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デジタルラジオ考察

2021年5月21日金曜日です。先週、超速い梅雨入りの九州北部。昨年初めから続くコロナ禍に加えて、今年は長い梅雨の様相で、しんみりしがちですね。

そんなあなたにオススメなのがラジオです!(唐突w)

特に、インターネットで聴ける、海外のラジオがオススメです。このmy-tunerというサイト(アプリもあります)からだと比較的容易に海外の多くの国のラジオ放送が聞けます。北朝鮮とかは聞けませんよ?(;^ω^)

これはロンドンのsmooth radioという、落ち着いた洋楽を24時間流してる民放ラジオ局です。イギリス国内でFMで放送していますが、デジタルラジオ「DAB」でもより高音質で放送されています。

またBBCのラジオ放送では、デジタルラジオDABをより積極的に導入。FMよりもDABのチャンネルの方が多く、ロンドン周辺で聴けるのはBBCだけでDABは10波以上あるし。つい最近増えたラジオ波もあるぐらい。

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(イギリスの廉価版、デジタル対応ポケットラジオ)

デジタルラジオ。日本だとピンと来ないでしょうが、テレビが2011年に完全デジタル化になって今年でちょうど10年となりますが。ラジオはアナログのままですよね。実は、(いわゆる普通に電器店で販売されてるラジオ受信機で聴く形式の)デジタルラジオを、まだ日本では実用化できていません。

「ラジオなんてオールドメディアだから…」と社会の授業で習う。そんな先進国は、日本だけです。もはや、コロナ禍やらオリンピック対応とかで、先進国とは言えないような気もしなくはないですが… そっちの批判は置いといて。

イギリスが最もデジタルラジオの先進国と言われていて(国策としてアナログラジオ放送を撤廃した国を除く)、国民の60%以上がデジタルラジオ対応の何らかのオーディオを持っているという調査があります。アメリカと比較しても高い数値。アメリカは逆に、デジタルラジオはイギリスほど普及していない。これは、様々なジャンルのFMラジオ局がおびただしい量存在しており、それが全てデジタル化は難しいとの見立てがあって。皮肉ながらラジオ局の数が多すぎることが足かせとなっているようです。

でも、両国とも、ラジオに対する熱が、日本とは全く違うことに気づかされると思います。日本は、ラジオ後進国なのです。

日本のラジオは「幕の内弁当」とよく言われます。色んなジャンルの番組(おかず)が、1つのラジオ局(お弁当箱)の中に含まれている、つまり幕の内弁当で、その小分けにされたおかずの中身で、リスナーがどのラジオ局にしようか選んでいるようなもの。

でも、僕は思います。毎日、日本の津々浦々、どこに行ってもNHKも民間放送も同じ幕の内弁当。さすがに焼肉弁当や、チキン南蛮弁当、食べたくありませんか?ハンバーグ弁当や肉野菜炒め弁当も食べたい!

もっと専門的な内容のラジオ局を作って、一日それを続ける。欧米圏で一般的なそのラジオ編成スタイルを、日本人は知らない。日本のラジオ制作の人も、知らなかったり、知ってても昔からの慣習を壊せずに居る。

なので。まずは日本のラジオシーンで幕の内弁当の分量を減らさないと、ラジオのデジタル化は無理かもしれません。先ほどリンクを貼ったsmooth radioを数日しっかり聴き込むと、僕の言わんとすることが少しお分かりいただけるかと思います。ぜひ。よしなに。


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