BO1向け! 黒単信心の採用カードたち

1.はじめに

黒単は、浪漫である。

こんにちは、バ美肉PWの重寝累花です。

テーブルトップのMTGでは黒単を愛用しており、スタンにも《アスフォデルの灰色商人》が帰ってきたということで早速試してみました。
その結果、MTGアリーナのプラチナ帯(BO1)で21勝5敗(勝率81%)というおかしな勝率を叩き出して速攻でダイヤ昇格しました。訳が分からない。

一応補足すると、テーロス還魂記のリリース直後の環境だったことも要因の1つだと思われます。今後のメタゲーム次第では今回紹介するリストが全く刺さらないケースもあるでしょう。
それでも、形を変えてメタゲームの一端を担う存在にはなりそうです。

2.デッキリスト&カード個別の所感

黒単信心1.0

とても潔い、4枚投入だけで構成されたデッキです。
細かい調整を考える前に勝ってしまったからしょうがない。
ちなみに完全オリジナルではないです。起源主張できません。
(私が一から組んだらもっと汚いデッキリストになるでしょう)

まずは全体的な動きなどを紹介するのが普通だとは思います。
ただ、知らないカードが出てきたときにMTG wikiを参照したり、個別解説を見に行くのも大変なのでまず各カード個別の紹介から。

どぶ骨


●どぶ骨
唯一の1マナ域。ラクドスサクリファイス等でも採用されてますね。
このデッキでも1ターン目に出てパンチ、次に紹介する僧侶で生け贄にして手札に帰ってくる……という動きが多かったです。
ただ相手の場に1/1の生物……《恋煩いの野獣》から出てくる人間トークンが多かったのですが……いるだけで止まり、先制攻撃のある《熱烈な騎士》には一方的に殴られます。

1マナ域自体は採用して良さそうだったので《漆黒軍の騎士》や、猫かまどパッケージも候補。

忘れられた神々の僧侶

●忘れられた神々の僧侶
2体の生贄と引き換えに色々生み出す人間。そのイラストから通称DJ。
黒単信心においては追加のサクり台……というよりは、サブの勝ちパターンor避雷針としての役割が大きかったです。
cipでトークンを生む生物が2種8枚あるので起動はしやすいですが、優先度は低め。《どぶ骨》共々差し替えが検討できる枠。

ラゾテプの肉裂き

●ラゾテプの肉裂き
cipで動員1。既に軍団トークンが出ていた場合はそれを育てますが、実質2/2/3だったり、2体に分裂する生物だったりする枠。
↑の僧侶と相性が良いのはもちろん、他のサクり台と組んでも強力。

軍団トークンが2/2や3/3になるよりも、トークンの生成が複数回発生したほうが美味しいです。
1/1の軍団を積極的にサクったり、チャンプ要員にしていきましょう。

ヤロクの沼顰

●ヤロクの沼潜み
cipで1枚追放ハンデスと、やや重めのシェイド能力。ダブルシンボル。
ハンデスは相手に選択権があるので超強い、という程ではない。
ただ追放なので相手の脱出etcを助けなかったり、3~4ターン目に出しても嫌な顔されたり、信心に貢献したりするので便利な枠。

悲哀の徘徊者

●悲哀の徘徊者
テーロスからの新戦力にして、このデッキをぶん回らせている主犯。
もしこれを読んでいる人が《砕骨の巨人》を使っているなら、とにかくこれを除去することを推奨します。できればヤギが出る前に。

cipで0/1の白いヤギを1匹連れてきて、他の生物を生け贄にして占術1
本体も3/2とまずまずのスペック、あと万が一程度ですが脱出持ち。

ノーコストで、何回でも、生物をサクれて、占術ができる。
後述しますが、《ボーラスの城塞》との相性が驚くほど良いです。
雑に使っても3/3/2、チャンプブロック要員を出しつつ占術1。
伝説でもないのでかなり雑に扱えます。

あとヤギは雑に占術にして、6マナ&ボーラスの城塞確保のために生け贄にして良かったです。流れ的に他に書く場所がなかった。

アヤーラ

●ロークスワインの城主、アヤーラ
エルドレインのトリシンサイクルの黒。ぶん回りの主犯その2。
サクり台としてはもちろん、黒の生物が出るたびに誘発するドレイン能力が非常に強烈。
《ボーラスの城塞》を使って呪文を唱える際、ライフを失いますがこいつがいるなら話は別。
1マナのどぶ骨は実質ノーコスト、肉裂きもトークンが出れば実質ノーコスト、他の生物もライフルーズが実質1点少なくなります。
五月蠅く実質、実質言ってるのは着地前にライフ0になると死ぬからです。気を付けよう。
ちなみに2枚目のアヤーラを出すと、伝説ルールで片方落ちますが能力は2体とも誘発するので1点のルーズ(と相手にも2点のルーズ)でデッキを掘り進められます。
占術でボトムに送るより良い局面もあるので覚えて損しない地味テク。

