インターンシップに挑戦できる留学制度です。英語学習 → 専門分野の学習 → 有給インターンシップの3段階で構成されています。英語の勉強だけで終わりがちな語学留学やアルバイトだけで終わりがちなワーキングホリデーと異なり、「勉強」と「(本格的な)就労」との両方を経験できる他国にはない制度です。その充実度の高さから、帰国後に就職活動を控える大学生や転職を考える社会人、共に人気の高い留学として注目を集めています。

海外留学のワールドアベニュー 「coop留学とは カナダで有給インターンに挑戦」より


他のエージェントでも似たような紹介がされていて、

・未経験からキャリアチェンジができる
・専門分野でフルタイムで働くことができる
・最低賃金が高いので学費をカバーして貯金もできる
・学校がキャリアのサポートをしてくれる

という推し文句でした。


現実


現実としては私の140日間の奮闘を見ていただいた通りですが、「さすがに盛りすぎだったんじゃない…?」という部分を書いてみます。

・実際にフルタイムで働くことができるのは20%程度で、70%程度の生徒はパートタイムの掛け持ちで後半のインターン期間を過ごし、残り10%の生徒はドロップアウトする
・バイトですらその人の能力や時期によっては50件以上回っても見つからない
・coopの短期間の学生ビザは就活ではとても弱い
・生活費/住居費の高騰(体感で日本の3倍くらい)
・学校はほとんど就活をサポートしてくれない


などなど。

エージェントもビジネスなのはわかりますが、8割近くがフルタイムで働けないのに、「本格的な就労経験」と言っている部分は正しくないでしょ…と思います。



学校に言ったこと


これを踏まえて学校のアンケートで伝えたのは、
「私はカナダに来て数日後から就活を始め、授業もきっちりこなしていたし、英語でのコミュニケーションも問題はない。レジュメの添削も何度もしてもらい、努力を怠ったとは思えないが、それでもやっと得られたポジションはパートタイムだったし完全なカナダの企業ではなかった。これをフルタイムの就労機会を提供するプログラムとして宣伝するのは適切ではないと思う。」
という内容でした。


じゃあ来ないほうがいいの?


じゃあやめたほうがよかったかというとそうでもなくて、私はバイトもできたし結局は専門分野での就労機会も見つかったので、良い使い方ができたなとは思っています。


私もエージェントの言葉は鵜呑みにせず自分でもできるだけ調べていて(noteで実体験を書いてくださっていた方ありがとうございます)、「coopは実際は授業のレベルがそんなに高くないから実務ですぐに活躍はできない」というような情報は目にしていたので、自分で勉強したり、早めに就活をしたりと最大限できることはやっていて、そのあたりが効果があったように思います。(ちなみに結局そんなに低レベルではなかったと思う)


ただここまでカナダの就活市場が厳しいこととか、サポートしてくれると聞いていたのに来てみたら自己責任と言われるとか、明確に言われた情報と違うところはやはり気になりますね。


学校もエージェントもこれまで通りの運営をしているだけだろうし、物価高も就職難も彼らのせいではないのですが、1生徒の経験としてこのプログラムがほぼ成立していないことはしっかり学校に伝える必要があると思ったので書いてみました。


書いてみようと思えたのは、仕事が見つかったことで少し余裕が持てたせいかもしれません。数か月前に同じようなアンケートがあった時には自分の努力不足のせいなのでは…?と思って書けませんでしたが、今回については一言言ってもいいんじゃない?という気持ちになることができました。


まあ私はこういうのはしっかり自分の言葉で伝えることが出来さえすれば満足するタイプなので、だからどうしてほしいとかは特にないのですが、学校側もこういう意見を聞いたらもう少し生徒へのサポート体制を強化したり、海外から来る生徒にはリモートワークなどで自国での仕事を継続するように勧めたり、できることはあるんじゃないですかね。知らんけど。笑


今後のcoop留学はどうやっていくのかな。


とりあえず私は最後の授業も全力で頑張ります💪



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?