第二稿 : ラグビーとは一体どんなゲームなのか?

ラグビーを戦術的に考える前に、まずラグビーというゲームが、一体どんな特性を持ったゲームであるのかを知っておく必要があると思います。

ラグビーは「フェイズ(局面)」を重ね、得点を奪う為に前へと進んでいくゲームです。ですが、それを解体し、細分化を進めて行くと、行き着く所は端的に「個人」となる筈です。例えるなら、ゲームで言う所のキャラの「ステータス」部分とも言えるでしょう。
ならば「個人」を軸として思考した場合、チームスポーツの特性を含め、確実に関係性が必要となってきます。味方1人、相手1人を含めたあらゆる相対関係の中で判断を繰り返し、アクションを起こしていかなければならない筈です。さらにチームスポーツの最小の単位は、2対1から派生する事を念頭に置くと、所謂「ワン ブイ ワン(1対1)」は、そうなる「局面」の前からの関係性で発生したものだと考えて然るべきだと思います。それを何度も積み重ね、15人対15人で得点を奪い合う。それが、ラグビーというゲームだと僕は思っています。

ラグビーの得点方法は、トライ+コンバージョン、ペナルティゴール、ドロップゴールの3つです。サッカーやアメフトと最大の違いはオウンゴールがない事でしょうか?

ラグビーは陣取り合戦だと言われていまが、エリアという観点はラグビーにおいて大変重要な要素であるので、そのことを否定する事は全くありませんが、より重要だと僕が思っている事は、

ボールキープです。

何故ならボールをロストせず、保持し続けることが出来れば得点を奪われることは絶対にないからです。ならば、その中でボールを如何にロストする事がなく、ゲームの優位性を保ち続ける為には判断しなければいけない事がいくつか出てきます。
なのでさらに付け加えますと、

タイムマネジメントと言われる「時間」
エリアマネジメントと言われる「場所」
そして「得点」です。

1番大きく分けるなら、この四つの要素に別れるのではないか?と考えています。この中で「時間」と「得点」の二つに関しては、どんなチームスポーツにも密接に関係していますし、ラグビーだけじゃなく、ゲームをどうコントロールして行くのかという部分で、その日その日の状況、環境も含めてあまりにイレギュラー要素が沢山生まれてしまう為、場面に応じて説明していく方がベストだと思います。なので、これはまたいずれかの機会に。

また当然サッカーを含めたフットボールの流れの中で「カオス」と呼ばれたりするような攻守の切り替えを極端にはやくした状態を作り出す「ストーミング」といったボールキープする概念とは逆のように見える考え方なんかも紹介出来れば良いなーと思っています。

次回以降から書いて行こうと考えてるのは、下の「6つの局面」についてです。

セットプレーからの攻撃
攻撃からの攻撃
守備からの攻撃
セットプレーからの守備
守備からの守備
攻撃からの守備

これらを順番に細かく説明しながら、個人戦術やグループ戦術の考え方を説明していきたいなと考えています。その中で重要になってくるのが、前回noteに書いた「一は全。全は一」という考え方。
概念的で、抽象度が高いかも知れませんが、そうゆう部分を説明すると同時に、ラグビープレーのディティール部分までしっかり理解してもらえるような内容になるよう努力をしたいと思っています。それでは次回にまた。

著者 : DT
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編集者 : ダーマス(ラグビーシロウト)
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