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ルークハント怪文書③

※ATTENTION

このnoteはスマホゲーム「ツイステットワンダーランド」で今後展開されるであろう7章こんなストーリーだったら面白いな…という考察を物語風に仕立てたものです。よって6章までの盛大なネタバレを容赦なく含みます。そこのところご了承ください。
また、この話は
「愛の狩人ルーク・ハントが夢で見た7章」
という体でルクハンが自分が見た夢を思い返すような形で綴ってる夢日記という体で描いてます。
つまり怪文書です。
完全なる妄想、幻覚です。

普通の考察文だと出しきれないこんなインスパイアあったら嬉しいなって言う小ネタも入れ込もうとした結果がコレさ!
後ほど別ノートに解説を作れたらなと思っています出来上がるまではどこに何のインスパイアを入れたか考えながらご覧いただければと思います。
なおこの話はつづきものです。
前作にあたるその①まだ読んでないよ!って方はこちらからお願いします。

第七章「暁の同盟」

さて、どこまで書いただろうか?あぁそうだ。オルト君を探していた自室の君が獅子の君に腕を掴まれたところだね。

自室の君は唐突に腕を掴まれ最初は恐怖した。とうとう拙者が喰われる日が来てしまったオルトとのケンカといい今日は大凶かな??と。しかし、段々落ちついてきて、何も言ってこない力強く引っ張りもしない手に疑問を抱き、ふと振り返り獅子の君に顔を向かい合わせてみると彼の表情は意外なものだった。
真剣でいて、今にも泣き出しそうな。コレでは彼の方が怯えているみたいじゃないか…

(なんかこの感覚。昔あったような…)
という感覚になった自室の君は話を聞く姿勢をとった。すると獅子の君から飛び出した言葉はまたもや普段の彼からすると意外なものであった。
「なぁ、お前にとって、未来ってなんだ?」

獅子の君は。正直なところ逃げていた。
寮生は好意的な解釈をしてくれているようだが、彼本は竜の君の圧倒的すぎる強さにもうどうにもならないと諦めていた。唯一可能性があるなら空気読んで本人が参加しない形だったのだが今年はイヤにやる気に満ちている。
だから、シルバー君の来訪、彼に感化されたジャックくんを中心に寮生達が再び立ち上がりはじめた今でも無駄だと、どんなに築いても砂上の楼閣だと、罪悪感から目を逸らしチェス盤にのみ目を向けていた。
そんな時獅子の君が何故校舎に居たかと言うと、クルーウェル先生に白紙で出した進路希望の件で呼び出しを受けたからだった。
獅子の君は、自身の未来はどうせ国に帰って半幽閉という名の飼い殺しだと思っているからこそ留年という手で国から逃げていたのだけれど、それすら許さないことを突きつけられてしまったのだろう。

彼は寮にすぐ戻らなかった。否戻れなかった。
皆の期待からも、国の飼い殺しからも、全てから逃げ出したくて仕方なかった。
まるで迷子の子猫のように校舎内を彷徨った後。
目の前に現れたのが自室の君だった。
彼は思わず手を掴んでしまった。
聴きたくなってしまったのだ。大きな組織の一番上に立ち、力を振るう側の気持ちというやつを。

自室の君も壁にぶち当たっていた。

自らの意志で動くオルト君は寮に新しい部屋を貰い、学友との交流が増えた。部活もヴィルがリーダーを務める映画同好会に所属し遅くまで帰って来なかったりする。
無論オルトの交友が広がることは嬉しいと感じるし、毎日どんなことがあったのかを話してくれるオルトを見ると彼が生徒になれて良かったと心の底から思う。
それなのにふと、オルトが自分の部屋に帰ってしまったりした瞬間に寂しさを感じるのだ。
以前の、オルトが当たり前のように側にいて自身をサポートしてくれた日常が変わってしまった現実が自室の君の精神をじわじわ蝕んでいた。
同時に日常といえば、かけがえのない友人であるマッスル紅氏が忙しいらしく、なかなか一緒にゲームが出来ない日々が続いている。

