「歌劇団」でいられて

この記事は「富士葵ちゃんと振り返る Advent Calendar 2022」に寄稿したものです。皆さんの記事はこちら


「葵はここに宣言します。ここにいる皆のことを」そう富士葵が宣言した日は2018年1月5日だ。ちょうど4年。長いようで短かったという表現はありふれている。私にとっては短いようで長かった。

私は彼女の歌が好きだった。透明感あふれる伸びやかな声に惹かれた。いわゆる「企画動画」も何本かみたが、きっとこの先「歌動画」だけを自分は見るだろう、そんな予感とともにチャンネル登録をしたのを覚えている。

転機

私に転機が訪れたのはそのすぐ1ヶ月後だ。富士葵があるゲームとコラボした。「ミトラスフィア」だ。初めての大型タイアップを覚えている人もいるだろう。富士葵の大型タイアップに、なにか興味があった。
正直、それはたまたまといっていいだろう。「なんの気なしに」準備をして参加した。

当日。2月2日。ミトラスフィアにログインした私は驚愕した。
富士葵は、4人しか入れないパーティーに駆けつけた全てのファンを入れた。順番に。レベルごとに時間を区切ってのことだった。動画の収録は3時間以上に及んだ。
「ファンを大切にする」、それをこんなにも実践しているアーティストを初めて見た。その日、生涯葵歌劇団でいようと決意した。

ファンとして、歌劇団として

その後の絵描き歌も、視聴者参加型だった。
ファンでいられて、葵歌劇団でいられて、毎日がすごく楽しかった。
推すのが楽しいのは、聖地巡礼やファンとの交流のみならず「推していて楽しい」「歌劇団でいて楽しい」そういう素地を富士葵自身が作っていたことにほかならない。もちろん、生放送でコメントを拾うのが上手な配信者もいるだろう。富士葵がその能力に特別長けているわけではないかもしれない。
ただ、富士葵は彼女のやり方で、「推していて楽しい」アーティストであり続けた。
お台場のFight!が忘れられないイベントになっている歌劇団は多いと思うので、詳細は割愛する。しかし、「ファンと話したい」という思いはその後「エールアンドエール」のリリースイベントでもトークイベントがあったことからも顕れているように思う。

サシトークとコミュニティ

その最たるものと言えるのが、シンビジウムの発売に伴った「サシトーク」だ。購入した全ての人と「サシ」で話す。とてつもなく思い切った企画だと度肝を抜かされた。
「推し活を頑張ろうとか思わなくていい、気になった動画だけ見てくれるだけでも嬉しいから、自分のペースでいいからね」富士葵はサシトークでこう言った。推すのを頑張ることより、自分を気遣ってと。推しにそれを言われるとは思わなかった。大切に思われている、改めてそう思った。
2020年から続くコロナ禍と言われる社会の中で、リアルイベントというものが開きにくくなっていた。その中にあっても、彼女は彼女のやり方でファンとの交流を模索していた。
「推していて楽しい」アーティストだった。
そして、今年ファンコミュニティ「あおいんち」ができた。
アンケートや掲示板など、ファンとともに活動していくという思いの一つの結実点だろう。
公式ディスコードもできた。「葵ちゃんが来ている」タイミングではリアルタイムでチャットも出来る。
そして、オンラインファンミーティングである。富士葵はできれば顔を見たいと顔出しを推奨する形で、ファンと交流することを望んだ。
私は歌劇団として本当に大切にされていると、4年間そう感じなかったことはない。

「歌劇団」が楽しい理由

無論と言ってはなんだが、私にとって富士葵に大切にされているのだけが「歌劇団」でいる楽しさではない。たくさん友人もできた。今年はオタクとディズニーランドに出かけた。イベント外で飲みに行ったりもした。
今年だけでファン仲間とずいぶん遊びにいったと思う。
リアルで会うことが難しくとも、ゲームをしたり、ディスコードで通話したり。
昨年は本を作る企画があり、HP制作担当として関わらせてもらった。
そして昨年に引き続き、アドベントカレンダー企画でこのような文章をカキカキしている。
とても充実した日々た。富士葵の動画があり、生放送があり、インターネット上にはオタクの友達もいて、たまに遊んだりもする。
富士葵と「葵歌劇団」には感謝しかない。「葵歌劇団」でいてよかった。心からそう思ってやまない。

12月10日 ファンイベント

さて、そんな富士葵が用意したファンイベント企画「葵祭」が迫っている。言うまでもなく、楽しみで仕方ない。
どんな富士葵が見られるのだろう。そしてまだ見ぬ、インターネット越しでしか知らないオタクにも会える。
この思いを、歌劇団のみんなと共有できていればそれ以上に幸せなことはない。
富士葵が「葵歌劇団」と任命した日に、彼女の始めた物語だ。彼女が素地を作り、彼女が色付けた。
新幹線の予約は取った。さあ、富士葵に会いに行こう。オタクを見に行こう。
また、大切にされに行こう。

これまでにないくらい、最高に、楽しもう

CAROL-祝歌-

そして同日のオンラインライブ「CAROL-祝歌-」についても語らない訳にはいかない。
というのも、この記事を執筆している11月30日時点でまだライブビューイング会場のチケットが購入できるのである。
私は、今この記事を読んでいるあなたに訴えていることに気付いてくれただろうか。あぁ、まだ間に合うのだ。
もしあなたが12月11日に予定が空いており、まだチケットの購入を済ませていなければ、一時の猶予もない。
ただちにe-plusアカウントを作成し、クレジットカードを登録し、チケットを購入する他にない。

オンライン視聴勢もチケットは必要になるので、購入することを忘れないで欲しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?