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八専とは、日の干支が壬子の日から癸亥の日までの12日間の中に干支共に同じ五行となるものが、壬子、甲寅、乙卯、丁巳、己未、庚申、辛酉、癸亥と、8日あるために「八専」と言われています。
日の干支?
同じ五行?
暦が好きな方はわかるかもしれませんが、さっぱり分からないという方もいますよね。
今、私たちが使っているカレンダーや手帳には数字で日にちが書かれていますが、昔は年月日を十干十二支の干支で表していました。
十干十二支(六十干支)とは、十干と十二支を組み合わせたもので60通りあります。これを年に当てはめると60年で一巡し、日に当てはめると60日で一巡していくというように年月日に割り当てられていて毎日順番に巡っています。
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この十干十二支を陰陽五行(木火土金水)に割り当てていくと、全部で60日ある「日の干支」の十干十二支と五行とで同一の気と重なる日が12日あります。そのうち8日が壬子から癸亥までの12日間に集中しているため、この期間は特別な期間であると考えられるようになったと言われています。
■八専(同じ五行に属する)
壬子(水水)、甲寅(木木)、乙卯(木木)、丁巳(火火)
乙未(土土)、庚申(金金)、辛酉(金金)、癸亥(水水)
■間日(同じ五行に属さない)
癸丑(水土)、丙辰(火土)、戊午(土火)、壬戌(水土)
同一の気となる日のことを「専一(せんいつ)」といい、この専一の8日間を「八専」と呼びます。
この「八専」は同じものが重なるため、物事に偏りが生まれ、悪いことが
重なるため物事がスムーズにいかないと考えられていたそうです。
また、同一の気でない残り4日を「間日(まび)」といい、は凶日から外れ
八専の影響を受けないとされています。
六十干支は1年に約6回循環するため八専も年に6回(約72日)あり、特にこの間は降雨が多いと言われていて、とくに八専の2日目を八専二郎といい、この日に雨が降ると何日も降り続く霖雨になるとされ農家の厄日の一つになっていたそうです。
また八専は、仏事、供養などの法事、破壊的な仕事の着手、嫁取りなどには
悪い日、あるいは凶日とされています。
この年に6回巡ってくる八専の過ごし方を考えることで、自分と向き合う時間が増えていきました。好きなことに専念する時間に没頭したり、おうち時間を増やして自身の健康への見直しを考えてみたり、、、
そうしていくと陰の暦も楽しめるようになりますよね。
暦と仲良く、自分の生活に取り入れながら過ごしていけたらと思います。
皆さんもぜひ自分と向き合う時間を作るきっかけに暦を取り入れていただけると嬉しいです。
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