そこに来てオルトがすごく頑張って用意してくれただろう資料の中から見えた「オーバーブロッドの誘発」の影。
そしてGPSを切られ居場所を特定出来なくなったオルト君。
まるで自分の身体の半分がバラバラになったかのような感覚が輪にかけて普段の合理的な彼とは思えないほどの取り乱しに拍車をかけていく。
流石の天才の彼も自分一人で抱えられる量の限界が見え始めていたんだ。

この夜出会った二人がどう言う話をしたかは正直私は分かっていない。
流石にそこまで見ているとバレてしまうだろうし野暮だからね。
恐らく獅子の君は王である覚悟を改め、自室の君は英雄になる腹をくくったんだと私は思っている。
対話の後、二人が一時的な共闘関係を結んだあたりで。エース君を連れたオルト君が今夜の夜空のような澄みきった笑顔で、兄の元に駆けつけたと私は聞いているよ。

さて、獅子の君が自身の役割から逃げないと決めた後、サバナクロー寮に帰還したらサバナクローの寮生は無論のことなんどムシュー・マルチとムシュー・愉快犯が出迎えてくれたんだ。

というのも、ムシュー・マルチことジャミル君は先日、RSAから偵察に来ていた古くからの悪友が選手として参加する。ということを耳にしてしまっていたんだ。久々の再会ということでスカラビア寮にカリム君の親戚共々お招きした際に判明したらしくてね。
その宴以降ジャミル君は自身も選手として参加したいと言う気持ちが強くなっていっていたんだ。
だけれど、NRCの現状はチームメンバーすら真っ当に決まっていない状態だし、竜の君がリーダーになれば活躍する見込みは建てられない。
加えて黄金の君が実行委員である今回、下手に誰かを敵に回してはいけないと思い選手として参加したい。シルバー達の反対運動がに参加したいという気持ちを抑えこもうとした。
だがしかし、そんな彼を見ていた黄金の君はまさにその黄金の精神をもってして、ジャミル君にお前が行きたいところ行っていいんだぞ。俺の責任を取らなくていいんだ。といって送りだしたのさ!!

いまサバナクロー寮に来たのは「こちらに居た方がまだ俺が活躍できる可能性がありますからね。」とのことだ。

そしてムシュー・愉快犯、もといフロイド君がジャミル君と共にに来た理由はどうやら努力の君の命令とのことだ。
というのも、黄金の君が「好きなところに行け」と言ったところでジャミル君が納得しないことをわかっていた黄金の君は、なんと努力の君に自身の実行委員としての仕事を手伝ってもらう契約をしたそうなんだ。
努力の君もどちらの味方をしても利にならないと思っていたところに黄金の君との契約が舞い込んで来たのは渡りに船だったんだろう。
絡んでしまった以上どちらに転んでも良いようにと竜の君側にムシュー・計画犯もといジェイド君が。獅子の君側にムシュー・愉快犯フロイド君が行けと命令したようなんだ。

仲間が増えるこの感じ。
うーーんまさに大いなる試練の始まりのようでワクワクするね!

第八章「叛逆、開始」

先程の二人に加えオルト君。タブレットのイデア君、シルバー君、監督生君、グリム君がサバナクロー寮へ集まったところで
いよいよ作戦会議が始まった。

オルト君が思い付いた内容はこうだ。
まず寮長同士の決闘は同意さえあればある程度の可変が可能なためマジフト形式にて行うこと。
但し、両リーダーはステュークス製の魔法封じを付けて試合をするという形にしてしまうのだというのだ。だって今回のマジフト対抗戦に必要なリーダー魔法力の強さではなく、チームを率いる存在としての強さをはかりたいのだから。

今までは圧倒的な魔法力に相手の土俵で戦う事を強いられてしまっていた。なら相手がこっちの土俵に来ざるを得ない状態にすればいいと思ったんだ。と言っている彼の表情はさながらいい悪戯を思いついた無邪気な子供のようだった。その笑顔。私も見てみたかったよ。

