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宝くじを買う理由

年末ジャンボ宝くじのシーズンです。

算数で考えると宝くじは買わない方がよい。
一般的な300円の「ジャンボ宝くじ」で当選金額の期待値はだいたい140円。買った金額の半分以上は減っていく仕組みになっている。
それでも、買ってしまう理由。それは、もしも当たると非常にデカいからだ。

このホームラン志向はビジネスの現場でもある。
「成果」をあげるためには「行動」が必要だ。でも、すぐに「行動」すると失敗してしまうと「再検討」に戻り、なかなか「行動」しない。
念には念と「検討」を重ねた方が「高い成果」がでると言い聞かせてしまう。
一発の逆転ホームランを狙うのもよいが、ビジネスで期待されるのは、期待行動を続け、ヒットを積み重ねていくことの方だったりもする。

ヒトにはコストとベネフィットを正しく評価し、最適な選択する合理性があるといわれるが、そうは問屋が卸さない。

それは、未曽有の災害を幾度も経験しているからだといえる。宝くじとは真反対の話だが、ヒトは平均的ではないことがまれに発生することを常に体感している。地震や豪雨という災害だけでなく、株価の急落もその1つである。統計的の世界でも「べき分布」といわれている現象だ。

つまり、思いもよらない局所的な大雨が降ることがあるのであれば、局所的な大当たりが降ってきてもよいとわかっている。人間はコストとベネフィットを正しく評価するが、まれなことも起きるのではと都合よく考える生き物ということだ。

べき分布において、平均や分散には意味はあまりない。だから期待値など関係ないと、今年も年末ジャンボを買ってしまう。

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