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「あなたすてきよ」「いい感じよ」

2023年3月12日
 みんな、どの春に「自分は花粉症だ」って認めたんですか?
 私はここ数年、「いや私は花粉症ではない」という強い気持ち(というか自己暗示?)で誤魔化してきたけど、でも今年はそうも言ってられないほど明らかに花粉症やろこれは、という状態で、でも暖かくなったのは本当にうれしい。初めてアイボンを買って、目玉を洗ってみたら気持ちよかった。

 ぼんやりしてたらだいぶnote書いてなかった。仕事をして、映画を観て、本を読んで、酒を飲んで、相変わらずすごしています。
 先週は久しぶりに神戸に帰って(実家があるわけでないけどやっぱり神戸には”帰る”って言いたい)、大学の研究室の同期と飲んだ。メンバーのうち半分は結婚していて、話を聞いているといろいろ、悩みの次元が自分とはもう違うというか、”大人”って感じで、いうてももう30代も目前なんやし普通なんやけど、時の流れを感じた。

 つげ義春コレクション(ちくま文庫)9冊セットを買ったので、ちょっとずつ読むのが今のいちばんの楽しみ。大学時代に古本で買って読んだりしていたけど、実家にまだ置いたままなので、こうやってまとめて読めるのはうれしい。「ゲンセンカン主人」の「幽霊ではありませんか」のコマは衝撃やったなーとか、初めて読んだときの気持ちを思い出したり。
 古本で読んだ「チーコ」では、「あんたこん中にもやしとソーセーゼ入ってるからね」「いためるのよ」のセリフにものすごくグッときて、「ソーセーゼ」めちゃくちゃいいなぁ……と思ったりしていたのやけど、今回買ったちくま文庫では「ソーセージ」になっていた。ソーセーゼは誤植やったんやろうか。でも、それにしては風情がありすぎる誤植だ。「コーシー(コーヒー)」とか、自分のじいちゃん世代が外来語を言うときの感じ、と共通するものがある。ソーセーゼの真相(というのか)を知っている人がいたら教えてください。

 映画は、U-NEXTでレンタルして観た「MEMORIA」がよかった。アピチャッポン、この他には「ブンミおじさんの森」しか観たことないんやけどめちゃくちゃ好きだよ~〜~。瞑想するような映画。静かに感覚を研ぎ澄ませて観た。そしたら最後にはとんでもないものが出てくるんやから、もうね。

 最近の、朝の支度中に聞く音楽は専らゆっきゅん。すごく煌びやかな音楽なんやけど(DIVAなんやからそらそうや)、自分の傍にいてくれる友達のような歌詞で元気をもらえる。年度末をなんとか生き延びて、楽しい春を迎えたい。

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