第二回目の初回

私がnoteを始めようと思ったのは1年半前。
どうしても書き記し残したい文章があった。

それは私の同い年のいとこの病気に関すること。

いとことは同い年ということもあり、幼馴染みのような関係性だ。

いとこは、ピアノを幼い頃から習い、
お絵描きや人形遊びが好きで、生まれた環境も関係し、私から見ると"お嬢様"だった。

対して私は男の子が好む物を欲し、また身体を動かしたりボールで遊ぶのが好きだった。
小学生の頃は入学式以外でスカートを履く事の無い、いわゆる“ボーイッシュ”な女の子だった。
たまに一緒にボール遊びをすると大体いとこがケガをして泣いて終了だった。

だが、小さい頃から遊んでいたせいか、もしくは血縁が濃かったのか、高校生ぐらいになると感性・考え方は似るようになった。法事を2人で抜け出してショッピングモールに行ったりもした。

いとこに関する文章を書き上げた後、この文章をいとこの許可なく投稿するのはとても心苦しかった。

「まず、いとこに見てもらって許可を得て投稿しよう。」
そう思っていたが、当時私は関西、いとこは東京に在住しており、文章を書いた経緯をまた違う文章にして書いてそれを見せなければならなかった。

とりあえず経緯を書き綴ったものの、この経緯や病気に関する文章を見せることによって、いとこの病気をダシに承認欲求を満たしていると思われ軽蔑されるのではないか?今まで通り仲良く接してくれないのではないかととても怖くなり、見せる事は出来なかった。

文章を書いた半年後、もうこのまま見せるのを止めようとしていたが、私がお笑いライブを観るために3.4日東京に行くことになった。

お笑いライブのついでに東京で開催されていた体験型の美術展に行きたいと思い、そこでいとこを誘った。いとこは面白そうと誘いにのってくれた。

そして当日、美術展を楽しんだ後、たまたま好きな芸人の出るライブがある事を知り、半ば強引に一緒にライブを観た。ライブ後めぼしいご飯屋さんが無かったので鳥貴族で晩ご飯を食べる事にした。

そこでお互いの近況報告を改めて行った後に私は彼女にずっと見せられなかった文章を見せた。

お互いシリアスな雰囲気はむず痒い性質なので最初は笑いながら読んでいたが、文章を全部読み終えると彼女は泣いていた。

そこから私はどのように振る舞えたのかハッキリとは憶えていない。

その後、彼女は文化祭でzineを制作するから何か書いて手伝って欲しいと言ってきたことに安堵した事だけは憶えている。

東京から帰ってきて、いとこに文章を見せたからといって投稿する気にはならなかった。

そして、いとこの病気に関する文章が私にとって初回だったため、投稿しない限り私はnoteを始められなかった。

だけど、私は文章を考えたり書くのが好きみたいなのでちょくちょく書こうかなと思い第二回目の初回を投稿することにしました。

過去あんなことを思っていたなーとか、この人たちのことこういう風に好きだったんだなっていつか見返すのかな。

今日は一粒万倍日と天赦日が重なる良い日だそうで、物事を始めるのに向いている日だそう。

#初回

(2020.6.20)



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