みっけ!欲しかったもの!日本の歩き方#50南越前町→敦賀市
道の駅河野で起床。
24時間解放休憩スペースでヌクヌクと寝れた。車中泊組がとにかく多い。
まずは、壊れたリヤカーを修理して整備する
浪人期の友達の蔵田のお父さんが工具一式と潤滑油をくれた。蔵田家には至れり尽くせりだった。いつか旅行好きの蔵田の父ちゃんと僕の全奢りで旅行したいし、福山雅治好きのお母さんを全奢りでライブに連れてきたい。
またひとつ夢か増えたようだ。旅をしていると少しずつ叶えたいことが溜まっていか
ああ、温かかったなぁ蔵田家の食卓
思い出に浸っている場合ではない。
旅の基本は野宿や!(誰が決めた)
今日は南越前町から、敦賀市を目指す。敦賀というと、拉致被害のあった地で、警察の巡回も多いということを聞いた。
そのため、漫画喫茶でも探すか〜と思って調べたところ...
ない。
いや、あるんだが、深夜2時までしかやっていない。つまり実質泊まれない。
泊まれない漫画喫茶など、夏休みのない8月みたいなもんだ。
ってことはホテルを探すか野宿をするかの二択になる。ちなみにキャンプ場はコースから大きく外れているため、アウトオブ眼中。
調べても調べても良い野営先は見つからないため、現地に行って地元の人に聞くという手段に出ることにした。
こうして、あてのない旅が始まった。
道の駅河野を出ると、そのまま南下するのではなく、来た道を戻って海沿いの迂回ルートへ行く。
なぜ戻って迂回ルートを行くかというと、
これから先の8号線を最短距離で向かうと事故多発地点に突入するからだ。
ちなみに半年前、リヤカー旅のおっちゃんがそこで事故ったとのことを、交番にいた警察官のダンナから聞いた。(事情聴取ではない。iPhoneを拾ったのでそれを渡してきただけ。)
リヤカーの悲劇を繰り返したくないため、遠回りになっても安全な道をいくことにしたのだ。
初めて、リヤカーを引いて来た道を下るという作業をした。
よくもまあ、こんな道を登ってきたなぁと自分を褒めてやりたくなる。
と同時に、同じ道とは思えないくらい景色が全然違うことに気づく。
こんな岩肌見えてたんだ...旅の新たな面白さをみっけた。
3kmくらい下り続けた。そしたらまた膝の痛みが再発した。俺の足はどんだけ弱いんだ。
一気に心が折れる。もうチャリで旅したいとすら思った。(何なら前々からちょいちょい思ってる)
しかしまあ、僕は単純なもので、迂回ルートの新しい景色を見て考えを180度変える。
やっぱ、こういう景色に出会えちゃうとやめれないよね。だって、チャリだったら、迂回せずにそのまま危険ルート通過してたし。この景色をゆっくり味わえるわけでしょ?(一般の人から見たらただの山景色に見えるかもしれないがもっと壮大だった)
やめられるわけないじゃん。僕が本当に欲しかったものを思い出した。
単純王ツカモトは次の景色を探すことにウキウキし始めた。
しおかぜラインという海沿いに出るとコレだ。
お久しぶりです。日本海の青。
しばらくこの海を拝めながら歩けると思うと、恋盲目な芸人がなりがちなアレになる。
「はぁ...好き...」
しおかぜラインに恋をしていたツカモトが、いよいよ海景色に飽きてきた頃、ヤツが現れた。
水曜どうでしょうでウィリーする仕掛けだ。
片側交互通行である。片側交互通行の何が嫌かって、歩きだから後ろについてくる車に大迷惑をかけることなんですよね。
今日もトラックを詰まらせた。
そしてまた片側交互通行、またまた片側交互通行。今日は4回の片側交互通行を味わうことになる。
片側交互通行終わりに道端に目をやると、にゃんにゃんの親子たちが。
一番奥の子は、世の無常でも悟ったのだろうかって目をしてる。仔猫なのに。
8号線をしばらく行くと、自転車旅の3人組に遭遇する。やたらテンション高いお姉ちゃんと、その妹さん、そして兄ちゃんの3人組だ。
どうやらワケありっぽい3人組だが、小樽出発で日本一周してるらしい。
男の人は、元引きこもりで一念発起して日本一周を決意したとか。妹さんは元小学校の先生で、今はイラストレーターもやってる方らしい。お姉さんはよくわからなかった...
妹さんが僕のイラストを描いてくれた。
嬉しい。旅人同士での交流は日常茶飯事だか、こういった形に残るモノを通じた交流はないのだ。旅が終わったら壁に飾ろう。まさかたまたま出会った人がくれたものが宝物になるなんて。
あの日あの時あの場所で〜とかいつか思い出すんだろうな。
気合いを入れて敦賀市街へ。
名物の赤レンガ倉庫
そして、気比の松原。今日のゴールはこの付近だ。
近辺の空き地でテントを張り終え、ブログでも書いて早く寝ようとしていたその時だった。
こんなメッセージが来た。めちゃくちゃ嬉しいんだけど、時間は18:00頃。あたりは真っ暗だ。テントも張ってしまった。
何より、今更泊めてくださる方なんて現れるわけないっすよ〜と期待もせず、信じることもせず、寝るモードに入っていたその時
見つかった...恐るべしこの人の特殊能力...
壁と屋根とワンコがいる泊めてくれる家が見つかった...恐ろしすぎる...
そして地元の人たちの温かさが恐ろしすぎる...
正直身体は疲れてるし、このままテントで寝たい気持ちはあった。
でも、反射的に、予感のする方へと向かった。おもしろい予感のする方へと。
だっておもしろいんだもん(トートロジー)
気がついたら光の速さでテントを畳んでナイトウォークを開始していた。
初めてお会いする方へ挨拶を済ませ、今からは宴会が始まる。
またみっけた。というか思い出した。こういう突発的な出来事が、新しく会う人との時間が、また新しいものを「みっけ」る1番の源泉だってことに。
この続きはまた明日に。
南越前町→敦賀市
歩行距離 30km
総歩行距離 1582km
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