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不二周助と無没識

 平等院が開いた『阿修羅の神道』の門の光に照らされ顕れた謎の横乳…横道。

「こっちの道が俺を呼んでる」と門を放置して進みだす平等院。隠し通路大好きっ子か。この横道については謎のまま────。

 最新号(2021年12月号)で横道は『無没識』に繋がっていることが判明。平等院が不二の『羆落とし』に続き亜久津の『無没識』(厳密には『阿羅耶識』)を使う熱い展開。

 今思えば共通点はあった。


『阿修羅の神道』
精神の強弱をコントロールし肉体の最大限のパフォーマンスを引き出す。


『無没識』、『阿羅耶識』
・深層部分の心の弱さの影響を一切受けない状態(=リスクを恐れず攻めにのみ集中することができる?)
・『5球打ち』の技術に常人の3倍の神経伝達速度を合わせ、打つ直前まで複数の攻撃態勢を取る

 精神の脆さ、心の弱さを排除して肉体パフォーマンスを上げると言う仕組みで言えばなんか似てる(なんか似てる)ので、「『阿修羅の神道』の横道」という時点で気づけてもおかしくなかった。不覚……。
 あの横道については特に考察してなかった。徳川の『阿修羅の神道』が平等院の後追いだって判明した後に亜久津の『無没識』も平等院の後追いだと考えるわけないジャマイカ。
 あぁ、これが「心の弱さ」か…こういう油断を排除できる『無没識』ってすごいなぁ…。

 ボクも攻めようということで思い立ったのが「不二周助が決勝のスペイン戦で『無没識』に到達する可能性」である。ボクも覚醒したのかもしれない。
(決勝のスペイン戦のオーダーは徳川、入江、跡部、不二、越前、金太郎はほぼ内定。残り1枠は種子島、大曲、越知、加治、丸井、木手あたりじゃないかな)

 根拠というか伏線の発見というか、それっぽいのは一応ある。

1.神経伝達速度

 『無没識』に必要な能力、「常人の3倍の神経伝達速度」。

 これは不二は既に会得してるはず。そうクリティカルウィンド『光風』である。

これがひとつ。

2.心の強さ

『阿修羅の神道』『無没識』両方の共通点。これについて不二はデュークさんから太鼓判を押されている。

3.『風の攻撃技(クリティカルウィンド)』

 攻撃の奥義である『無没識』と攻撃的なテニスに生まれ変わった不二周助。
 手塚が「本来のお前」と言ってたので攻撃が本性…なのか…?まあ、攻撃繋がりということで。

4.平等院

 平等院が目をかけた後輩は割と少ない。中学生主将の跡部には無反応、世界大会の開始時点では日本中学生最強だった金太郎には無反応、ボルクからの評価もある幸村にも無反応と来てる。
 逆に平等院がそれなりの興味を示している後輩が徳川、越前、不二、亜久津、あとは大石やら仁王である。不二のことめっちゃ褒めるし『羆落とし』も使うし、不二への評価が破格なことがわかる。

 徳川は『阿修羅の神道』、亜久津は『無没識』、越前は『光る球』と平等院の技を受け継いでる(受け継いでるわけではないけど)ので不二もある…のか…?
 ていうか不二には三種の返し球『鳳凰返し』とかいう技があったんだった。もう平等院の技(?)持ってるじゃん(?)

5球打ち

『無没識』は、もちろん『5球打ち』が出来ないと話にならない。しかしその点も心配ない。

 全国大会前の時点で3球まで打っている。ここから全国大会を乗り越え日本代表合宿の練習を経て世界大会で本性を表した不二なら5球打ちくらい軽々できるに違いない。知らんけど(天下無双)

 心の強さ、神経伝達速度、攻撃テニス、複数打ちと不二周助と『無没識』の接点があまりにもあってかなり怪しいと思う。
 ただ、不二周助は天才である。天才とは野を往き歩む道が道となる者である。不二は様々な技を扱うセンスを誇るものの他人の技を使ったり、無我系オーラ系を使った試しがない。それは単に自身の技のみで充分強いからで、そんな不二が『無没識』使うかと言われたらうーんなんだろう正直微妙。接点が多いっていうことでとりあえず言っておけば当たってた時にイキリ倒せるので記事にしただけである。
 スペイン戦では不二の多重影分身にご期待ください。

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