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展示室1

唐突に私が今まで描いてきた絵を解説しようと思います。言わずとも伝わる絵が描ければ良かったんですけど、私の絵は伝わりにくいかな、と思いこの文を書き始めました。絵の枚数は少ないですが、ひとまず現在までの涙風の足跡をご覧ください。

あ、言い忘れておりました。私の絵は小田桐仁義さん(以下おだじんさん)の曲から着想を得て描いたものがほとんどです。題名もそのまま曲名をつけてます。何ともおこがましい話ですが、曲と共に私の絵を楽しんで頂けたら嬉しいです。

Plastic Sun

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曲を聴き、この世界観で絵を描きたい、と思って描きました。赤い縁で繋がれた8人の老若男女(おだじんさんにも登場していただいております)が、球を囲んで太陽のようなものを形づくっています。

絵を描くにあたって、題名の意味を調べてみると、「Plastic」には「作られた」という意味があることが分かりました。ここから、太陽が照らす昼の風景ではなく夜を描くことを決めました。

あらかた構図を決め、下描きを描き進めている時に、この曲のMVが公開されました。その中に人々が歩く姿を写した場面があり、「え!?嘘、絵とMV重なることある!?おだじんさんと私心通じあってんか??」となったのも今となってはいい思い出です(ただのヲタク)。

春風はどこから

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これは私のオリジナルの絵です。「春」というお題をもらって描きました。springですけどもふわふわ〜っと落ちてます。着地に向かっているという方が正しいのかもしれません。落ちる速度が遅いのでスカートはめくれません。あしからず。

「春風はどこから」というタイトルは、服の皺に苦戦して、一体どこから風が吹いているのか自分でも分からなくなってしまったことからつけました。深い意味はないです。

女の子から散っている桜は、塗り方が自分でもすごくいいなと思っています。ほんのり染めるような塗りにできました。背景は本物の空です。個人的には、人から何かが散ったり湧いたりしているのは描いてて楽しいのでもっと描きたいです。この趣味は恐らく星野源さんの「桜の森」と「よるのばけもの」の影響だと思われます。あの変身1回してみたいですね。

ラムネ

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これは曲から描いたものです。この絵は、歌詞のモチーフと自分の表現したいことの両方が一番共存しているので自分史上最高の出来だと思っています(しぶきや陰影とかも頑張ったのでね)。

この曲が持つ儚く少し虚しい雰囲気を表現しようと思って、主人公たちには制服を着せ、水遊びをしている様子を描くことにしました。蝶の羽は歌詞からきています。ラムネの流れの中に、虹がちょっと見えているのもポイントです。背景は、黄昏とも朝焼けともとれるような色で染めました。「空も暮れて街が咲き出」す時でも、「僕らだけの意味を探」した後の夜明け時でもあるわけです。

そして最後に、2人が持っている花は「カンナ」という花です。余談ですが私の誕生花です。カンナの花言葉の中には「永遠」と「妄想」という言葉があり、永遠を願ったり妄想を限りなく膨らませたりする若く鮮やかな気持ちを表せると思ってこの花を描きました。

浴衣と金魚

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最近描いたものですが、恐らくこれが最も解説が必要な絵ではないかと思います。まず、この絵のテーマは失恋です。歌詞の「夏の夜空に咲く炎が 瞬きするたび白く残り いつまでも消えないあの光と君と浴衣と金魚」「いつか君もどこかへ去って いつか今日の夢を見るのだろう」「宇宙の中のたった一コマ 僕は生涯忘れられないのだろう」より、時が過ぎても未だ未練たらたらな人物像が浮かんだのでこう描きました。

どこかで聞いた話ですが、金魚は、その住処である水が汚れていたり流れが滞っていたりするとあっけなく死んでしまうそうです。思い出に閉じこもることは決して悪いことではないですが、いつまでも環境を変えずにいれば、たとえ人間でもどこかが死んでしまうのではないかと思います。まあ私はそういう経験がないのできちんとしたことは言えないんですけどね。

全くのおまけ情報なんですが、金魚鉢の戸棚にしまってあるものは、全ておだじんさんのCDです。正面から、ベストアルバム「STARTER KIT」、1stシングル「パラレラーズ」、3rdアルバム「Tutti Frutti」、そしてEP「Filmy Eyes」です。パラレラーズとFilmy Eyesは現在手に入れることが難しいですが、どれも素敵なものなのでぜひ買ってみて欲しいです(誰)。


調子に乗って自分の創作について勝手につらつらと長文を書いてしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございました。また絵をちょくちょく描いていくつもりなので、そのときにはそっちを見て貰えたら嬉しいです。私は自分の画力を上げていけるように頑張ります。それでは。

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