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貝原益軒の養生訓 欲のままに暮らさない

【養生】
11/14 腹ペコ昼ごはん

11月14日は儒学者・貝原益軒が亡くなった日だそう。貝原益軒といえば「養生訓」。人生50年の江戸時代にあって83歳まで生きた益軒は、決して強健な身体を持っていたわけではなく、むしろ病弱な子どもだった。自身が実践しまとめた養生録をもとに健康な長寿を手にいれたという。

戦国時代は、夜明けとともに一日は始まり日没で終わるので、食事は朝夕2回。次の日の出まではなにもたべない。こうやって自然のオートファジーがくりかえされていたが、江戸時代になり夜の明かりが普及すると夜食を食べる風習もできて、朝昼晩、朝昼夕晩の食事が定着してくる。それに伴い料理法も劇的に発達し、懐石料理は武士のみならず裕福な町人層にもひろがり、そのあたりから、生活習慣病に似たような病も増えてきたようで、

益軒は「自分の身体は自分だけのものではなく、父母が授けてくれ、自分の子へと残すものであるため、不摂生をして身体を傷めつけることはしてはいけない。養生を学び、健康を保つことが大切である。欲のままに生活するのではなく、生まれてきたことに感謝をし、日々慎ましやかに楽しく生活することが長生きにつながる。」と説いた。

健康長寿ネットというサイトに、養生訓を簡単にまとめてあったので、下にURLを貼っておくけれど、江戸時代から健康のためにと言われていることはそう変化しておらず、流行りの健康法もこのあたりをアレンジしているんだなとわかる。

益軒は70を超えてから執筆をはじめたそうで、それまでは少食でよく動くを実践していたようで、そこで作られた健康がのちの暮らしを支えている。

暴飲暴食は、これまでの不摂生で身体が弱ってだんだん無くなってきたが、高齢者は「心を鎮めて日々を楽しみ、怒ることと欲を制する。無理をしないようにする」は、守れるかな~(笑)

てなわけで、昼ごはん。

豚の青ねぎ焼き
里芋と椎茸と生姜の煮物
葱と鶏と人参と生姜の味噌汁
玄米ごはん


健康長寿ネット「養生訓」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka-yobou/yojokun.html
■養生の道
怒りや心配事を減らして心を穏やかに保つ
元気であることが生きる活力になるのでいつも元気でいる
食事は食べ過ぎず、毎日、自分に合った適度な運動をするのがよい
生活の中で自分の決まり事をつくり、よくないことは避ける
病気になってから治療するのではなく、病気にならない努力をする
何事もほどほどにし、調和のとれた生活を送る
お金がある、ないに関係なく、自分なりの楽しみを持って生活する
養生のための生活を習慣化することが大切
呼吸はゆっくり行い、たまに大きく息を吸い込む
夜更かしはしない、だらだらと寝すぎない
身のまわりを清潔に保つ
■食生活
食事は温かいうちに食べる
胃腸が悪い時は水を多めにして炊くなど、体調に合わせてご飯を炊く
食事は薄味にし、濃い味のものや脂っこいものは食べ過ぎない
冷たいもの、生もの、堅いものは避ける
いろいろな味のものをバランスよく食べる
食べ物への感謝の気持ちを忘れずに食事する
夕食は朝食よりも少なめにする
食欲を抑える、食欲に勝てる精神力を持つことが大切
前にとった食事が消化してから次の食事をとる
大きな魚や鳥や魚の皮など消化しにくいものは避ける
食後はじっと座るのではなく、自分に合った軽い運動を行う
酒は少しにして呑みすぎない
塩分の少ない食事をとる
煙草は毒であり、習慣化すればやめにくくなる
■性生活
食欲と性欲は人間の欲の中でも強い欲だが、若いときから自制しなければならない
■住まい
適度な明るさの部屋で過ごし、薄暗い陰気な部屋に長時間いないようにする
■睡眠
夜寝るときは横向きで寝るのがよい。仰向けになると気分が悪くなってうなされる。胸の上に手を置くと悪夢をみる
■排泄
大便、小便は我慢せずに早く済ませる
■薬の服用
長生きの薬はない。生まれ持った寿命を全うする
毒にあたって薬を飲むときは冷水がよい。熱湯は毒の力を活発にする
■高齢者の過ごし方
心を鎮めて日々を楽しみ、怒ることと欲を制する
無理をしないようにする


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