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ルークハント怪文書⑤

※ATTENTION

このnoteはスマホゲーム「ツイステットワンダーランド」で今後展開されるであろう7章こんなストーリーだったら面白いな…という考察を物語風に仕立てたものです。よって6章までの盛大なネタバレを容赦なく含みます。そこのところご了承ください。
また、この話は
「愛の狩人ルーク・ハントが夢で見た7章」
という体でルクハンが自分が見た夢を思い返すような形で綴ってる夢日記という体で描いてます。
つまり怪文書です。
完全なる妄想、幻覚です。
普通の考察文だと出しきれないこんなインスパイアあったら嬉しいなって言う小ネタも入れ込もうとした結果がコレさ!
後ほど別ノートに解説を作れたらなと思っています出来上がるまではどこに何のインスパイアを入れたか考えながらご覧いただければと思います。
なおこの話はつづきものです。
前作にあたるその①まだ読んでないよ!って方はこちらからお願いします。

第十二章「曇天の校舎」

竜の君が雷鳴を轟かせたのち、姿を消し去った。
そんな終わり方をしたかの決闘から数日、やっと本格的に学園対抗戦の練習ができるという状態であるはずなのに、選抜メンバーの再決定すらおぼつかないような身の入らなさに至っていた。
原因は単純、先日の決闘の様子を見ていた生徒達が、竜の君及び獅子の君についてあることないことを噂して居てね。
幸か不幸か竜の君が最後に落とした雷によって決闘時の録画データの大半が壊れてしまったのもあったのだろう。外部にはまだそこまで波及していないのだけれど学内では先日の決闘のことで話題が持ちきりだ。
現状はそうだね。まだまだ未熟か一年生すら戦術に組み込んだ獅子の君と寮長副寮長クラスの人物が多数の中混乱を招いた竜の君にとで学内評価が天変地異の如くひっくり返ったのが大きかったのだろう。ドラコニアンたちがあちこちで暴発し始めて居てね。ムシュー・マジカメあたりが騒ぎの収拾のために奔走しているようだ。

見かねた薔薇の君が「そもそも寮長会議に出ておらず内容を認識していないという時点で決闘者であること以前に寮長としてどうなんだ」と一蹴したことでほとぼりは冷めたかと思いきや、むしろ火に油でね。彼の言葉を皮切りにここ三年間の寮ごとの成績データなんかがネット上に漏洩したり、ここ三年間の竜の君の動向やらドラコニアン達が行ってきた数々の振る舞いがSNSなどに書き込まれるようになってしまったものだから話題は広がる一方だ。

ヴィルが言うには「いままでマレウスが怖いからと心に留めていた言葉が爆発してしまったんでしょうね」とのことだよ。

竜の君周りの噂は他にもあってね。
私は敵方だったから詳しい事情を理解していなかったのだけれど、薔薇の騎士が言うにはどうやら決闘のルールをあの場で初めて知った様子だったらしいんだ。
その様子から竜の君を庇うかのように生まれたのがリリア君の陰謀説だ。

竜の君は毎回寮長会議に参加しておらず決闘のルール決議の時も代理のムシュー・好奇心ことリリア君が出ていたんだ。
副寮長側の計略だった事件はちょうど今年の冬休みにスカラビア寮で起きたばかり。
リリア君の策謀で竜の君が騙された可能性も考えられられないかと言う意見の人間がで始めるのは自明の理というわけさ。

薔薇の騎士はジェイド君からこの噂話に対する意見を求められて困っていたようでね。
考えたくないのも相まったのだろうマジフトを頑張ってる皆にという建前で一心不乱にお菓子を作っていたよ。

尚、この混沌とした状況をエスカレートさせているのが、竜の君が決闘後一向に表に出てこなくなってしまったことだ。
ヴィルは竜の君に何か言うよう打診をかけるべく、何度かディアソムニア寮に赴いたようなのだけれど、どうやら門前払いされてしまったらしい。

いずれにせよ、もうすぐ一年で最も大きな祭りがあるという高揚感はNRCから消え去り、今はそう、決闘後からずっと立ち込めている重い雲がまるで誰かの怒りを代弁するかのように雷鳴を落とし、同時に涙のように雨を降らせ続けている。
夕焼けの草原の住人たる私からすれば無論雨は吉兆の証なのだけれど、流石にこう何日も続くと憂鬱な気分となってしまうね。

