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温泉いきたい

3月11日(月)
 車を運転するというプレッシャーで朝から腹を下す。実際は危ないこともなく大丈夫だった。駐車はめちゃくちゃ時間がかかった。バックで進むとき、ハンドルをどっちに切るのかいまだに感覚が掴めていない。人に見てもらいながら文字どおり右往左往した。
 夜は久しぶりに料理する。チヂミを作った。スタートレックを観ながらだらだら食べた。

3月12日(火)
 労働。特筆すべきことなし。
 柴田聡子の「Your Favorite Things」を聞いていて、このアルバムの歌詞は短歌でいうところの「句跨り」が多いところがこれまでと違うんかなと思いはじめる。これまでの曲はわりと文字とリズムが合っていたけど、この句跨りによって歌詞とリズムが流れるように進んでいき、発声も相まって言葉が音に溶け込んでいるように聞こえるのでは。
 歌詞は相変わらずすごい。「自転車に乗りたい理由があるのは重々承知でも勘弁してよねじいちゃんばあちゃん」(「うつむき」)とかすばらしいてすよね。

3月13日(水)
 労働。行きたくない出張だったが、昼においしい海鮮丼を食べられたのはよかった。ネコの配膳ロボットが甲斐甲斐しく働いていた。
 夜、恋人が東京から帰ってくるのでごはんを食べようと連絡を取り合いながら残業がんばる。友だちも合流し、楽しく串カツを食べる。
 鼻水がめっちゃ出る。花粉症かもしれない。

3月14日(木)
 やっぱり花粉症だ。めちゃくちゃつらい。でも労働。がんばった。
 夜は恋人がホワイトデーのプレゼントを持って家にきてくれた。柴田聡子の台湾周遊記DVDを観ながらごはん食べた。おもしろかわいい柴田聡子。なかやまきんに君の筋トレを私もやろうかなと思った。
 そのあと「友だちのパパが好き」を途中まで観る。「私の好きな吹越満」が観られる映画。改めて観ると、ほとんどの会話のシーンが引きで人物たちを映していて、往来の車とか、カフェの中だったらウェイトレスさんとか、があえて映り込むことで、こちら(観客)は映画の中で行われていることを覗き見しているような気分になるのではないかと思った。マヤの声色が良い。吹越満のダメさ加減も魅力的。

3月15日(金)
 労働。へろへろ。がんばった。
 夜、恋人とご飯食べていつものバーに行く。すぐ眠くなって早めに帰った。駅前はいつもの金曜日よりなんだか人が多いような気がする。明日は新幹線が開通する。

3月16日(土)
 午前中は病院。そのあと恋人に車を出してもらって東近江へ行く。genzaiというギャラリーで川内倫子さんの写真展を見る。会期初日で、横の部屋でトークイベントが行われていた。ドッカンドッカン笑いが起こっていたので、どんな面白い話をしてはるんや…と気になった。展示はさらっと見終えて、隣のお寺や観光センターに寄り道しながら駐車場に戻って今度は彦根の「山の湯」という古本&レコード屋さんへ行く。昨日バーのマスターに教えてもらった。めちゃくちゃ良いところだった。靴を脱いで入る本屋さんは、自然と滞在時間が長くなるような気がする。赤瀬川原平の本などを買った。恋人はレコードを買っていた。
 福井へ戻る。意外と近い。ごはんを食べて、またバーに行った。1杯だけ飲んで帰宅。

3月17日(日)
 ぐっすり寝て起きた。部屋が散らかっている。気が済むまでパジャマでダラダラしてから支度してPERFECT DAYSを観に行く。女の人の描き方はバイアスかかってんなーと思ったが(あの感じで別れ際にキスするわけないやろ)、これはあくまで現実離れした"パーフェクトな日々"なんやし、と思って観るとまあ良い映画やったなと思う。精神的に健康そうな主人公が羨ましく見えた。
 そのあと鮭座の読書バーイベントに行く。ずっと読んでみたかった『写真時代』を読めてよかった。清水せんせの話がおもしろくて、やっぱり先生なんやなーと思った。今日もバーで1杯(ジンジャーエール)飲んで帰宅。月曜日が嫌だようと言いながら就寝。

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