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心に響くもの

科学では表現できないことは数多く存在する。
数学や物理を学んできた私は基本的に機械論者なゆえ、目に見えないものや数学で表現できないものを信じることはあまりない。

しかし例外がある。
それは音楽だ。

音楽には人の心を動かす作用がある。
理由は知らない。というか、理由はいらない。

私の愛するSKE48は名古屋の栄に専用の劇場を有している。
私も(最近はなかなか遠征できていないが)足繁く通っているヲタクの一人である。

およそ2年9ヶ月前、チームSが新公演をスタートさせた。
『愛を君に、愛を僕に』公演である。

私は劇場公演が大好きだ。
可愛いメンバーが舞い踊っている姿を見て、レスをもらうだけで往復2万円をかけて新幹線で遠征する価値はある。

しかし、ずっとモヤモヤしていたことがあった。
そう、劇場公演でもほぼ全て「口パク」なのである。

数年前、とある公演を観覧に行った際、歌割りのメンバーとはまるで別のメンバーが歌う声が流れた。
今となっては笑い話ではあるが、現場にいた人間としては、まぁなかなか萎えるハプニングであった。

『愛を君に、愛を僕に』公演を初めて見たとき、目を見張った。
すべて生歌なのである。

そして新公演初日からおよそ半年後、ようやく劇場で生鑑賞する機会を得られた。

やはり生歌は良い。
心に響く。
帰りの新幹線のビールが7割増で美味い。

公演以外にも、先に行われた(私が天空席を占拠した)リクアワなどもほぼすべて生歌であった。

俺たちのゼストがやってくれましたよ。
一部公演では未だ口パクなものもあるが、大きな一歩であると思う。

下手でもいいじゃないか。
ピッチ外したって構わないよ。
一生懸命歌う姿、一生懸命響かせた声はきっとたくさんの人の胸に響いてる。

そんなことを思いながら、最前で爆レスをもらう日をいまや遅しと待ちわびている。

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