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10/21 DAY#37 いざ東京へ!

今日のスケジュール
08:00 朝食 ボディースクリーニング
10:00 メディカルスクリーニング
12:00 ランチ
12:30 全ての荷物トラック積み込み
   積み込み後チームホテル出発
14:45 フライト
16:10 アライバル
17:30 メディアインタビュー
18:00 ディナー
21:00 スナック

今日は遂に九州を離れ次なる決戦地東京へ。
事前キャンプを含むと本当に九州によく滞在した。
そのお陰もあって九州でのゲームは本当に多くの日本人ウェールズファンの方々がスタジアムに足を運んでくれて、どの試合も相手チームよりもウェールズファンの方が多くて良い雰囲気を作ってくれていた。
チームも九州が合っていたと言ってる。
東京は都会で楽しいけど1週間で良いと(笑)
まぁウェールズも自然豊かな国だからかな。

今日ココは実家の神戸に帰る事になってたので朝早くに別府駅まで送って行き暫しのお別れ。
と言っても、またラスト週末に日本に戻って来るんだけど(笑)
ホテルに戻り朝食をとっているとプールマネージャーのナツさんがチームルームにやってきた。
実はこれまでもチョコチョコウェールズキャンプには顔を出していた。
なんせアラン様が居るので気にかける必要があるし、アランもナツはいつ来るんだ?と良く言ってしょっちゅう電話掛けてた(笑)
またプールDは比較的九州でのゲームが多かったのも理由の一つだろう。

ナ「おはよう、昨日は本当ドキドキしたゲームだったよねー」
ラ「おはようございます。ええ、それはもう…心臓何回か止まりかけました(笑)」
ナ「でも勝ってよかったわ、さっきアランと会ったけど御機嫌だったわ」
ラ「はい、昨日からそうですよ。やっぱり昨日のゲームの勝ち方が良かったみたいです」
ナ「そうなの?あんなゲームなのに…」
ラ「いや実はカクカクシカジカでレッドカードについて色々思う事があったんだと思います」
ナ「そんな事があったんだ!なるほどねーそらアランからすると嬉しいよね」
ラ「そんな感じで昨日も言ってました」
ナ「あとホテルがニューオータニになったのも大きいわ(笑) 凄く気に入ってたから」
 *次のホテルも事前のドローで決まっている順に選ぶのだが、ニューオータニはジャパンがリクエストしてたのでもしジャパンが勝っていたら僕達は幕張だったのだ…
ナ「まぁウェールズは始まるまでは私の中で1番大変と思ってたんだけど、蓋を開けてみたら1番良いチームだわ」
ラ「やっぱそうだったんですね(笑) じゃ他の方が厄介だったんですね」
ナ「そうよ、本当。ウルグアイの事件は知ってるでしょ?アレも夜中3時に電話掛かってきて飛び起きてそのまま警察署に行ったわ。他にも色々あるけどここでは言えないわ(笑)」
ラ「そうなんすね(笑) そうそう昨日キャロラインが組織委員会でもウェールズは人気というか評判が良いって言ってました」
ナ「うん、そうよ。最初は私と同じでマークしてたけど、始まってみたら最初のうちはバスに乗らないとか、ホテルやTCCにリクエストが多くて色々相談もされたし、リエゾン窓口にもあなた達が電話して来てたでしょ?でもそれはどこのチームのリエゾンも同じ。最初だもん、わからなくて当然よね。
でも東京キャンプくらいからかな?あなた達一切窓口にクレームや質問してないでしょ? それからよ、組織委員会チームサービス部内でウェールズから連絡が来なくなった…大丈夫?と言われ始めたのは(笑) でもアランからも私に一切あなた達についてのクレームは入ってこないし。それで様子を見に行ったの。覚えてる?」
ラ「いや忙しすぎていつナツさんが来てたかなんて覚えてないです(笑) そうですね、東京くらいから何となく僕らの中でも役割分担がハッキリ決まって、何か問題があったら3人でどうするかを先ず話しました。一度豊田で何か問題が起きた時にリエゾン窓口に相談したんですけど結局待てども答えは返ってこなくてナツさんに電話しました(笑) その時気付いたんです。所詮窓口は郵便受けに過ぎなくて報告書と言う僕達の問題を読んだ上の人が解決策を考えるんだなと。窓口で解決出来るのはマニュアルやスケジュールに書いてある事だけだって。だったら最初から上の人に連絡したらいい。でもナツさんや他の上の人も自分達のタスクで忙しいから、僕達が先ずアラン達と話して解決策や妥協案を幾つか出して、それを上の人に提案して決裁して貰う事。コレが1番だって気付いたんです。だから僕達が窓口を使うのはスケジュール調整や事故報告だけです(笑)」
ナ「それなのよねー。あなた達の素晴らしい所!私も何件か決裁したけどY部長やTリーダーにも言ってるよね?案件によって相談相手を変えてるでしょ?」
ラ「はい(笑) だってナツさんお金の事言われても1人で決裁取れないでしょ?(笑)」
ナ「金額にもよるわよ!(笑)」
ラ「そうですね(笑)」
ナ「とにかく様子を見に来てアランとも話してあなた達の事を聞いたら何も問題無いって言うし上手くいってるんだって思ったの。後は大津の公開練習ね。アレが良かったわ。ワールドラグビーから大絶賛で急遽開催したのにセキュリティーや情報統制がしっかりしてて、ワールドカップを通じて日本の皆様に貢献出来たって。後はホテルやTCCからのフィードバックがあの辺から格段に良くなったわ。本当あなた達には助かってるわ。他が大変だったから(笑)」
ラ「チームからも組織委員会側からもそう言われると嬉しいです」
ナ「組織委員会ではウェールズに優勝して欲しいって人が増えたのよ。あなた達のお陰かもね、じゃ私はお先に東京へ戻って今夜ホテルにまたお邪魔するね」
ラ「はい、じゃお気をつけて」