ひとしきり作戦を聞いた後に獅子の君は案に乗ると決めた上で意見を述べ始めた。
かいつまんで説明すると、今まで俺がマジフト部で試合をしていて寮でもマジフト毎朝やっている俺が連携プレーをするにあたり有利すぎると後から無効を訴えられかねない。
今回決闘で測りたい力は「同条件でのリーダーシップ」
なのでマレウスとの決闘に出るメンバーは平等だぞという意味合い込みで俺以外はサバナクロー寮生およびマジフト部を出すのはやめにしようと言う内容だったよ。

結果

決闘に参加するメンバーは獅子の君をリーダーにシルバー君、ジャミル君、フロイド君、エース君、デュース君、グリム君、そして私。

サポートメンバーとして、ジャック君、ラギー君をはじめとしたサバナクローの面々。
マネージャーとして自室の君とオルト君が動くことになった。
チーム名は「NRC反乱同盟軍」
あの有名な映画たる「スターローグ」のパロディ!まるで光の王子のようなシルバー君が始めた反乱だと思うと状況の合致具合が素晴らしさに思わずボーテ!!100点!と言いたくなってしまうね。

ちなみに私はこの作戦会議の手前あたりでこちらのサバナクロー寮に来たんだ。
コロシアムで練習してる際に、竜の君を私が怒らせてしまってね…私は彼に興味があっただけなのだけれど、彼の逆鱗を踏んでしまったようだ。
竜の君がいる練習場のはうには追い出された私の代わりに同じくポムフィオーレ寮かつマジフト部員期待の星であるエペルくんと交代という形になったのさ。

私たちのチームの練習相手は無論サバナクロー寮の皆だ。俺たちが練習相手するんだから絶対決闘に勝てよと言われてしまったよ。
これは期待に応えなければならないね。
サバナクロー寮側のチームは獅子の君の指名でジャック君がリーダーとなるようだ。
今回寮内で最初に動き出したのはお前なんだからリーダーやれ。補佐はラギーに任せると獅子の君は言っていたけれど、私には別の理由もある気がするんだよな…って思いながら観察していたら獅子の君にドヤされてしまったよ。
どうやら自室の君は私たちのプレーを観客席から観察してデータ分析を行うようだ。

あ、そうそうこれは「正直変に探られて暴走される方が厄介だからお前には言っておく。」と前置きされて獅子の君に言われたんだけど、自室の君はRSA含む選手のマジフトプレーのデータ分析行い作戦を練り上げる手伝いをするという獅子の君に依頼された対価にグリム君に関する調査の手伝いを依頼されたようでね?
今自室の君は実家でも解析しきれなかったグリム君の検査では分からないより日常に近い行動データを選手データと一緒に取っているらしい。
グリム君を獅子の君側チームの選手として抜擢したのも、その上で、監督生君はあくまで公式練習のマネージャーだという竜の君の元へ行かせているのも、二人をバラバラにすることでグリム君のデータを取りやすくするためらしい。
そう言う所で手際がいいのは流石獅子の君だね。
グリム君も選手に選ばれたことに張り切ってワガママいいつつも練習に取り組んでくれているよ。

ちなみにこちらの反乱同盟軍(自室の君命名)の作戦室は、自寮に不特定多数が入るのはしんどい、だからといってサバナクロー寮はもっとあり得ないという自室の君の意見によりオンボロ寮の空き部屋を使わせて頂くことになったんだ。ちょうど発起人であるシルバー君が居候しているしね。

さて、そんなこんなでようやく始まった練習だけれど寄せ集めのメンバーだからこそのトラブルは沢山あったよ。特にきっちり戦略を練るタイプの獅子の君と、その作戦を面白さからアレンジしようとしてくるフロイド君との相性があまり良くないからすり合わせがすごく大変だった。
同じ部活で接点あるからと自然と仲介役となってしまったジャミル君やエース君がずっと胃を痛めていたっけ。
しかし、このいざこざから「皆それぞれの普通は違う」って言う当たり前のことを再確認したよ。私達反乱同盟軍は元々寮も違えば国、文化、種族まで違う人間の寄せ集めだ。皆思い描いている普通が違うのは当たり前のこと。
思えば私がサバナクロー寮からポムフィオーレ寮に転寮したのも私がサバナクロー寮の普通。に馴染めなかったからだ。
実のところ冥府に赴いた時から最終的に向いてるやり方を見つけるためにも、皆の「普通」がなんなのか話し合うにこしたことはないのさ。

