根掘り葉掘りとアカサタナ

ずっと物申したいことがある

ジョジョの奇妙な冒険という漫画にギアッチョというキャラクターかいるが、彼の有名な台詞に


ヤツらを探し出すために………『根掘り葉掘り聞き回る』の…『根掘り葉掘り』……ってよォ~~~
『根を掘る』ってのはわかる……スゲーよくわかる
根っこは土の中に埋まっとるからな…

だが「葉堀り」って部分はどういう事だああ~~~っ!?
葉っぱが掘れるかっつーのよ―――――ッ!
ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜェ~~~ッ!!
葉っぱ掘ったら裏側へやぶれちまうじゃあねーか!
掘れるもんなら掘ってみやがれってんだ!チクショ――ッ

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
葉堀りってどういう事だッ!
ナメやがって クソッ!クソッ!

というのがある。

すごくわかる。

当たり前に使ってる言葉にもの申したくなるときはすごくある。もうほんとによくある。

例えば「めくそ」
目やにのことである。
「めくそ鼻くそを笑う」なんてことわざがある。
でもめくそは『目尻』ではなく『目頭』から出る。
ギアッチョの言葉を借りるなら

くそが頭から出るかっつーのよ―――――ッ!
ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜェ~~~ッ!!


こんな感じだろうか。

でも私は一番アカサタナに物申したい。

アカサタナっておかしくないか?

ア行は母音だから先頭にくるのはわかる。

でも脱力しきった『ア』 の次に喉に力をいれなきゃ発声できない『カ』が来る。
この時点で気持ち悪い。おえ。

しかし続く音は『サ』である。もう息すればでるサ。またもや脱力した音である。

そして次にくるのは舌に力を入れる『タ』
タンギングなんて洒落た言葉があるがまさにタンギングしなければできない。

そうか、脱力と力を入れる音と交互か。
そう納得した頃にくるのは『

ナ!?!?

これはもう怒っていい。
誰がなんと言おうと怒っていい。
交互かと思った矢先に舌にも喉にも力を入れる『』のご登場である。

いやまてしばし。
脱力して発声できる音が品切なのかもしれない。
そう考えたのもつかの間

『ハ』
ハァ!?怒るべきはここだ。ここで怒らないでいつ怒る!?
もうため息がでる。はぁ、
脱力の極みがここで来るのだ。ハァ?

脱力感がまだ残るなか来るのが『マ』

マ!?!?!?

マなんて口に力を込めて初めて出せる音である。
もう気持ち悪い。

なんでここに持ってきたんだ!?
だれが考えたんだ!?責任者をだせ。

Wikipediaによれば

五十音が現在のようになった背景にある大きな二つの要素は、悉曇学と反切であるとされる。
(中略)
この配列になった理由付けとして有力なのは、悉曇学[注 2]による影響である。母音をラテン文字で表すと、a, ā, i, ī, u, ū, ṛ, ṝ, ḷ, ḹ, e, ai, o, au, (a)ṃ, (a)ḥ となる。太字は日本語で対応する母音であるが、実際「あいうえお」の順に並んでいる。また子音の配列も (母音), k, kh, g, gh, ṅ, c, ch, j, jh, ñ, ṭ, ṭh, ḍ, ḍh, ṇ, t, th, d, dh, np, ph, b, bh, myr, l, v, ś, ṣ, s, hとなっており、「あかさたなはまやらわ」と一致している[注 3]。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%8D%81%E9%9F%B3

正直 あかさたなはまやらわ と一致しているのか詳しいことがわからないが

悉曇学の影響らしい。
はて、悉曇学とは?

悉曇学(しったんがく)とは、中国や日本における梵字に対する音韻の学問である。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%82%89%E6%9B%87%E5%AD%A6

悉曇学の項目によれば明覚という人がアカサタナのならびをつくったのだそうだ。

なんでこんなことしたんだ。

でも気持ち悪いは気持ち悪い。

個人的に提唱したいのは

あさはやまわたならか

の順だ。
アサハヤ で息を吐く動き
口先だけの マ ワ
舌先の タ
少し奥の ナ
舌を丸めてラ
舌の力を軽く抜いて カ

口の動きに着目すればずいぶんとスムーズな気がする。
何かの間違いでこれが定着しないだろうか?

ヒトミ式あいうえお。

ぜひ口に出してほしい。

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