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【環境狩り】ボルベルグワンショットの軌跡

こんにちは
こくるいです。

今回は筆者がGPに向けて密かにずっと調整をしていた対バクオンソー最終兵器【4cボルベルグワンショット】をご紹介したいと思います。
 
筆者がGPに出れず、当初シェア予定だった友人も別の山を使うことになったため、供養の意味も兼ねて全文無料で公開させていただきます。
※基本的にカード、コンボは略称で表記します。


1.経緯


9月13日21時50分、アドバンスの歴史を変えるカードがタカラトミー公式から発表されました。

書いてあること全部馬鹿

このカードを見た瞬間、筆者は次のGPはこいつを使いこなしたやつが勝つと直感的に感じ、発表日からずっとバクオンソーのデッキの調整をし続けました。
しかし、筆者は斜に構えオタクなので調整中心のどこかで「真面目にバクオンソー使ってるやつの鼻っ柱をへし折りたい」と考えており、そんな中とある2枚のカードが新弾開封の生放送中に目に入りました。

ん?
んん??

バクオンソーはワンショットに対する耐性があまりない、尚且つ受けが極端に強いデッキにはやや不得意な面があると調整中に気付いた筆者の脳内に電流が走りました。
ワンショットと受けの強さは両立するのではないかと… 
そうして考えているうちに今回のデッキが出来上がりました。
他には無い一風変わったリストになっておりますので是非、最後までご覧下さい。

2.リスト

調整中に付いたあだ名はわんぱく蛮族

メインコンセプトは自ターン中には助けてボルベルグでワンショット、殴ってくる対面にはフルカウンターをかませるドラゴン軸の”蛮族”です。
基本的にはメンデルor栄光→助けてボルベルグ→ザファイナルorアナザーを装備して相手の盾を消し飛ばして勝ちといった感じです。
ザファイナルで自分の盾から追加打点を生成して過剰打点も生成出来ます。
シンプルかつ明確、やることも分かりやすく環境外のデッキに対しても滅法強い、まさにGPのような長期戦に持ってこいのデッキです。

3.メインカード解説

ドラゴン軸にする理由と言っても過言ではない初動ブーストです。
このデッキの栄光ルピアは栄光→助けてボルベルグ→アナザーのルートで殴る場合、栄光のおかげでちょうどジャスキルが組めるようになる打点要員としての役割も備えています。

初動ブースト兼マッドネスです。
下面は火の粉祭りを彷彿とさせる使いまわせるブーストで上面は捨てられた時にドラゴンを出せる無駄のないカードです。
下面でマナ加速しつつ、常にマッドネスを手札に抱えられる状況が作れるため、ハンデスを主軸としている黒単ゼナークやアナカラーマルルのような山に対して抱えていると有利に立ち回れます。
モルネクに比べるとデッキの性質上、上面マッドネスから出る先出力は落ちているものの、1面盤面に並ぶという事象が強いため、筆者は3枚確定枠だと考えています。

ボルベルグザファイナルから射出する即席SA。
盾から踏ませると相手の面を飛ばしつつコンボパーツや革命0カウンター札を拾うことが出来る器用なカード。
チェンジドギラゴンXであらゆるブロッカーをすり抜けることができるのも忘れないようにしましょう。

ボルベルグザファイナルから射出する即席SA。
出た時にマナゾーンから状況に応じて欲しいパーツを回収しつつ革命0で無限ブロッカーと化す攻守共に無駄のないカード。
革命0効果はブロック時ではなくバトルに勝った時、コマンド持ちなのでレッドゾーンバスターに侵略できる点を忘れないように気をつけましょう。

ボルベルグザファイナルから射出する即席SA兼助けてモルトから出る即時打点。
ドラゴン軸のデッキに革命を巻き起こした大型新人です。
素でSAを持っているのでボアロアックスで即時2面広げられたり、ガイアールを即龍解したり等やりたい放題やってます。
光ってないせいで弱く感じるかもしれませんがこいつはモルドリやバクオンソーに並ぶ新時代のフィニッシャーになれるポテンシャルがあります。

このデッキのメインカード兼受けST兼特定条件下での擬似SAです。
基本的には下面の助けてモルトからボルベルグを射出します。
それ以外にも受けSTとしては5000以下を除去しつつガイアールを装備してもう1面飛ばしたり、ガイハートを付けてカウンタージャスキルを狙う等かなり万能な1枚になっています。
また、ボルベルグで盾から射出した際には相手の盤面に5000未満のクリーチャーがいたらガイハートを付けてSAになれます。

