成年後見制度に気をつけましょう

自分は要介護5の状態の母親の成年後見人となりましたが、今はとても後悔しています。
考えている方は慎重に必要性を検討することをおすすめします。

自分が成年後見人になろうとしたきっかけは、要介護状態の母が銀行に貸金庫を持っていて、その貸金庫の費用として1万1千円/6ヶ月の費用がかかり、それは母が要介護になる前から私に共有されていたもので、貸金庫の利用は自分も可能であり、要介護後は中は空の状態でした。
それを銀行に説明しても解約させて貰えず、毎回引かれる利用料がもったいなくて、その解約を主目的に成年後見人となりました。

無事成年後見人となり、貸金庫は解約できましたが、父の死後想定していなかった事態が起こります。

相続が一定の金額を超えたので、『母の財産を委託信託にせよ。ついてはその手続き費用約50万円を指定の弁護士に払い手続きを進めなさい』との命令が裁判所からありました。
母親本人の財産を守るはずの成年後見制度なのに、財産上本人の不利益にしかならないこの命令に異議を唱えましたが無駄でした。
年間2万2千円の貸金庫費用の支払いと引き換えに50万円の母の財産を無駄にしてしまった、納得のいかない成年後見制度の話でした。

これから成年後見制度の利用を考えておられる方は、本人の財産が管理下にある限り、やらないことをおすすめします。

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