データテニスの宿命

 データテニスをご存知だろうか。対戦相手のプレイデータを基にスタイルを分析し攻略するテニスである。
 テニプリには数多くのデータテニス使いが存在し、キャラが被りすぎて作者も半ばヤケになってる節もあるとかないとか。
 そんなデータテニスにおける貴重なデータが取れたので、データキャラを紹介しながらまとめたい。

※この記事は新テニのネタバレを含みます。

1人目・乾貞治(中3)

 データテニスと言えば彼を思い浮かべる人も多いだろうと予想する。主人校・青学テニス部の誇る生粋のデータマン。しかし団体戦においてデータを仲間と共有している様子が見られず、そのせいでポイントを取られることもあり、私としてはその存在意義に首を傾げることもしばしばある。
 ちなみに初登場では越前リョーマと戦い、5-7で敗北。

2人目・観月はじめ(中3)

 2人目に立海・柳蓮二が来ると思った人がいる確率100%…
 まぁ、なんとなく登場順。聖ルドルフ学院のマネージャー・観月はじめ。聖ルドルフの部長にしてカレー好きな赤澤さんと並ぶ実力者。対戦相手を徹底的に調査し味方に最も効果的な試合運びを共有し、全員で勝つテニスをする。乾よりよっぽど有能に見える。
 初試合はあろうことか不二周助に喧嘩を売ってしまい5-7で敗北。頭がいいんだが悪いんだか…

3人目・柳蓮二(中3)

 テニプリのデータテニスと言えば、乾貞治と並んで彼が筆頭だろう。乾にデータテニスを教えたのは彼である。乾と比べるとデータの精度が高く、また自身のデータを簡単に曝け出すことをしない。その反面、データのない相手の対応においては乾の方が勝る節もある。
 ただ正直、立海No.3と言われても首を傾げるほどの実力しか伺えない。おそらくデータが豊富な身内にはめちゃくちゃ強いんだろうなぁと予想している。赤也とか彼にボコられてたもんね。
 初試合は乾貞治と試合し6-7で敗北。

4人目・金色小春(中3)

 浪花のホモカップル、四天宝寺中3年・金色小春。IQ200を誇る天才で、その頭脳にデータは宿る。初見の打球でも脳内で処理が可能であり、乾や柳より高性能である。しかし常時ふざけずにはいられない悲しい生き物のため陽に当たらない。
 初試合は桃城武・海堂薫と試合し、6-7で敗北。

5人目・三ツ谷あくと(高3)

 U-17日本代表No.17、三ツ谷あくと。乾にデータを教えた柳にデータを教えた大先生。
 初試合は柳とバトンタッチした乾に敗北。バトンタッチテニスってなんやねん。

6人目・ジョナタン・サン・ジョルジュ(中2)

 フランス代表、ジョナタン・サン・ジョルジュ。「芸術テニス」のエドガーとダブルスを組む。「芸術テニス」は竜巻を起こしたりサメを出したりヒョウに襲わせたりゾウの突進をしたりする無限ジャンルのテニスで、ジョナタンが相手を分析し最も効果的に弱点を突けるショットをエドガーに指示して闘う。
 初試合は柳蓮二・毛利寿三郎ペアに7-5,5-7,5-7で敗北。ところで無限ジャンルのテニスってなんですか?

7人目・ベルティ・B・ボルク(15歳)

 最強プロプレイヤーであるユルゲン・V・ボルクの実弟。彼もまたプロプレイヤーである。2年前に大学を卒業しているため中3ではない。ゼウス、ノア、カミュなど世界各国の最強クラスのテニスを1〜3ゲームで容易く攻略している。
 初試合は仁王雅治・デューク渡邊ペアに3-6,6-0,6-7で敗北。

まとめ

 言いたいことはだいたい察したと思う。そう、データマンの初登場試合は全敗している。7人が7人とも負けているので、これはもはや作者の中で確固たる信念を持ってデータマンを迫害しているに違いない。
 さらについでに言うなら、ノア・J・ドルギアスの「戦術」も敗れた。徳川と幸村の「共鳴スキル」である未来予知スキル「第六感」も敗れた。ドイツS2手塚戦でデータテニスデビューを果たした幸村もやはり負けた。ここまで来るともうそういうことではないだろうか。

 データテニスは勝てないというデータが取れたね。手塚、データは嘘をつかないよ。

画像:テニスの王子様13巻、9巻、25巻、37巻、新テニスの王子様6巻、27巻、29巻

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