このデッキのメインカードです。
助けてモルトから射出するフィニッシャーとなります。
メインの使い方としてはザファイナルを付けてGブレイカーで盾を全て消し飛ばし、自分の盾から追加のSAを大量に射出して殴り勝ちます。
殴る際にはバジュラズソウルと星王紅鬼勝も付きますので相手のマナを2マナ消し飛ばしつつ、追加のSA打点を用意することも出来ます。
正直、モルドリやバクオンソーと比べてもフィニッシャーの質はボルベルグが圧倒的に上、やや構築に制限は出てしまうもののそれを補って余りあるカードパワーを有しています。

禁断カウンター用の受け札。
このデッキの裏のメインカードです。
このデッキの最大の強みとして、相手ターン中の禁断解放による所謂”禁断カウンター”があります。
それを可能にしているのが大量のコマンド持ちSTと革命0トリガーです。
天門やデイガファイアーバード、4cドラグナー、バクオンソーといった対面には革命0トリガーを大量に抱えてカウンターを狙います。
同じ革命0トリガーのボルドギとの差別点としては
①攻撃する時にボアロパゴスやプロトギガハートといった厄介なドラグハートや新世壊、パルテノン等の除去ができる点
②ボルドギと違いブロッカー持ちなのでほぼ確実に1回はジャスキルを防げる点
③NEO進化なので革命0がスカりずらくなる点
④レッドゾーンバスターが乗る点
⑤一応ギャイアをすり抜けられる可能性がある点
等が挙げられます。

バージョンはこれ一択です

禁断カウンター用の受け札。
革命の絆と双璧を成すこのデッキの裏のメインカードです。
昨今、何かと革命の絆にお株を奪われがちなイメージですがこのデッキの場合は革命の絆以上の活躍をする事も多々あります。
革命の絆との明確な差別化点としてはパワー12000なのでバクオンソーを一方的に除去出来る点が挙げられます。
このデッキの場合、バクオンソー対面で禁断カウンターを最後の最後まで使わず取っておきたい場面が多々あり、そういった際にバクオンソーのダイレクトをケア出来ない革命の絆ではなく、強制バトルで除去出来るこのカードに軍杯が上がります。
また、攻撃時にも強制バトル効果が使えるので一度場にさえ出てしまえば、パワー12000のTブレイカーとして返しに相手の盤面、盾を荒らすことが出来るのも魅力的です。

このデッキ最大のリーサルウェポンです。
主な使い方はST、革命0トリガーで封印を剥がし、相手ターン中での禁断解放です。
置いてあるだけで相手は常に封印の枚数と相談しながら立ち回る必要が生まれ、常に圧をかけ続けることが出来ます。
相手ターン中での禁断解放が主な使い方と書きましたが、フィニッシャーとしての性能も申し分なく天門対面等では封印の枚数と相談して場合によって禁断解放をして最後の押し込みをしたりもします。
このデッキに限らず禁断が入る全てのデッキに言える話なのですが、禁断はそのまま負け筋にも繋がるので無闇にコマンドを出してカウントを進めるのではなく、あえてコマンドを出さないで封印の枚数を調整する等、要所要所に分けて慎重にカウントを進めるようにしましょう。

主にグレンアイラをSAにする時やグレングラッサで無理矢理打点を作りたい時に使用します。
最近だと深淵の逆転撃やブルーインパルスの登場により尚のこと強く感じることが増えてきました。
枠の都合上1枚しか採用することが出来ないため、使い所を考えて慎重に付けましょう。

グレンアイラに装備してSTで2面処理する時やグレングラッサで盤面を形成する時に使用します。
グレングラッサのおかげで即龍解が可能になり、ロージアにくっ付いていた時よりも格段に使い勝手が良くなっています。
小テクなのですが、ガイバーンにアナザーを装備させるとパワー28000以下のクリーチャーを処理出来るようになります。
稀に天門対面で複数回に分けて殴りたい場面で使用することがあるので頭の片隅に入れておきましょう。
ドラグハートの中ではボアロの次によく使うカードなので2枚採用しています。
1枚だと欲しい時に使えないことが多すぎます。