この度の竜の君の零落騒動により、一番被害を被ったのはシルバー君と彼が住むオンボロ寮だ。
竜の君と決闘したのは獅子の君だけど、謀反の立役者はシルバー君なのは公然の事実だったらからね。
悲しいことにドラコニアン達の逆恨みの矛先はシルバー君に向かってしまい、オンボロ寮もただじゃすまなくなった。

特に、彼の古くからの友人であるというムシュー・クロコダイルこと、セベク君はオンボロ寮に彼を問い詰めるべく、殴り込んできたものだからひと騒動になってしまったんだ。
幸いエース君の一言で冷静になったセベク君は踵を返したけれども、彼のあの焦燥っぷり。恐らくディアソムニア寮内部は外部以上に混乱しているのだろうね。
このセベク君が起こした騒動にショックを受けてしまったのが何を隠そうシルバー君だった。
被害者は紛れもなくシルバー君側であるのにも関わらずだ。
後々知ったのだが彼はなんと竜の君に関しても自身が傷つけてしまっただろうかと酷く心を痛めていたんだ。危うく竜の君の暴発に巻き込まれて死にかけたのは自分のはずだったのに。
なんて清い心の持ち主なのだろう…!!

とはいえ、どんなにシルバー君の心持ちの美しくとも、鏡に守られていないオンボロ寮を暴動から守るには力が必要だ。

ちょうど不安定になりかけてるシルバー君をオルト君が支えている状態だったこともあったのだろう。
騒動が収まるまで、自室の君がオンボロ寮に居座り、セキュリティ面を強化と防衛を申し出てくれたんだ。

第十三章「グリム解析」

自室の君が本格的にオンボロ寮に居候し始めた。
決闘前まで半居候気味だったオンボロ寮マジフト作戦室に本格的に籠城しているという感じだね。
寮に帰らなくて大丈夫なのかと思いきや
そこは流石の魔道光学の天才。リモートワークでちゃんと寮周りの仕事はこなしているらしい。

更に、監督生から事情を聞いた獅子の君までもがオンボロ寮に住み着き始めたことにより寮の周りの喧騒は少しずつ沈静化していった。
下手に手出しさせないためには力が必要とはまさにこのことだね。

さて、シルバー君及びオンボロ寮を守るためという口実で籠城を始めた二人には。
マジフト学園対抗戦の作戦練りと共に本格的に取り組みたい事象があったようなんだ。

それがそう。
グリム君にかけられた呪いと祝福についての魔法解析だ。

そもそも自室の君がマジフト学園対抗戦にまつわるいざこざに対する対価として求めていたのはグリム君の経過観察をする協力だったと以前話したね。
なので発動、決闘がひと段落して余裕が生まれたのもあるのだろう。獅子の君が自室の君にグリム君についての見解のすり合わせをしたいと打診してきただんだそうなんだ。
獅子の君は以前イソギンチャク事件に巻き込まれた際にグリムくんが黒い石…恐らくブロッドの結晶を食べていた姿を目撃していた時を皮切りに古の生物にブロットを食べる生物は存在したか、はたまたブロットを食べる、集めることで引き起せる呪術があるのではないかという線で禁術や古代呪文の文献なんかを個人的な趣味の範囲で調べていたようでね。
彼なりの見解レポートと自室の君がS.Y.Y.Xにて得た検査結果を繋ぎ合わせれば、グリム君にかけられた多重の呪いないし祝福の全体像が掴めるかもしれないと二人は解析研究にのめりこんでいってしまったというわけさ。

今彼らは
・誰かがオーバーブロッドを誘発している可能性が高いこと。
・オバブロを誘発させてる奴の目的はブロッド石を精製させてグリム君に食べさせること。

という想定の元、ブロッド石を利用した禁術がかつてあったのではという想定で解析を進めているようだよ。 

途中であまりに生活力のない二人が作戦会議室を見事な汚部屋に変貌させるものだから、見かねたジャミル君が、解析の手伝いを兼ねて彼らの面倒を見るようになっていたね。ジャミル君曰く「先輩の解析手伝いは勉強になるし、何より皆が作戦室として出入りするオンボロ寮で虫騒ぎになるのは俺がごめんなんだ」とのことなので、あくまで彼の意思で協力しているようだ。

