レイトオータム(映画)感想

Amazonプライムで無料視聴できるので早速観た。

以下ツイッターで呟いた感想をまとめる。

淡々とした文芸映画テイストだが最後まであっという間だった。情緒纏綿余韻のある好きな映画。だけど、切ない。
愛の不時着って本当に親切設計で、くどいくらいしっかりとエピローグでその後を見せてくれた、あの多幸感の意味を思う。どっちも好き。

ヒョンビンさん27歳の時の映画?撮影はもっと前だろうから、26,7歳なのだろうか。でも軽さの中に陰影と哀愁を忍ばせる存在感がたまらない。出てきただけで「主役」になるスター性の強い役者さんだと思うけど、印象を残しつつこんなふうにしっとりと空気に溶け込む演技をするんだと瞠目。印象的だった。

フンは間違いなく夫にはめられて殺人犯に仕立て上げられたのだし、夫はそうすることで妻とその愛人(と夫は思い込んでいる。フンは多分ビジネスだったんだろうと思うけれど、仕事で割り切って切り捨てられるような冷淡な人物ではなく、相手に情をかけてしまう人物であることが作中で描かれている。)に復讐を果たしたのだ。
フンは無実の罪だけど…きっと金と権力を持った白人男性の前には彼は無力でそのまま有罪にされてしまうんだろうなあ。
アンナの人生の呪縛を解いてあげたフン。

ビジネスではなく心を通わせることのできた女性に巡り合って――捕らえられたに違いないフン。
切ないけれど、悲しいけれど、でも重苦しく苦々しい気持ちにならないのは、きっとフンが天使だったからだ。(隠喩です)

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