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リアルな日常から「お帰り」と迎える場所に【Charlie.Lustさんインタビュー】

Radiotalkで活躍する音声配信者「ラジオトーカー」を紹介していく連載インタビュー企画。今回は、番組『Charlie.Lust Radio🦁【teamLic】』を配信するCharlie.Lustさんにフォーカスします。

Charlie.Lustさんは、芸能プロダクションに所属するプロライバー。2020年9月より音声配信の活動を開始し、2021年6月からRadiotalkで番組を立ち上げました。 「女性向け配信」「歌とエロと癒し」をコンセプトとする雑談+αの番組は、“ほぼライブ配信”のスタンス。声フェチ向けに作り上げた「お耳の恋人」枠として、女性リスナー9割を誇っています。

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「イヤホン聴取推奨」の番組はデイリー聴取者数1位を記録し、ライブ配信では月間100万スコアを達成。ライブ配信では1、2を争う課金率という、孤高のイケボコンテンツ。二次元のベールに包まれた“声の主”の素顔は、驚くほど謙虚で、深い魅力の持ち主でした。

(取材・文/鼻毛の森

“二次元”だからこそ、「素」の自分を出せる

ーー「中の人」について、詳しく教えていただくのはNGですか?

Charlie.Lust:すみません、二次元キャラなのでNGです(笑)。ファンタジーな部分としてご容赦いただきたいのですが、初期は方言が出てしまったりして、バレてる人はいるのかも……。なので、事務所に所属してからは自覚をもって、そこは徹底していますね。

ーーどんなきっかけから、音声配信をスタートさせたのですか?

Charlie.Lust:友人に「声に特徴があって、力があるから向いてるよ!」と誘われたのがきっかけです。当初はその友人とコンビを組んでいたのですが、友人はわずか3カ月で引退してしまいまして。でもリスナーさんが付き始めて、実際楽しかったので、ソロでの活動にシフトして今に至ります。ちなみに、はじめから二次元キャラでした。

ーーどんな理由から、二次元キャラになったのですか?

Charlie.Lust:もともとリアルとSNSを切り離したいタイプだったんです。音声配信という手段があると知ったときは、直感的に「できる」と思いましたし、素直に「面白い」と感じました。顔を見せなくてもよく、自分を出しやすい声という手段を活かせたからこそ、Charlie.Lustは世に出ることができたと思っています。

ーーいまのスタイルが確立するまで、試行錯誤はありましたか?

Charlie.Lust:キャラづくりは逆にしていなかったので、そういった面での苦労は特にしてないんですよね。

逆に、リアルな生活って本音と建前があるので、素をさらけ出せなくて。Charlie.Lustである方が、感情の赴くままに過ごせているなと思います。雑談についても思いつくままですし、歌いたいときに歌う、気が乗らなければ歌わない、という風にノビノビとやってます。

ーー「イケボ」が自分の武器だと気づいたのはいつからですか?

Charlie.Lust:実は今も昔も「イケボ」の自覚はないんです(笑)。ただ、声をきっかけに音声配信に誘われたのもありますし、さらに思い返してみると、子どもの頃から常に話の中心にいた記憶がありますね。

学生時代に友達と趣味でバンドをやっていたのですが、デモテープを作って自分たちで楽しんでいたら、何かに応募したわけでもないのに巡り巡ってレコードデビューの話をいただいたことがありました。あれも…… 声のおかげなんですかね(笑)

Radiotalkで、「プロとしての地盤」を築けた

ーーRadiotalkでの配信を始めたきっかけは?

Charlie.Lust:Radiotalkでの配信を始めたのは2021年6月からで、これまで経験した音声配信アプリとしては、3つ目なんです。配信仲間が「ラジオらしいアプリだから向いてるんじゃない?」と言い出したのがきっかけで。

当初はメインの場を移行する、というところまでの考えはなくて、「Radiotalkでもやってみようか」というぐらいの気持ちだったのですが、半年経った今ではRadiotalkが8割、あとの2つで2割を分け合っているといった使用頻度になっています。

ーーどんな経緯から、Radiotalkをメインにしようと思ったのですか?

Charlie.Lust:他のアプリに関しては、それが良さでもあるのですけど、「コミュニティ」ありきの印象がありまして。横のつながりは広げられても、秀でることは難しく、趣味の域は超えないだろうなと思っていたんです。

その点、Radiotalkは、圧倒的な高音質もさることながら、課金の還元率でも「職業にできる可能性」を感じさせてくれたんです。「もっと質を上げて」と考えたときに「収益性を考えないと」と思うようになっていたので、これは大きかったですね。実際、収益性のある番組に成長できたことで、いまの事務所に所属するきっかけも得られましたし。

ーーどんな経緯から、事務所への所属を決められたんですか?

Charlie.Lust:前提に、いまのマネージャーとの出会いですね。そして、自分の配信をもっといろんな人に知ってもらいたいと考えたときに「ライバー(ライブ配信者)プロデュースに特化した事務所の力を借りればプロの自覚を高められるのでは」と思い、所属を決めました。実際、自分では思いつかなかった企画や展開にも繋がり始めていて、世界は広がっています。

ライバーは「趣味」でなく「夢のある職業」だと発信したいという願望もあるので、事務所への所属は正しかったと思っています。そういった背景からも、Radiotalkはプロへの道をひらいてくれたと感謝しています。

リアルに介入せず、リスナーの人生の一部になる

ーーリスナーの9割が女性だと聞きました。

Charlie.Lust:俺様キャラですからね(笑)。僕自身もなんですが、スカした男性って同性から見たら嫌じゃないですか。「気に食わない」という感情は避けられないと思っていて。

ある意味「女性向け配信」「歌とエロと癒し」とコンセプトを明確に示すことで、リスクを牽制している部分もあって。だから9割まで偏っているんだと思います。もちろん、それを面白いと思ってくれるなら、男性も大歓迎なんですけどね。

ーー毎回の配信内容は、どのように考えていますか?

