上杉・ウエバス・キョーコが好きです。

お久しぶりです。るえりあです。井上ほの花さんを応援しています。

それはそうとTokyo 7th シスターズが好きです。

特にLe☆S☆Caというユニットに思い入れがあります。

思い入れがあるので行ってきました。


Le☆S☆Ca 1st LIVE グローイング


私はナナシス自体は、

ゲーム:初日勢(すぐに飽きた)

ライブ:メモリアルライブ Melody in the Pocketから参戦

というオタクです。


Melody in the Pocketをきっかけにナナシスにしっかりと触れ始めました。

前から聴くだけ聴いていて好きな曲とかはあったのですが、

このライブで私はLe☆S☆Caと出会う事になります。


このライブでLe☆S☆Caが披露した曲は以下の通り。

・YELLOW

・タンポポ

・ひまわりのストーリー


Le☆S☆Caにとって始まりの曲のYELLOWが、私とLe☆S☆Caの出会いにとっても最初の曲でした。

そして、ひまわりのストーリーです。

この曲が私と上杉・ウエバス・キョーコの出会いでした。

当時キョーコの声優を担当されていた吉井彩実さんの歌声が、この曲の儚いストーリーに非常にマッチしていて、

初めて聴く曲なのにその場で大好きになっていました。


吉井彩実さんの歌声は現在(井上ほの花さん版)と比べると極めて落ち着いた大人のような印象を受けます。

個人的には替えが利かないタイプの歌声だと思っており、

この時のひまわりのストーリーのキョーコの歌声が今もずっと耳に残っています。


そして4thLIVEを経て程なく、吉井彩実さんの声優業引退、藤田茜さんの降板が発表されます。

せっかく大好きなユニットに出会えたのに、どうして。


悲しい気持ちが強くなっていく中で、QoPの単独ライブのアンコールで披露された

アコースティック版のひまわりのストーリーで悲しさが堪えきれなくなったり、

そんな中ひとり残されてしまう植田ひかるさんをどんな目で見ればいいのか分からなくなったり、

当時自分自身もナナシス以外が色々と転換期を迎えていた事もあり非常に苦しいものがありました。


まさか井上ほの花さんがキョーコ役を引き継ぐことになるとは思ってもおらず、

当時まだ行けるイベントが少なかったり、アイマスで七海役として立ってくれることを祈ってはいたのですが、

まさに青天の霹靂というべき事象でした。心は青天とは程遠かったのですが。


同時期に交代が発表された藤田茜さんと飯塚麻結さんの歌声は声質が近いのかそこまで違和感が無いのですが、

正直なところ吉井彩実さんと井上ほの花さんは声質が遠く、普段の台詞はともかく歌声に関しては全くと言っていいほど別物でした。

自分の推しに対して使う言葉ではないのかもしれませんが、

「それまでの上杉・ウエバス・キョーコ」には合わないのではないか?という気持ちが強かったです。

それを武道館から好きになった人間が思う程なのですから、

当時からずっと吉井彩実さんのキョーコが好きだった支配人さんに受け入れてもらえるのだろうか、なんて不安もありました。

何せ私自身がそれを受け入れられず、単に推しに大きな仕事が出来た!と喜ぶべきシチュエーションでもなかったため、

私の心の奥にはずっと暗いものが残り続けることになってしまいました。


藤田茜さんと飯塚麻結さんの声質が近いと前述させていただきましたが、

3人の歌声として見るのであれば全体的に幼くなったという印象がありました。

単純にキャストの年齢層が下がったということもあります。


その後新生Le☆S☆Caとして新曲「ミツバチ」「ひよこのうた」が発表されました。

「ミツバチ」は出会いと別れの歌というまさにこのタイミングで一番意味を持つ楽曲だと思う一方で、

「ひよこのうた」は大人の女性を描いた曲だったこともあり、全体的に幼い雰囲気になった新生Le☆S☆Caではどうなの?

