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手塚列伝


切るなよ

青学3年部長・手塚国光

 部内からはもちろん、全国のプレイヤーからも(一方的に)ライバル視されている、日本中学テニス界を代表する男。

わざのしょうかい

・手塚ゾーン
すべての打球を自分の手元に引き寄せる回転をかける。無印では真田の「火」や樺地のパワー押し付けでしか破られていない。変わらない吸引力!!


・手塚ファントム

ゾーンと逆の回転をかけることで相手の全ての打球を強制的にアウトにする。腕への負担が高いため持久戦に弱い。


・零式ドロップ

跳ねないどころかバックスピンで戻るドロップショット。効果音は「ストッ」「ツツー」

・零式サーブ
零式ドロップをサーブで行う。絶対に返せないサーブ。ズルの極み。相手は死ぬ。ちなみにプロ級のサーブらしい。手塚ファントムよりも腕への負担は大きく、5球も打てば肩がイカレる。

・百錬自得の極み
「無我の境地」の奥にある扉のひとつ。超サイヤ人2とも言う。全ての打球を倍返しにできる。ガッシュで言うラシルド、メリオダスの全反撃。


戦歴

○鎌田S1 6-0
× 跡部  6-7
○木手  6-4
○樺地  7-6
○千歳  6-1
× 真田  5-7

4勝2敗 勝率66%

 これが何かお分かりいただけるだろうか。
そう、無印の青学部長時代の公式戦の戦績である。この勝率66%という数字、青学レギュラーで最も低いというのは有名な話である。お荷物の寿司屋さんより低いのである。(青学 お荷物 お寿司 🔍検索)

 しかし各校の最強プレイヤーを相手取った結果であるということを考えれば、勝率50%超えていてすごいとも言える。大石とか海堂とか乾やらがこのメンバー相手に闘ってたらたぶん鎌田のS1以外には全敗してるもん。不二・越前レベルでも決め手が無い。

無印戦の総括

 関東大会1回戦S1の跡部戦、6-5マッチポイントまで来ていて、肩の故障さえなければ勝ち近かったんです。惜しい。しかも百錬なしの舐めプでこれなので、肩のことがなければマジで負けなかった。勝ち判定でもいいと思うんですよね🤔そうなると勝率83%かぁ…

 全国大会2回戦S1木手戦。比嘉中レギュラー相手に不二・越前までもが苦戦するなか、比嘉中全員の上位互換である木手を相手に勝ったのはえらい。

 全国大会3回戦S2樺地戦。相手の技を吸収してしまうコピー能力者である樺地を相手にどう戦うのかが焦点でした。実際にゾーンも零式も百錬自得の極みすらもコピーされ樺地くんの圧倒的フィジカルでボコられます。しかし大雨が降り、樺地は最悪のコンディションの中で完コピが出来なくなり、手塚の辛勝。
 この試合、雨が降らなければ手塚は樺地に負けてたんですよ。河村ですら樺地相手に引き分けに持ち込んだのに。そして何より手塚は樺地のコピー対策を一切してなかったのもビックリ。色々ビックリな試合でした。樺地>手塚はきっと忘れられない。

 全国大会準決勝D2の千歳戦。お互いに無我の奥の扉を開き、「百錬自得の極み」vs「才気煥発の極み」が成立。超サイヤ人2同士の闘いと思ってくれたらいいです。

 ゲーム序盤、千歳はうまく緩急をつけることで百錬を抑え込みつつ才気で決めます。けど、才気も封じようと思えば封じられると思うんです。不二先輩が解説してくれます。

 顔がいい。つまり才気は「最も効果的なショットを打ちアドを取りながら確実にポイントを決める『道筋』を見出す能力」なわけですが、これって手塚ゾーンされたらアドを取るという段階が無理ではないでしょうか。だってどこにどんな打球をどう打っても手塚ゾーンに引き寄せられてしまうため、結果的に何やっても同じなわけです。しかしそんな描写もなく。
 最終的には手塚も才気を開き、2つの無我の扉の暴力を前に千歳は敗北します。なんて力技なんだ。

 全国大会決勝S3の真田戦。ガットを突き破る究極奥義・雷に苦戦を強いられたわけですが、不二は目が見えない状態でも「火」のグラウンドスマッシュをフレームで返球してたんだから、手塚も百錬パワー込みのフレームショットなら雷も返せたのでは。これは不二の時には「不二先輩!フレームだ!!」と言ってくれた越前が不在だったからでしょうか。やっぱり青学の柱ですわ。

 長々と書きましたが、こうしてまとめると手塚って試合中何も考えてないんじゃないかという説が浮上してきました。木手戦では縮地法使う相手にドロップショットを試みていたり、樺地戦はコピー対策をしていなかったり、千歳戦では作中で3人も攻略できている才気煥発に対して「より強い才気で制する」ことしかできなかったこと、真田戦では「雷」と「林」の併用に対して何もできなかったこと。メタを考えることをしないのできっとカードゲームの才能はないでしょう。桃城みたいな色々考えてプレーするのがやたら持ち上げられていたのも分かる気がする。あの世界だとすごいことだったのか。

 なんか手塚アンチの記事みたいになってしまった。しかし強いと思っているからこその疑問点なので許してほしい。

 実際「百錬自得の極み」×「手塚ゾーン」ってめちゃくちゃ強いハメ技になってて、それで倒せる相手が多すぎてメタられる側になってるんでしょうね。「零式」という決め球もあり、ついでのように「才気煥発の極み」を手に入れたり。技はプロ級なのに身体能力がついていってないからケガが多いというのは作中でも言及されてる事だけど、頭もついていってないだけなんですね。

自分の本が英語の辞書かどうかも分からないくらいだからな!

や、手塚アンチでは無いので。

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