勝手に自伝シリーズ 第2弾

第2弾書けました。

いや、しかし……

これはちょっと……

大丈夫ですかね?

すいません、なんかこんな感じになってしまいました。

もう、完全に自分の趣味に走ってしまいました……

もしお気に召さなければもう一度書き直しますので……

では、以下本文です。


 世界を救う者 ~みなもりの戦い~ 

 

 今、目の前には着物姿の女性が座っている。

  その姿は、昔からよく言われる言葉「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」と言う諺にピッタリの人物だ。私はその人物を前に、少し緊張しながらもインタビューを始めようとしている……

  先ずは、彼女の生い立ちから少しおさらいして行こう。

  みなもり ふみ。京都在住、職業システムエンジニア……公開されている情報はそれだけである。これだけしか公開されていない情報に私の好奇心はくすぐられた。私は彼女の事を調べる為、友人のつてを使ってとある人の下を訪れた。

  その人物がいる場所、それは東京都新宿区にある防衛相の本省庁舎である。

  正直私もこの場所とみなもり ふみの因果関係がまったくわからなかった。いったいみなもりと防衛相、そこに何の関係があるのか? 謎は深まるばかりだ。

  とにかく、そのみなもりをよく知る人物と言う人に会わなくてはならない。私はそう思い、防衛相の情報局の中に足を踏み入れる。

  そこで聞いた話は私を驚かせた。まさかみなもりがそんな仕事に就いているとは全く想像もしていなかったのだ。それ程、衝撃的な話の内容に私はこの事を書いても良いものかどうかの判断に迷ってしまったのだ。

  本来ならこれは防衛機密に類する情報だろう。しかし、それを私が記事にしても良いと言うその意図もよく解らなかった。もしかすると、もうその時が迫っているのかもしれない……とにかく、私はみなもりに会う為、京都に向かう事にした。

  京都駅で私を迎えてくれたみなもりは、穏やかな笑みで私を迎えてくれた。そして、みなもりの案内で私は京都のとある場所に案内される。車での移動時間中も、私とみなもりの乗る車は前後に黒塗りの車が付き、何かを警戒しているようにも見えた。運転手も雇われたボディーガードと言うよりも、完全に軍隊で鍛えられた者達で動きに隙がない。

  それ程みなもりが重要人物と言う事だろう。

  そしてほどなく、目的の場所に到着する。そこは九条にある世界文化遺産にも指定されている東寺だった。

  こんな所にいったい何が? 私が思った時には私はなぜか意識を失っていた。

  私が目覚めた時、眼の前にはみなもりが座っていた。

 「ごめんなさい。はっきりとした場所を知られるわけにはいかなくて……」 申し訳なさそうに話しかけるみなもり。

 「構いません、それが必要な事なんでしょう?」

  私の答えにみなもりは微笑みかける。

  私はさっそくみなもりにインタビューを始める。

  まず私が聞きたかったのは、SEという仕事に就きながらもなぜ防衛相の仕事をしているのか? という事だ。本来ならもっと表舞台に立っていてもいいのではないのか? いや、確かにSEという職業は裏方なのかもしれない、しかしそれでもこんな秘密の場所で仕事をするような事は無いはずだ。いったいなぜ? その疑問を素直にみなもりにぶつけた。 

「私がなぜ防衛相にいるか、ですか? そうですね……どこまで話を聞かれていますか?」

  私は防衛相で聞いたことを話す。

 「そうですか。では、今地球が異星人に侵略されようとしている事はご存知ですね?」 私は黙って頷く。

 「私は、この京都という街を、いえ地球を守る為にこの場所にいるんです」 ギュッと結んだ唇はみなもりの決意の固さを表しているのだろう。その話は前に聞いた話より、目の前にいるみなもりの口から発せられる言葉により重く感じ、私は背筋に冷たい物を感じた。

 「もう異星人は地球から約四五〇パーセクの位置に迫ってきています。彼等には対話対話という物は存在しません。どちらかが滅ぶまで戦い続けます」 そういうとみなもりはPCを操作し、私に異星人の乗る宇宙船をディスプレイに表示する。

 「この映像は半年前、国連の衛星が映し出した映像です」

  その映像は異星人のアンシンメトリックな形の宇宙船の姿を映し出す。そして、衛星が異星人の宇宙船に何らかの信号を送っているようだ。しかし、次の瞬間衛星からの通信が途絶える。

 「ここで、異星人……そう、ヴァーゲからの攻撃を受け破壊されました。いまヴァーゲの宇宙船は減速しつつあります」

  みなもりの言葉に私は驚いた。まさかもう減速に入っていたなんて……「恐らくもういつ地球に到着してもおかしくないでしょう。そうなれば人類史上初めての星間戦争が始まります。そしてそれは先の見えない泥沼の戦い……」

  私はその言葉にまたも背筋が凍るような思いがした。「でも、私達はそうならないために今地球を守る為に準備を進めています。絶対に地球を守ります」

  力強く答えるみなもり。その時、基地内に警報が鳴り響く。

 『コードレッド、コードレッド。至急第一戦闘配置に移行。みなもり司令、至急コントロールルームへ』

 「どうやら、来たみたいです。だれか、お客様のお帰りです。お送りして」 みなもりがそう言うと黒服が私を出口へと案内する。

  そして東寺を少し離れた所で、私は振り向き東寺の方をもう一度見る。すると、東寺の五重塔は炎を吹上、空へ向かって一直線に突き進んでいく。  そう、みなもりの戦いは今始まったばかりなのだ。