【マルクス主義の基礎基本】
無人島に数人の人数で流れ着き、そこで生きなければならないとするとどうしますか。
1 狩場や農地を暴力で独占し、他のメンバーを奴隷として働かせ、収穫は独占する。
2 協働で狩猟や農耕をし、収穫は公平に分け合う。
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狩場や農地などの生産手段を私有し、労働者を支配、搾取するのが資本主義です。
狩場や農地などの生産手段を共有にするのが、取り敢えず社会主義で、収穫は働きに応じて分け合います。財産の共有と言っても、生産手段の共有です。
やがて生産が発展し、収穫を必要に応じて分け合うと共産主義となります。
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尚、ソ連や東ドイツや中国や北朝鮮などは、生産手段の共有が企業の国有にすり替わり、労働者階級の権力が共産党の独裁にすり替わってしまいました。
労働者の草の根的自発的革命組織をレーニンは弾圧し、
「労働者はbaka で自分で革命をできないから、共産党が指導してやる、共産党に絶対服従だ、さもなくばjuusatsu 。」
と言う国を作り、スターリンが受け継ぎました。それで社会主義でも共産主義でもなく、現代奴隷制になりました。ソ連などの共産党の独裁国は実は帝国主義で、植民地を求めて第二次世界大戦に参戦しました。その結果、東欧等を半植民地にしました。コミンテルンはソ連共産党が諸国の共産党を支配する組織になりました。
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経済。社会主義の社会でも民間企業が有るべきです。その企業の生産手段を資本家の私有でなく、労働者の共有にするのです。社長は労働者の選挙で選びます。それで良い商品の開発を競います。
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政治。複数政党制にすべきです。諸政党間の対立は政策の成果を競うべきですが、他党派を juusatsu するのがソ連共産党などのやり方です。
尚、日本共産党も1956年の第6回全国協議会で共産主義から脱落して以来共産主義ではありません。
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ところで先の無人島で他の誰かに生産手段を暴力で独占され、奴隷にされたらどうしますか?
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カール・マルクス『共産主義者宣言』
フリードリッヒ・エンゲルス『空想から科学へ』
ローザ・ルクセンブルク『ロシア社会民主労働党の組織問題に寄せて』
『ロシア革命論』
滝田修『ローザの社会主義運動論』
川田洋一『ローザ・ルクセンブルクへの視点』
酒井角三郎『ローザ・ルクセンブルクと社会主義』
松田道雄『ロシアの革命』
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