ジェルアレルギーの種類

何故,皮膚のカブレが起きるのでしょうか...?


カブレは医学的に言うと

接触性皮膚炎です.

前回のブログと重複しますが


カブレは皮膚(特に荒れた皮膚,傷のある状態)

から化学物質が侵入する事により

起こります.

皮膚の状態が健康で荒れがないと

角質で保護されているので化学物質が入りにくいのですが

荒れていると沢山,体内に入ってしまいます.

カブレにも様々な起こり方があって

①「アレルギー性」

のものと

②「刺激性」

のものがあります.

私の場合,手袋をして自分の皮膚にジェルが付かないよう

気をつけて日々施術していますが

このように

画像1

カブレが出てしまいます.

これは

①のアレルギー型で

化学物質が皮膚から入り

表皮にあるランゲルハンス細胞がアレルゲンを取り込んで

近くのリンパ節に移動していきます.

ランゲルハンス細胞の中でアレルゲンは


小さく分断され

細胞の表面に現れていきます.

そこでTリンパ球と言うリンパの一種に伝わり

Tリンパ球が増殖して

血液を循環した後,皮膚の表面にカブレとして

出てきます.

う〜ん...

自分の身体でこれが起こってると思うと

ゾッとします...(><)


②の刺激性ですが

化学物質が皮膚に付着し,直接皮膚の細胞を傷つけて

炎症を起こします.

直接,皮膚の細胞を傷害する物質を刺激物と言います.

刺激物にも色々な種類があるので

急性型,慢性型と分かれます.

⭐︎急性のもの

強い酸やアルカリ等が皮膚に付着したり近づいたりすると

とそれらの

化学物質がついた皮膚の場所が炎症を起こします.

赤くなったり,少し腫れて,水ぶくれが起きたりします.

こちらの写真はお客様が他店で施術後撮影されたものです.

指先に接触性の症状が出ています.

画像2

化学物質は浮遊するので近づいてもカブレを起こす方も

います.

サロンワークでジェルアレルギーのお客様の

お話を伺うと私のようなアレルギー型よりも

後者のこちらの方が多いです.

こちらの写真もお客様が他店で施術された後撮影されたものです.

私の経験上このように

皮膚が剥けてしまうのは

強いクレンザーを使用した場合に皮膚の弱い方が

こうなるようです.

画像3

薬品の濃度と接触していた時間のよって反応の強さが決まる

ようです.

出来れば,もし接触してしまったらすぐに水で洗い流すのが良いです.

ジェルに含まれるHEMA(酸)によって

こうなってしまう方もいらっしゃいますが

実はジェルネイル塗布の寸前に爪の油分除去のために

使うクレンザーでもこういった皮膚の剥けが

起こる事もあります.

現在,ジェルネイルのクレンザーは様々なものがあり

エタノール主成分のものと

イソプロピルアルコールが

主成分のものがあります.

イソプロピルアルコールとは

石油由来でエタノールより安価なので

ネイルメーカーもよく

イソプロピルを使用していますが

人体への影響はエタノールよりあります.

検索するととすぐ出てきますが

蒸気を吸入すると粘膜刺激性,

目に入ると角膜を侵し視力傷害を起こす事もあります.

皮膚の弱い方はすぐに皮膚が剥けてしまいます.

なので私はサロンワークでは

絶対にイソプロピルアルコールを使用せず

エタノール主成分のものを使用しています.

☆慢性性

のものは弱い刺激が繰り返し皮膚に触れる事でなります.

原因を断定する事は難しく皮膚の丈夫な人はなりにくい

ものです.

ジェルアレルギーには当てはまらないと思います.


①のアレルギー性は全ての人がなる訳ではありませんが

万が一は発症してしまったら

反応する原因の化学物質に触れたら

一生涯続きます.

アレルゲンと接触しても全く反応のない期間を

無反応期


反応が始まり出してから皮膚に症状が出てくるまでの期間を

潜伏期


皮膚症状が出現するようになってからの期間を

反応期

と言います.

潜伏期間は経験上

3〜7日くらいと体感しています.

症状が出て治るまでの時間は医学的には

7〜21日とされています.

結構時間かかりますね..涙









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