主にボアロアックスをグレングラッサに装備してマナからカツキングやドギラゴンを引っ張り出してくるために使います。
既存のモルネクにはない最大の強みがこのボアロアックスとなります。
グレングラッサに装備することで即時2面展開する事も可能で龍解も比較的容易なため、ローグ体制のあるビマナ系統や天門対面では全面使うことも多々あります。

レッドゾーンバスターは王道ドギラゴン、革命の絆から侵略、ドギラゴンXはカツキングからチェンジして使います。
レッドゾーンバスターは天門対面のゲンムエンペラーを寝かせたい時や殴ってくる対面に対して盤面を止めて面をとる時に使用します。
ドギラゴンXは天門対面にブロッカーを超えてダイレクトアタックに行く際や多面を取りに行く際に自軍の多色にスレイヤーを付与する目的で使います。
レッドゾーンバスターもドギラゴンXもTブレイカー持ちなので単純に打点を用意したい時にもかなり重宝します。
こちらも枠の都合上1枚しか採用出来ないのでご利用は計画的に。

バジュラズソウルはボルベルグから出して装備して相手のマナをランデスすることで返しのターンの逆転の目を摘んだり、色マナを落として逆転撃のケアをする用途で使用します。
クリーチャー面は主に栄光等の1点持ちから進化とさせられる即席打点兼ランデスカードとして使います。
このデッキの影の立役者です。
ローグ耐性が既存のビマナより若干劣ってるという点をこれ一枚でカバー出来ます。
バトルゾーンを離れる時にクロスギア側に裏返るというのがややネックではありますが、逆にこれを駆使して栄光等の低パワーのクリーチャーにバジュラズソウルを装備させて相手の盤面に自壊しに行ってランデスを延々と行うことも出来ます。

超次元から出せるクロスギア版ドギラゴン剣です。
基本的にはボルベルグに装備してマナから即席打点を用意する時に使います。
このクロスギアの最大の強みはドラゴンであれば、別にボルベルグに付けなくてもいい点にあります。
例えば、アナザーを付けたボルベルグで自分の盾を残しながらワンショットを狙いに行く際に横にいるクリーチャーに付けると、盾から何らかのブロッカーが飛んできても星王紅鬼勝を付けたクリーチャーでマナからカツキングやドギラゴンを出して乗り越えることが出来ます。
それ以外にも星王紅鬼勝を付けて味方にSAを与える効果をボルベルグと分散させることによって相手に除去を強要させることも出来ます。
このように後出しで全て解決する様はさながら木吉鉄平の後出しの権利です。

ここだけ見るとサマ師っぽい

このデッキのメインウェポンです。
ザファイナルはGブレイカーで大量打点を作りながら勝ちに行く際に、アナザーは天門やファイアーバード等の極力盾を残しながら殴りに行きたい対面に使用します。
両面に言えることなのですがパンプ効果がめちゃくちゃ強くてターンを返したところで装備したクリーチャーが除去されることはほぼありません。
また、アナザーなのですが赤1マナさえあれば他のクリーチャーに装備することも可能です。
ボルベルグ+元から盤面にいるクリーチャーで面を取りたい時にパンプする用途で使用することも稀にあるので覚えておいて損はないです。
ザファイナルのGブレイカーは処理順の関係でデイガファイアーバードの突撃インタビューのケアが出来ることも念頭に置いておきましょう。

4.各対面解説

VSラッカバクオンソー

8割
対こいつを想定して組んでいると言っても過言ではないです。
基本的には禁断カウンターを抱えつつ、助けてボルベルグをして勝ちに行きます。
相手から動くことの方が多いですがよっぽどのことが無い限りは打点を捌き切って返せます。
エンドオブランドを絡められると助けてモルトが打てなくなり若干しんどいので返しにジャスキルを組めそうな場合は場合を見て狙いましょう。
禁断カウンターは最後の最後まで温存しておきたい対面ですので禁断解放しないで返せそうな場合は極力最後まで温存できるよう意識しましょう。

