高校の授業で国会中継を見せるようにしては?

現在、連日、衆議院予算委員会が開催されており、国会中継はNHKテレビで放送される時もありますが、すべての予算委員会を放送している訳ではありません。しかし、ネットでは全ての国会中継、予算委員会以外にも全ての委員会を見ることができ、LIVEで見れない場合も、録画で見ることができます。予算委員会においては、現在の日本が抱えるほぼ全ての問題点に関し、質疑が行われる為、予算委員会を見ることにより、現在の日本が抱える問題点のおおよそを知ることができます。与党である自民党からの内閣への質問は、ちょっと馴れ合いの感じが臭い、迫力に欠けますが、野党からの質問の中には、相当に内閣を追い詰める質問が浴びせられることもしばしばあります。回答する総理や大臣は、官僚が事前に作成した回答原稿を見ながら答弁するので、内閣からの回答は、はっきり言ってつまらないです。しかし、与野党から、様々な質問が為されることにより、日本の抱える大きな問題から、些細な問題に至るまで、日本の抱える問題点の相当の部分が網羅されているように思います。そこで、選挙権が18歳から与えられるようになった現在、若い人が政治に関心と問題意識を持つ事は非常に重要な事だと思います。この目的達成の為に、高校で、国会中継、特に、総理の所信表明演説、代表質問、予算委員会を授業でみせるようにしてはと思うのです。そして、国会中継の中から何か問題点をチョイスして、クラスで議論してみてはいかがかなと思います。学生にとって特に興味のありそうな答弁を教師が事前にセレクトし、そのテーマを掘り下げて議論するのも良いと思います。兎に角、選挙権を持っていても、政治・政策について、全く知識が無ければ、誰に投票したらいいのか自発的に決められる筈は無いと思います。大学でもそういった授業を取り入れることも大切だと思います。「人材育成」こそ今の日本にとって最も重要なテーマだと言いながら、高校までは受験が最終目的となっている教育、大学は個々の大学によって、教育の充実度は異なっていると思いますが、とにかく、「人材育成」の基本は、問題意識を持たせ、その問題解決の為の志や、将来の夢を大学卒業までに、確立させることが重要だと思います。その第一歩として、高校で国会中継を教材とすることは、大きな意義があるように思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?