ぐんぐん

進めることがある
野を駆け町抜け灯台へ

渡った先には何がある
あなたにしか見えないもの

身なりを整え飛び込めば
明日の光が見えてくる

竜宮城には行けたのかい
過去の少女が問いかける

そんなものはなくたって
生きられてしまうのが僕達さ

まだまだ進む
犬に縄つけ木の実を拾い

出会ってしまった
彼ら彼女ら

ギターを携え岩登る
道がないなら作ればいい

明るく立った火柱に
集まるものは羽虫かな

刹那の感動
街行く外道

絡まり合った染色体
膨らみ切った受精卵

腐敗の先にある未来
泥水の中に沸き立つガス泡

もうそこには光はなかった
どこに向かえばいいのやら

峠の向こうに沈む夕日
水辺に集まる白い筺

そこここに町の影
止まることをまだ知らない

道は続いているのだから
進めばいずれ巡り合おう

気づけばもといた町の匂い
選ばれたのか選んだのか

もう誰にもわからない

無理やり見出す自分の言葉
それすら人に与えられてた

もうあの子の声は聞こえない
暗闇が覆い尽くしてしまったから

もう晴天は拝めない
分厚い雲が居座ってしまったから

決めたことが二秒後には揺れ動く
カオスから生まれるものがあっただろうか

それは秩序だ
カオスがあるから生まれ得るもの

植え付けられた秩序
破壊してカオス
生まれる秩序

その繰り返し

今を生きるしかないじゃないか?

光はいつもそこここにあって
それを見る目を瞑っていただけ

信じることでしか開かない目?

まぁいつか巡り合うだろうよ
今を見つめて生きていれば

そうしてまた
ぐんぐん進むよ
どこまでも

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