VS赤青バクオンソー

6.5割
基本的にはラッカと同じで禁断カウンターの構えを抱えつつ助けてボルベルグでワンショットを狙いにいく形になります。 
呪文主体型のバクオンソーにもクリーチャー主体型のバクオンソーにも言える話なのですが、こちらが先発して走る場合は考え無しにザファイナルを付けて走るのではなく、相手側のSTの見え具合、こちら側の見えているSTや革命0トリガーから盾やワンショットをした後の試合展開を想定した上でアナザーと選択してワンショットするようにしましょう。この対面だと盾からSTを出してバクオンソーのEXライフを剥がしつつ、ボルドギでバクオンソーを処理するパターンも多発するため、目先の打点に当てるのではなくその後のことを考えて除去は当てるようにしましょう。
呪文主体の型だとバイケンが入っている場合が多く、禁断カウンターをした返しに盾からバイケンを出されて負けてしまうパターンがあるため若干勝率は落ちています。
しかしながら、禁断カウンターをせずとも返せることが多い対面ではあるのである程度余裕を持って対応しましょう。
オリジャが入っている型もバイケンと同様の理由で若干勝率が落ちるので注意してください。

VS赤黒バイク 

5割
とにかく大量に革命0トリガーを抱えながらカウンターをして返しに殴り勝つのが主な勝ち筋です。
先攻の場合はこちらがブーストを決めて助けてボルベルグに漕ぎ着けることが多かったのですが、後攻の場合はトリッパーがキツく後手後手の対処に回らせられて何とか作った打点も盾で返されて負けのようなパターンも少なからずありました。
しかしながらバイクは2~3体で突っ込んでくるパターンが多いため、打点を捌ける事も多く全体的な勝率は5分に収まりました(統計時は先5後5結果7-3でボルベルグ側が勝ち越し)


VS黒単ゼナーク

3.5~4割
基本的にはマナを伸ばしつつ盾+革命0トリガーで返す進行が多いです。
グレンリベットが有効的に使える対面であり、1枚抱えられるだけでだいぶ楽になります。
ブレが激しいデッキのため、上振れられると零龍卍誕を構えられたまま、ハンドを延々と狩られ続け、こちら側の禁断解放を余儀なくされ負けるみたいな試合も多々あったのですが零龍卍誕で無理矢理打点を押し通してくる試合も割とあるので一概にめちゃくちゃ不利とは言えないです。

VSデイガファイアーバード

4割
盾と革命0トリガーで禁断カウンターを狙いつつ隙があれば助けてボルベルグを狙います。
明確にモルネクのような同系統のデッキより不得手になったデッキです。
冠ラッキー、ハッタールピア、ハンプティルピアがとにかく重たく特に冠ラッキーを出されるとボルベルグ、グレンアイラ、グレングラッサが使い物にならなくなるのがキツいです。
しかしながら受けの厚さで何とかなる試合も多く、ハンプティルピアを絡めることが出来ないタイミングで革命0トリガー、STを使ってそのまま禁断カウンター+ブロッカーの構えでETをやり過ごすみたいな事も多くあり、常にワンチャンは作れる対面ではありました。

VSリースNEXT

7割
最速助けてボルベルグを狙う対面になります。 
助けてボルベルグが出来なくてもバジュラを投げたら何とかなることも多いです。
早期にバジュラズソウルでランデスするとほぼ動けなく点、こちらはゾージアがほぼ刺さらない点、相手がボルベルグを除去できる手段が存在しない点があまりにも圧倒的すぎてほぼ負け無しでした。
唯一負けた試合もこちらがもたついてる間にボルドリからギャイア捲られて負けという試合だったのでよっぽど上振れられなければ負けないという認識です。 
ちなみに迂闊に禁断解放するとドギラゴン天で消し飛ばされる可能性があるので気をつけましょう。

VS青白天門

6割
基本的には禁断カウンターを構えつつ盤面を作ってボルベルグorグレングラッサでガンガン殴ります。
先ず第一前提ですがワンショットはほぼ通らないと思った方がいいです。
しかし、革命0トリガーを複数枚抱えながら殴ることで相手は禁断解放をケアする手段が乏しいので何かしら踏んでもカウンターでケア出来ます。
また、相手が高パワーのボルベルグを除去する手段がネバーラスト効果下でのバトルによる除去、ゲンムエンペラー、デッドマン効果での除去、インパルスの下面とひと手間加えないいけないものばかりなのもやや追い風です。 

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました🙏
筆者の約5週間に渡る調整の結果ですのでCSやGPで是非使っていただけると幸いです。
 分からないことがあれば白木氏(@sirokey_)のDMまでご連絡よろしくお願いいたします。
 
頑張って書いたので投げ銭していただけると筆者が泣いて喜びます。
ただの投げ銭じゃ少し物悲しいので筆者が調整する中で生まれた様々なアプローチでのボルベルグのリストを置いておきます。
 
ではまた今度ノシ

ボルベルグ調整日誌

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