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22期レガシー神TOP4 赤単プリズン調整録

◆はじめに


お疲れ様です。ルーデンです。
今回は22期レガシー神に赤単プリズンで参加してTOP4に入賞したので、その時使った赤単プリズンの簡単な調整録を書いておきます。

◆そもそも赤単プリズンを使用したわけ

簡単に言えば立ち位置が良かったからです。
まず《オークの弓使い》の影響で赤単プリズンにとって苦手な青いコンボデッキが減少しました。
そしてフェアデッキは軒並み《オークの弓使い》を使うために多色化するか置物に触りづらい青黒2色になったので《血染めの月》が劇的に効きます。
《オークの弓使い》とマナ域が被っている《帳簿裂き》(そもそも《オークの弓使い》に弱い)や《タルモゴイフ》といった2マナの頑丈なクリーチャーが減ったことで《虚空の杯》も安心して使えます。
そしてその《オークの弓使い》を赤単プリズンというデッキはほとんど苦にしません。せいぜい《鏡割りの寓話》のルーティングの時に少々困る程度です。
こんな環境で赤単プリズンを使わない理由はない!ということで今回使用したというわけです。

◆デッキの調整ポイント

こちらが今回使ったリストになります。自分が前回BMOで使ったリスト(https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/411348/show/)が基盤になっているので、大きく変更した箇所に絞って解説していきます。

《エインジーの荒廃者》→《無謀な嵐探し》

調整を始めてまず真っ先に《オークの弓使い》に弱い《エインジーの荒廃者》を抜くことは確定しましたが、その代替人員が《無謀な嵐探し》です。
《オークの弓使い》とも最低1対1交換で、1度裏面になったらそのサイズとトランプル能力により全く止められません。
カードアドバンテージこそ得られませんが、そのクロックの伸び方は《ゴブリンの熟練扇動者》にも劣らず、置物で相手を縛ってクリーチャーで素早く殴って勝つ赤単プリズンというデッキの思想に非常に合致したカードだったので採用しました。

《混沌の洞窟の冒険者》→《大いなる創造者、カーン》

《一つの指輪》の影響か、アーティファクトデッキ、それもカーンフォージはかなり数を増やしました。
自分も何度か対戦した結果、無色デッキなので《血染めの月》は《ウルザの物語》部分にしか効かず、マナがかなり出るので《三なる宝球》で縛れず、マナ域が散っていて《虚空の杯》もあんまり。それでいて相手の方がキルターン(《罠の橋》にアクセスされて事実上詰むパターンも含む)が早く結構厳しい相手だと認識しました。しかしながら単純な置物破壊(《削剥》とか)だと壊したいアーティファクトが多すぎる上に《一つの指輪》は壊れないので全然止まらず、そうなると《無のロッド》が必要だが自分も《金属モックス》を使っている以上あんまり入れたくはないということで苦肉の策での採用。
一応《混沌の洞窟の冒険者》と違って2マナランド2枚からストレートに出る、《マイコシンスの格子》による軸の違う勝ち方も可能とそこまで悪いカードではなかったです。

ここからサイドボードの話。

《紅蓮破》不採用

前から感じていたことではありましたが、赤単プリズンの《紅蓮破》は非常に使いづらいです。
青いデッキにはほぼ《虚空の杯》を入れる都合上、x=1で置いて《紅蓮破》が撃てない…なんてのは日常茶飯事。
特に《濁浪の執政》を相手にした時にこれが起きるのが致命的だったので、それならばと《虚空の杯》が置いてあっても使用可能で《濁浪の執政》に触れる《死亡/退場》に枠を譲りました。
元々青いデッキには特に抜きたいカードがないためオーバーボードになりがちだった割に、《虚空の杯》、《血染めの月》が効きづらいクリーチャーデッキへのサイドボードが足りてなかったので、この点はかなり良い変更だったと思います。

《ゴブリンの熟練扇動者》採用

前回の赤単プリズンの記事でも話したように、現代の《ゴブリンの熟練扇動者》はゴブリントークンを簡単に止められるクリーチャーの増加により全くと言っていいほど強い場面がなく、新加入の《オークの弓使い》にも損なく対処されると踏んだり蹴ったりなクリーチャーでしたが、逆に言うとゴブリントークンさえ止められないデッキ、つまりコンボデッキ相手ならそのクロックは脅威となるでしょう。
また、レガシーのコンボデッキは必要な対処手段がバラバラで、カウンターやハンデスといった全方位に効く妨害手段のない赤単プリズンでは置物で対策しようとするとサイドボードの枠が全く足りません。
そこで《ゴブリンの熟練扇動者》をサイドボードに採用し、コンボデッキ相手には一貫して高速展開から素早くライフを0にする、というプランを取ることにしました。
《ゴブリンの熟練扇動者》から始めれば、次に《再鍛の刃、ラエリア》か《無謀な嵐探し》を追加するだけでその次のターンには相手のライフを0にするだけのクロックを作れるので、そう非現実的なプランというわけでもありません。
これによりピーキーなサイドカードに枠を割く必要が無くなったので、《大いなる創造者、カーン》用のサイドカードを取ることができるようになりました。

◆終わりに

かなり駆け足になってしまいましたが、今回の記事は以上になります。
《オークの弓使い》が禁止にならない限り赤単プリズンにとって有利な環境であることは変わりないでしょう。
今後Last Sun予選も開催されますので、使うデッキがない!という方は是非赤単プリズンを使ってみて下さい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。それではまた。

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