言い訳ばっかしやがる#日本の歩き方#57兵庫県豊岡市竹野→美方郡香美町
兵庫県豊岡市竹野→美方郡香美町
歩行距離 27km
総歩行距離 1801km
ゲストハウス『本と寝床ひととまる』で起床。普段野宿だから壁と屋根があるだけで大歓喜なのだが、今回はそれだけじゃないありがたみというか、貴重な時間を過ごさせてもらった。
まず、このゲストハウスは『本と寝床』という名前が特徴的だ。
一階の『のほほん』と名付けられたスペースと二階のゲストハウスで構成されてた古民家であるが、この『のほほん』の空間の魅力はサイトのこの文章を見れば感じられる。
会ったことのない人の価値観や人生の一部が、ここの本棚には詰まっている。それゆえに、ワクワクさせられたのだ。
そして、竹野や豊岡に縁のある人が寄贈してくださった本ということもあり、その地域の一部に触れられるからこそ、この『のほほん』と呼ばれる空間が独自性を放ち、素敵なものになっているのではないか。
好きな人の好きな本、好きなことが満載な本、まだ魅力を感じたことのないけど、手にとって心躍らせてくれる本、反対に『何がおもしろいんだろう?』と思える本がそこにはたくさんあった。興味がそそられないものもたくさん。
でも、ここに集まる本は、寄贈してくださった人の『好きな本』だけだ。自分の興味がそそられない本だったとしても、寄贈してくださった人だけが知ってる『好き』がここにあるのだ。
まだ知らないことだらけ。まだ知らない『好き』が世の中にはたくさん。旅が教えてくれたことのひとつだ。
僕の大好きな沢木耕太郎の深夜特急シリーズ。
そして、このゲストハウスは、本を一冊寄贈することで1000円引きになる。三冊まで寄贈できるらしい。
残念ながら、自分が今持ち合わせている本は宝物ばかり持ってきたので寄贈することができないが、同じものを買って、旅から帰ったら寄贈したいと思う。
ゲストハウスハウス 『本と寝床ひととまる』
ぜひ行ってみてほしい。ドミトリー3000円、プライベートルーム4000円からだ。
酒を片手に、本棚を見ながらワクワクしていたら酔いがまわってきた。そして気がついたら朝。
オーナーの石丸さんともお別れをして次の街へ
今日のルートはこんな感じだ。
先に予告をしておくが、今日は大雨で写真をあまり撮っていないので質素なブログになる笑
距離的には27kmだが、コレを見てほしい。
超峠。THE アップダウン。もちろん相方の越えて来た峠に比べたら大したことはないが、雨×峠はキツイ。
ちなみに僕が嫌いなものランキング第1位が雨で第2位が峠である。雨が降れば大学は自主休講になるし、越えられない高い壁は越えられないから二浪した。ゆえに峠は大嫌いだ。
だから道中の説明は割愛する。ただ一言
【本当にツラカッタ】
正直言おう。泣いた。僕は強くない。
今日の道のり→
たった27km行くのに7時間もかかってしまった。道中雨宿りを何度もした。
でも、それでも、峠を越えた時は嬉しかった。
こんなキツイ峠でも僕は越えられるんだって確かな自信が湧き上がってくる。
今まで峠を避けていた自分からすれば大した進歩だ。
なんだ、やればできるじゃん。
そう思わせてくれたのが峠だった。
それだけで峠を越えた価値があった。
嫌いなことでも、味わって乗り越えてみたことは悪くなかった。
言い訳していた自分がアホらしくなるくらいに。
そりゃ峠も雨の中も歩くのは嫌です。
でも、根性論かもしれないけど、困難はすすんで選んでみるのも悪くない。
浪人期に思っていたことを再度教えられた気がしました。
逃げたくなる自分に真正面に向かう期間がこの旅なのかもしれない。
明日も峠続き。リアス式海岸も日本海側特有の峠続きの道も、嫌々ながら進んで行こうと思う。
明日はスペシャルゲストが待っているんだから。
兵庫県豊岡市竹野→美方郡香美町
歩行距離 27km
総歩行距離 1801km
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