第九章「踊り狂う現場」

一方で努力の君は黄金の君とRSAから来た共同の実行委員である珊瑚の海での知り合いであるまさかのリエーレ王子の登場により頭を痛めていた。なんせ学び始めたとはいえ黄金の君の金銭感覚は一般人とかなりズレているというだけでも頭が痛いのに、リエーレ王子もまた黄金の君以上に金銭というものに疎かった。流石陽光の国の思いやり精神で人魚が陸に上がる施設を無償で作る血筋は訳が違う。
努力の君はあまりにも計画はとても面白いが予算周りがガバガバととなっていてまるでおとぎ話にでてくる妖精のケーキのようになっていた計画書を確認した上で持ち前の暗算スキルをもってして調整していくことを心に誓った。

こうして努力の君と黄金の君そして珊瑚の海の王子との壮絶な戦いもひっそりと幕開けをしたのだというよ。この話はカリムが心配になって一度こっそり様子を見に行ったというジャミル君に聞いたのだけれど彼曰く努力の君の百面相は見物だったということだ。まるでその光景が目に浮かぶようだね…

話といえば寮に帰ったときに我が麗しの毒の君からも竜の君周りの話を聞いたよ。毒の君…いや、ヴィルは竜の君を対話してなんとかして一緒に協力する形を考え続けているようだ。

ただ、なかなかうまくはいっていないらしい。まず練習に竜の君がなかなか参加してくれない。
理由の一つは、竜の君は永きにわたり生きる種族であるが故に時間感覚は我々人間とはかけ離れている。彼にとって人間の時間単位で約束の時間を守るということは、まさに針に糸を通すような集中力をずっと強要されることなのではと私は推測している。
そして集合時間を失念した竜の君は基本一人で自由気ままに散歩をしていることが多く。
彼の放つ雷電がスマートフォンを壊してしまう関係上、彼の捜索に時間を取られるということが多発するのだ。
二つ目に、彼がこのマジフトの練習をとうに意味ないものと判断しているからのようだ。
なんとか探して説得して連れてくるも、竜の君は「自身がか弱き人間を守るのだから何かやる必要あるか?」と他の選手達と連携を取ろうとせず。
指示はおろか、味方の選手のディスクを奪いプレーする等独壇ショーがどんどんエスカレートしていってるのだとか。
「強者は弱者を支配するものだ」
と言わんばかりの彼の孤高の支配者ぶりに、思わず又聞きしかしてない私も、そこまで人を押さえつけて竜の君は一体何をやりたいのだろうと疑念に思ってしまうほどだ。
今までこういう状態になるとリリア君がサポートに入っていたと私は記憶していたのだが、
ヴィル曰く最近彼は上の空になっていることが多いようでうまくコミュニケーションが取れていないらしい。
更に、竜の君が練習指針を出さないため
現状他選手の練習プランは、マジフト部顧問でもあり、学園対抗戦の顧問も行っているバルガス先生の熱い指導が主体となっているらしい。
だけど体育の授業同様バルガス先生の指示は体力づくりに重きを置きがちでね。チームワークづくりのためのフォーメーションづくりまで話が纏まらないうちに疲れきってしまうとのことだ。
皆を引っ張りあげていく力強さがバルガス先生の魅力とは言え、論理立てた目標や明文化したアドバイスが貰えないのは徐々に精神を蝕んでいく。

私の代わりに竜の君チームに加わったエペル君の証言もあり、もしかしてここ3年間マジフト部が部活として成立していたのは獅子の君のフォローがあったから…?という疑念まで生まれていく中。

期日は近づいていき

いよいよ、決闘日当日。その日がやってきたのさ!!

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