なお私がこの内容を知っている理由は夕焼けの草原にある文献の手配を頼まれたのと、VDC周りでのヴィルやネージュ君の動向が知りたいと事情聴取を受けたからさ。
NRCドライブとして共に駆け抜けた、監督生君と共にね。

第十四章「夢の中で」

事情聴取のあと、監督生は浮かない顔をしていた彼は何かを思い悩む様子だった。
しかし彼のプライバシーに踏み込むのは戸惑われてね。聞けないままマジフトの練習に勤しんでいたんだ。
そうしたらね、数日後の練習終わりだったろうか、校舎裏にて、監督生君とシルバー君が何やら話し込んでいる姿を目撃したんだ。

息を潜めて彼らの会話に耳を澄ますと。
監督生君はとんでもない内容を口にしはじめた。

だって驚きだろう?
監督生君のツイステットワンダーランドに来てからというものずっと「グレートセブンが出てくる夢」を見続けているというのだから!

しかも、ハートの女王の夢を見ている時に薔薇の君が事件を起こしたり、毒の女王の夢を見たときにちょうどヴィルの事件が起きたんだそうだ。
ちなみに今は茨の女王の夢を見ているそうだよ。
あまりに荒唐無稽すぎるかつ、なのに気持ち悪いぐらい現実と繋がりのある夢の内容に私も思わず背筋が冷えてしまったよ。

さらに、監督生君は謎の「ミッキー」という存在にも数度あっているようで、エース君やデュース君に話したりしていたのだが。証拠がなく誰もまともに取り合ってくれなかったそうなんだ。

この話に逆に驚いていたのがシルバー君だ。
何と彼も「ミッキー」と言う存在を見たことがあるかもしれないというのだ。
しかも、マレウス様を探す中、オンボロ寮に立ち入ってしまった時に見ており、認識する姿形とも一致していたというのだから逆に監督生君が驚くことになっていたね。

監督生君は、ようやく自身の「夢」を共有し、分かち合える存在に出会えて安堵感を覚えたようだ。

シルバー君と監督生君の距離は、この愛瀬を経て、思わずエース君が嫉妬してしまうレベルに距離がすごく縮まったと私は認識しているよ。

そんな矢先だっただろうか。なんとシルバー君がマジフト学園対抗戦に関するインタビューに出演することになったんだ。
というのも大々的ではないにせよ竜の君に対しての噂が飛び交っている現状、NRCの印象を良くする為にも誠実な対応が出来る人間が表舞台に立った方がいいだろうことシルバー君が表向きのリーダーとして動くという形をヴィルが提案したようなんだ。
(ヴィルはこの時、カリム君に依頼されて学園対抗戦の広報面の援助をしていたのさ。)

シルバー君は初め断ったけれど、監督生君から何か説得されたようでね。
「自分の行動が誰かの為になるのなら」
とリーダー役を果たす決断をしたようだ。
このヴィルの提案から先
表向きのリーダーはシルバー君
裏の采配は獅子の君と自室の君という形でチーム練習がスムーズに纏まるようになってね。
いつも乱闘騒ぎに発展するポジション決めも、自室の君の能力解析データが功を奏した結果

今、NRCではかつてないほど練習がスムーズに執り行われていて、皆新しい技や新しいフォーメーションを試そうと切磋琢磨し合うようになったんだ。まるで、VDCで皆が最終的にスムーズにまとまったようにね。

しかし夢のように楽しい切磋琢磨の時間はあっという間に過ぎゆくものだ。
ヴィルの特訓もありシルバー君主体のインタビューは大好評ぬ終わり。
5月15日当日。
いよいよ、NRCとRSAの学園対抗戦は本番を迎えようとしていた。

試合本番の為に身体を休めるよう言われたけれど、私はどうしても落ちつくことが出来なくてね。
美しい朝日を浴びながら散策しつつ身体をほぐそうと鏡舎から出ると

オンボロ寮の方面からけたたましい殴打音が鳴り響いていた。
音の発信源は誰かと見やると

朝日が似合わぬ漆黒の髪を乱したリリア・ヴァンルージュがそこにいた。

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