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音楽と言葉「私の愛した先生 菊池寛」

【菊池寛先生】
3/6  goodmorning

今日3月6日は作家でありプロデューサーであった #菊池寛 の忌日。

30年前に菊池寛の名を冠した文学賞をいただきながら、私は長く菊池寛を好きではなかった。

それは、#無知ゆえの誤解 からきており、2018年 菊池寛の秘書だった #佐藤みどり の視線で「私の愛した先生 菊池寛」を書くために資料を読み、本を書き、舞台にするうちに、菊池寛の負のイメージは打ち砕かれた。
決して順風満帆といえない青年期、いじめにも落胆にも負けず這い上がり、菊池寛は文学という枠を超え大きく時代を変えた。

どんなに愛人を作ろうと、妻であった包子さんや家族は特別で、家庭を守りつづけ、ハンサムな作家にありがちな女性に甘え溺れてしまうこともなく、一番バンカラな風体でありながら、一番ちゃんとしていた。

秘書のみどりも愛人ではあったが、菊池寛はただ愛玩するのではなく、彼女が作家としてたてるための支援と教育を施した。そういうひとなのだ。

しかし、どんなに時代の先端を歩いていても、やがて時代は菊池寛を超えていく。

ひとりのひとを1年をかけて書くというのは、そのひとを知るだけでなく、生きるということを教えられる作業だ。

そして、書き進むとき主人公たちは、必ず私に寄り添ってくれた。菊池寛も、みどりも、一葉も、みすゞも。

■石あかりsidetripLIVE2018
音楽と言葉「私の愛した先生 菊池寛」

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