と思うところもありましたが、ここでひとつ気づくことがありました。


「っていうか旧Le☆S☆Ca年齢の割に大人じゃね?」


トワイライトなんかが特にその雰囲気が強かったと思うのですが、儚さの強いボーカルから大人な印象を受けていました。

その点で言えば新生Le☆S☆Caは年齢そのまま等身大の女の子、というような印象になり、

ここまで違うと最早別物なのでは?と考えるようになりました。


今は別物、というのが良い意味でも悪い意味でも大きかったと思います。

印象が近ければ近い程、想い出の中のLe☆S☆Caが薄れていってしまいますし、

遠ければ遠い程、別々のLe☆S☆Caとして記憶に残すことができます。


事実、今回の1stLIVEを含めて「ひまわりのストーリー」や「ミツバチ」が披露される度に、

自分の中で感情が揺れるのが簡単にわかってしまうような状態でした。


ナナシスのコンテンツとして10年目になる年に初めて1stLIVEを迎えたこともあり、

この景色はもともとあの二人が見るはずだった景色だと思います。

それが今こうして少しだけ違った未来へ着地していますが、

8人で紡いできたLe☆S☆Caが確かに辿り着いた成長の証です。


元々私はLe☆S☆Caの誰が好き、というわけではなくLe☆S☆Caそのものが好き、という人間でした。

吉井彩実さんの歌声が好みの歌声だったということはありますが、それでもLe☆S☆Caはそれを含めたユニットとして好きでした。

「ひまわりのストーリー」が大好きだ、ということもあり、今回のライブに関してはもしキョーコ役が変わっていなくても、

それがもし井上ほの花さんではなくても、足を運んだと思います。


そして今回のライブを迎えるにあたって、Le☆S☆Caは新しいアルバムを発表しています。

ライブタイトルに持っている「グローイング」です。

流石にライブ向けのアルバムということもあり、新曲が5曲も追加されました。

すべてユニットとして3人での歌唱でしたが、ナナシス放送局のトークにて

「それぞれ3人をイメージした曲がある」という情報が出ていました。

具体的な曲名と組み合わせが明示されなかった上に、歌詞のイメージに対して落ちサビその人が歌うの?など、

100%の回答にたどり着くことができないままライブを迎えることになりました。


このアルバムの中で私は「ナノハナパレット」にとても心魅かれました。

この曲の雰囲気がどこか少しだけ「ひまわりのストーリー」に似ているような感じがしました。

どちらの曲も、お互いを認識する距離が切なく描かれています。


「だから私はこう在りたい」という過去から繋がる決意から描かれているのが「ひまわりのストーリー」、

「きっと私はこうなるからね」という未来に向けた決意を描いているのが「ナノハナパレット」。


想いのベクトルは違っても、強い想いが描かれた「ナノハナパレット」に出会い、

「ひまわりのストーリー」を好きになった時の気持ちにまた出会うことができました。


長々と書いていることから分かるかと思いますが、私は旧Le☆S☆Caが大好きです。

もちろん今のLe☆S☆Caが嫌いとかそういうわけではありませんし、どちらも大好きです。


でも、Le☆S☆Caの曲としてまた大好きになれる曲(「ひまわりのストーリー」と同列くらいに)に出会えていませんでした。

新しい曲を好きになることが過去の否定に繋がってしまうかもしれない、という恐怖はあったかもしれません。


だからこそ、「今のLe☆S☆Ca」の象徴として「ナノハナパレット」を好きになれたのは私にとっての成長、「グローイング」だと思います。

「ひまわりのストーリー」の歌詞は過去からに今に繋がり終わります。

「ナノハナパレット」の歌詞は未来への決意から今に繋がり終わります。


過去から今、そして今から未来へ「成長」する物語。


「ひまわりのストーリー」と「ナノハナパレット」を一つの物語として、旧も新もない「Le☆S☆Ca」として。


5年かけて私が辿り着いた「今」、私が大好きなものを目の前にして想うことがあります。


ライブの話に戻りますが、Day1では全曲が3人での披露となりました。

Day2では変わって

「Room Light」をホノカが、「ナノハナパレット」をキョーコが、「WITH THE BEST SMILE」をレナが

それぞれソロパフォーマンスにて披露しました。

これまでずっと3人で歌唱してきたLe☆S☆Caが初めて一人で歌う瞬間、そして先述しましたが

「それぞれ3人をイメージした曲がある」事に対する答え合わせです。


私は「ナノハナパレット」が大好きです。

そんな大好きな曲をソロで披露するのが、「ひまわりのストーリー」で一番歌声が印象に残ったキョーコでした。

誰が歌っているとかは関係なく、「上杉・ウエバス・キョーコ」が「ナノハナパレット」を歌っている。


それが重要でした。


Le☆S☆Caが出るライブでは今まで何度も泣いていますが、

実は5th以来Le☆S☆Caで涙を流したのは過去を想っての事しかありませんでした。

そんな私が、「今」、「上杉・ウエバス・キョーコ」を想って涙を流している。

確かにキョーコとして今目の前でパフォーマンスしているのは井上ほの花さんですし、

推しを名乗るからには推してる人として気合を入れて見ている事に変わりはないです。


とはいえいつもどこか「井上ほの花さん」を見ているような気がしていて、

「上杉・ウエバス・キョーコ」を見ていないんじゃないかという気がしていました。

今までずっと新旧のキョーコの違和感を抱えたまま来てしまっていたこともあります。


でもあの瞬間、私の目の前にいたのは間違いなく「上杉・ウエバス・キョーコ」でした。


ずっと気づかなかった記憶の中で確かに咲いていた「上杉・ウエバス・キョーコ」に、やっと気づくことができました。


だから私は今、確信を持って言えます。


上杉・ウエバス・キョーコが大好きだ。

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