何だか自分達がやってきた事が正解かもわからず、とにかく必死でやって来ただけなんだけど上手く回ってる事がわかった。
結構ルールを破ってる事もあるんやけど、結果オーライって事か(笑)

とりあえず部屋から荷物を持って降りてきて後はチーム荷物の整理を始める。
皆んなで話しながら荷物整理してるとアレックが何だか移動するのが残念そう。
聞いてみたらここ別府でのランドリーのお姉さんがタイプで可愛かったかららしい(笑)
何かトヨタのホテルの人にもそんな事言ってたな…

バタバタと用意して、ランチを食べたらトラックへの荷物積み込み時間!
本当最初に比べたらだいぶ荷物が減って楽になったし所要時間も少なくなった。
何だかこれも寂しく感じる。
そしてホテルの方々とお別れ、これも寂しい…
皆さんに見送られ大分空港へ出発。
40分位で空港に到着、そしたら次はバスの運転手さんとお別れ。
この旅は出会いと別れが本当に多い、一緒にいるよはほんの1週間でも時間が濃厚なので別れが辛い。

空港ではボーディングまでの間、空港のVIPルームを用意して頂いてたので皆んなそこで大人しくしてる。と思ったら皆んな普通に空港内をウロウロしてて、そこに居合わせたファンに囲まれてサインや写真を撮っている(笑) まぁ皆んなそれで良いみたいやからえーか(笑)

さて問題はここからである。
東京は羽田についてからが大問題。
そう、明日は天皇陛下の即位の礼。
その為各国の賓客が来てるから東京中規制しまくってるらしい…
僕達のボス、アランは多分霊長類で1番イラチ。
過去、日本遠征に来た時に首都高の渋滞に巻き込まれ、バスから降りて歩き出した男。
不安で潰されそう。フランス戦並みに身構えてる。
まぁ後は出たところ勝負やな!

…最悪や…
ア「おい!!!一体どうなってんねや!」
ア「予定では50分て書いてあるやないか!」
ア「今どこ走ってるんや!」
ガン!ガン!ガン!
…空港に着いてバスに乗ったのは17時前、今は17:30。
高速道路は既にチョロチョロとしか動いてない…
アランが凄えデカい声で叫びながら、僕の座ってる座席を蹴ってくる…
運転手さんに聞いたら到着予定時間は19時…

この後約1時間アランの罵声を浴び続け、何故か僕のリエゾン番号が3番になりました…

ホテルに到着しバスから降りると懐かしい顔の皆様が「お帰りなさい!」とお出迎え!
1ヶ月くらいしか経って無いのに何年も会っていない感覚(笑)
本当にここに帰ってこれたんだなと皆さんと挨拶しててしんみり来たのをハッキリと覚えている。
そしてチームもホテルさんも手慣れたものでサッサとチェックいんやら何やら終了。

しかしホテルの担当者さんからお話があるとの事でディナー後にミーティング。
そして内容は今週の予定について。
そうここニューオータニでは23日に内閣総理大臣夫妻主催晩餐会が開催されるとの事で、23日は超超級セキュリティーが敷かれるとか…
今日のバスでさえこの状態やったのに…
果たしてどうなることやら…

そしてアランに呼ばれて行ってみると、明日の朝に追加招集選手が到着するから羽田に迎えに行けと。
ナヴィディがハムストリングをやってしまったからだと思ったら追加招集選手はWTB⁉︎
んーよくわからんけどとりあえず明日は朝イチから色々ありそうやな…

続く

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