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15時間履いてみた | エア・ジョーダン 13

めちゃくちゃカッコよくて一目惚れした27cmのエア・ジョーダン13 Navy(Brave Blueという名称も見たが)を、体育館で15時間はいてみた感想。ゲームの強度はエンジョイでゆるい。その中での感想。

このバッシュはすごく見た目が好みで、パフォーマンスモデルじゃないから実際にバスケすると合わない面があるかもだが、なんとか履きたい。

そこで、このバッシュをバスケで履いてみた場合の良さと欠点、欠点を踏まえてそれが気にならなくなるような履き方を考えてみた。

インソールは付属のものを使わず、2つ試した。まずシダスの3D。その後、スーパーフィートの青。インソールを替えた前提での評価。


アウトソール

構造:
ヘリンボーンパターンのラバー素材が前足部と後足部に分かれて配置されている。中足部では白ラバー素材は配置されず、黒い縁取りのような形状のラバー素材がベルト状に配置されている。この素材は摩擦力が強め。また、カーボンシャンクプレートが露出し、外側にはジャンプマンマーク。

機能:
過不足なく満足だった。止まりすぎることも滑りすぎることもなく、止まりたい場所で止まれるトラクション。前後左右の動きをチェックしたが、いずれもイメージ上の感覚から遅れることなく、だいたい思ったとおりの場所で摩擦が効いた。

コート条件はダスティ、ノーマル、クリーンで、いずれの条件でもあまりトラクションに変化は感じられなかった。

ミッドソール

構造:
キャリア素材はEVAの何か。外側を人工皮革風の何かが覆っている。クッション素材は前・後にzoom airバッグを搭載。中足部にはカーボンファイバーのシャンクプレートを配置。

機能:
コートからの重心はやや低めで、これは好み。コートの感覚を直接受け取れた。

前足部のzoom airも薄めだが、こちらは押し込めば反発を感じ、踏み込んだ際の衝撃吸収やエネルギーリターンも控えめだが感じた。薄めのクッション効果が好みなので、ちょうどよかった。

後足部のzoom airも同じく薄め。踵から着地しても痛くならず、十分な衝撃吸収を感じた。

ネックだったのは柔らかさ。全体的にちょっと柔らかめに感じた。力を加えるとたわむ感じ。イメージとしては「もわん」とか「ぶにゃん」といった感覚だった。直線的で鋭角に動きたい場合に、感覚の遅れが少しもどかしかった。

また、カーボンファイバーのシャンクプレートが配置されているが、図の通りかなり曲がる。そのせいか動いた際に生まれる捻じれが足にかける負荷が大きい可能性があり、1時間くらい履いていると足に疲れを感じた。

比較のため、カリー9を同じように力をいれて曲げようとしてみたが、ほとんど曲がらなかった。

ただ、この曲げ問題はインソールを換えたら感じなくなった。スーパーフィートの青に換えてみたところ、不足ない剛性を感じられた。スーパーフィートはシダスよりも補強パーツがつま先方向に長くて、曲げに対して強いのかな。その違いが、AJ13に対してプラスに働いたかも。

アッパー

構造:
つま先は人工皮革(だと思うが、NIKEの商品説明には天然皮革も使われていると記載が。どこにつかってるんだ)。サイドはテキスタイル。3Mの反射材が入っていて、暗いところで光が当たると反射する。ヒールはミッドソールと同じ起毛系の合成皮革。タンもこれと似たような素材。

構造は、全体的には可変性の高い構造。握るとつぶれる(カリー9との比較参照)。内部に足の動きを支えるようなフレーム構造はなく、素材自体も柔らかい。

通気性は、素材自体に隙間がなくベンチレーション用の穴も空いていない。

シューレースは丸形。レースループはパイプ型のテキスタイルがサイドに縫い付けられた構造。上部2箇所のみ素材にホールが空いた構造。

機能:
前後の動きに対しては、足首周りがきちんとホールドしてくれるため、急なストップをしたときでも、ズレはほとんど感じなかった。

左右の動きに対しては、当初はあまりよくなかったが、時間がたって素材のブレークインが進んだ後は、反応がよくなった。

当初は横に振ってから切り返すような動きで反応の鈍さを感じた。横に動いた時に足の外側がサイドの素材にぶつかって跳ね返るような感覚が好きなのだけど、このテキスタイルは柔らかくてむしろ横の圧力に対してたわむので、ほんの少しだが滑る。そのためか、全体的には横の動きがもっさりする感覚だった。

しかし、10時間ほど試してみたところ、感覚が変わってきた。素材のブレークインが進み、シューレースをより強く、タイトに絞められるようになった(その分紐が余り、結んだ後の紐がだいたい1cm弱長くなった)。その結果、足との一体感が増して、左右の動きに対する反応は問題のないレベルになった。

この点は素材が変われば違うのかもしれない。例えばサイドが合成皮革とか天然皮革なら、テキスタイルよりも硬めだろう。

通気性はほぼない。蒸れるし、素材が湿気を吸って湿っている感じだった。

結論


問題なく快適にバスケできる。すごい高性能とか快適とかではないが、何より好きなバッシュでバスケするのは楽しい。唯一難点があるとすれば、素材が湿気を吸いやすく通気性が低いので、湿気の多い季節は考えもの。

これまで履いたバッシュの中では、ニューバランスのTOW WXYがサポートの構造や重心の高さ、ミッドソールの特徴の点で似ていた。


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