忘れがちですが生け贄にできるのはの生物だけです。
ヤギトークンは白なのでドローにできません。注意。

悪夢の番人

●悪夢の番人
死んだ仲間を追放して1/1のナイトメアに作り変えるデーモン。
本体のサイズも4/4/4飛行と優秀。
要するに生物を2回サクれます
その過程でもう1回着地するので、cipももう1回使えます
するとどうなるか? 詳しくは次の城塞の項目で。

一応、死亡→墓地から追放を経る必要があるので黒力戦はもちろん、大抵の墓地対策に弱いです。
あと実はエンチャント生物なので《解呪》でも殺せます。
結構ついでで対策できる上に、1匹では飛行生物でしか無いので上手く対策しましょう(投げやり)

アスフォデルの灰色商人

●アスフォデルの灰色商人
5/2/4とサイズは弱め(とはいえタフネス寄りのスタッツは有難い)

その真骨頂は初代テーロスでも猛威を振るった黒信心分のドレイン。
今さら解説するまでもない強さですが、このデッキではフィニッシャーどころかオーバーキル要員。
大量展開から叩きつけたり、悪夢の番人がいるときにサクってもう1回誘発させたり。
雑に出しても、ボーラスの城塞を出すまでの猶予を稼いできてくれます。

ちなみにMTGアリーナは、今の信心が幾つなのか数えてくれます。
ただし、あくまで現在の信心であり、アスフォデル本人のシンボルは数えていません。

信心の表記には気を付けよう

↑無言でキレるスパーキーちゃんの図。
現在の信心は13ですが、実際にはこのまま唱えて解決するとアスフォデル本人のシンボル=2つが加算され、15点ドレインします。

ちなみに解決時の信心を参照します。
着地→解決の間で除去されたりすると計算が狂う場合もあるので注意。

ボーラスの城塞

●ボーラスの城塞
マナコスト分のライフを払うことで、デッキトップのカードをプレイできる置物。パーマネント10個を10ルーズに変える隠された能力もあります。

これ自体が6マナと重いですが、これ1枚でゲームが壊せるカード。

2枚目以降の土地がプレイできない? 徘徊者で占術しましょう。
ライフルーズが重い? アヤーラで補填しましょう。
それでも少しずつリソースが減る? 悪夢の番人がいれば増えます。
で、何で勝つかって? アスフォデルを叩きつけましょう。

ここまでのシナジー全てを統括する、親方のようなカードです。
ターンを返したら負けるけど、とりあえず城塞出して延々デッキ掘ってたらいつの間にかすごい信心の商人が出て勝ってた。なんてことも。

そのため、
城塞+徘徊者(回数制限のないサクり台であり占術)、アヤーラ(ライフの補填)+悪夢の番人(上記の効果を倍増)+生け贄を何体か
の形を作り、延々デッキを掘り進めるのが最大の勝ち筋となります。

もっとも、デッキトップに土地が固まりすぎていたり、初動用のライフが足りなかったり(ライフが10未満まで減っていると辛いです)して負けることもありますが……。

ともかく強烈な勝ち筋なので、基本的には6マナ到達+ボーラスの城塞設置を第一目標にして回して問題ないと思います。
マナ加速は無く、アヤーラや僧侶でのドローも絶対できるとは限らないので土地を多めに取りに行くキープ&占術を心掛けました。

3.弱点

ここまで強い点だけを語ってきましたが当然弱点はあります。

一番は全体除去ですね。
《時の一掃》はもちろん、-2/-2修正をかける《肉儀場の叫び》や、全体3点火力の《轟音のクラリオン》でも簡単に壊滅します。

もちろん城塞設置まで辿り着けばいくらでも取り返せますが、ライフも詰められたり延々カウンターを構えられるとどうしようもなくなります。
ファイアーズや青白コントロールなどが増えてくるとデッキ構成を変えなければいけなくなるでしょう。
そうでなくとも、とにかくサクり台を除去され続けるだけでも事故のリスクが上がります。

対策する場合は、上に書いたようなことをとにかくやってやりましょう。

4.最後に

ここまで読んでいただき有難うございました。

黒単信心に採用できるカードは他にも数多くあります。
今回の記事が、最強の黒単信心を見つけ出す助けになれば幸いです。

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