Charlie.Lust:僕がリスナーさんに「会いに行きたい」と思ったタイミングで配信を始めるので、内容については事前には考えません。ただ公共の場ではあるので、男性が聞いても不快にはならない「塩梅」は意識していますね。

僕もそうなんですが、リアルな日常にはいいことも悪いこともあると思いますので、リスナーさんの現実逃避の場でありたいと、常に考えています。「リアルに介入せず、リスナーさんの人生の一部になること」が理想です。

ーー俺様キャラが薄れるぐらい、周囲を見ていますよね。

Charlie.Lust:昔から「一期一会」が座右の銘で。綺麗ごとに映るかも知れませんが、「人の出会いは大切に」「人に恵まれてる」と日頃から本気で思っているんです。

このキャラや立場 ……今回こうして取材の機会をいただいたこともそうですが、色んな人がいい風に感じてくれた結果がいまの僕の立ち位置に繋がっていると思っているので、「人を見る」というのは、当たり前のたしなみだと思っています。

配信収益のみで「プロ仕様」の環境を構築

ーー差し支えなければ、普段の収録環境を教えてください。

Charlie.Lust:まず、声を乗せるマイクは3本。コンデンサー、ダイナミック、バイノーラルの3種類です。オーディオインターフェイスに繋いで、スマホに出力したものを配信するのですが、PCの中には音楽やSEのデータの他、イコライザーなどのミキサー環境もあって、モニターも常時3台稼働しています。

パソコンは、タワー型のゲーミングPCで。マイクプリアンプやボーカルエフェクター、ボイスチェンジャーもあるので、配信用機材だけでトータル70万円はかかっています。

ーーこれらの機材は、配信の収益から?

Charlie.Lust:はい。基本的に、配信にかかる予算はポケットマネーから出さないことにしています。リスナーさんの協力があってグレードアップしていくのもまた、ストーリーだと思っていますので。

もちろん、アプリの特性上、ここまでお金をかける必要もないという一面もあるのですが、僕のスタンスとしては、限界まで「プロ仕様」を極めたいなと。

「そのとき集まった人だけが楽しめる」ことが重要

ーーライブ配信を積極的に行われている反面、収録トークは現存(※2021年12月初旬)のもので3本と少ないのが印象的です。ここまでライブ配信に振り切るのはなぜですか?

Charlie.Lust:最初は収録トークで配信しようと思っていたんですよ。恥ずかしくて。ただ、ライブ配信でしゃべるとリスナーさんの言葉がダイレクトに届くので、「同じ時間を共有している」感覚が面白いなと思ったんです。

ーーライブ配信も、アーカイブされていないものが多いですね。

Charlie.Lust:ライブは生モノですから。その時に集まれた人だけが楽しめる場所なので、基本的には「残す必要がない」と思ってるんです。「聴けなかった人に残しておきたいな」と思えたものだけ、アーカイブに残していますね。

ーーライブ配信中は、とにかく楽しそうな印象です。

Charlie.Lust:僕が楽しんでいる姿を楽しんでもらいたいので、自分が楽しくないと思ったことはやりません。「あんなのやったほうがいいよ」と言われることもありますが、やるかどうかは僕が決めます。軸がぶれるのが、一番つまらないので。

持ち得る時間は、配信に全ベット。

ーー1日の中で、どれくらいの時間を音声配信に割いていますか?

Charlie.Lust:家にいる時間で言いますと、睡眠時間や食事を取る時間、もろもろの家事やお風呂以外は、全て配信に捧げています。

配信本番だけでも、1回につき2時間から3時間……。もともと1時間だったんですが、楽しくなっちゃって。週4回はやるので忙しすぎて、事務所から「●●の仕事、忘れてるよ」と指摘を受けることもあります(笑)

ーー番組として非常に完成された印象ですが、モデルにしている番組やラジオトーカーはいますか?

Charlie.Lust:具体的に何や誰、というものはないのですが、車の中でたまにラジオは聴いていて、「音声コンテンツは流し聞きが理想だろうな」ぐらいに意識しています。

他のトーカーさんの配信も聴くのですが、「この人のこの色っていいな」と思うことはあっても、染まることはないですね。せっかく、素の自分でいられるコンテンツなので。

ーーRadiotalkではラジオトーカー同士のコラボが盛んですが、Charlie.Lustさんは?

Charlie.Lust:仲がいいトーカーさんははいますし、イベントなどで仲良くなるのは大歓迎なんですが、番組としてのコラボは考えていません。

偉そうに聞こえたら申し訳ないですけど、それぞれのファンとそれぞれの世界を作って、クオリティを高め合えるライバルでありたいと思っているんです。自分の実力、それに伴う結果の所在があやふやにならないように、僕だけで、ファンと一緒にどこまで行けるかにこだわりたいので。

リアルな日常から「お帰り」と迎える場所に

ーーCharlie.Lustさんにとって、リスナーはどんな存在ですか?

Charlie.Lust:家族ですね。

理由は2つあって、1つ目は「リアルとネットを分けているから」リスナーさんには、リアルな日常からネットの世界に帰ってくる感覚で楽しんでもらいたいので、来てくれたリスナーさんには「お帰り」と言っています。

もう1つは、「友人とも違う、理屈のない絆がある」こと。僕のキャラ、そして現状は、リスナーのみんなと一緒に作り上げたのものですし、運命共同体なんですね。運命を共有するのは家族、という考えです。

ーーリスナーとのあいだで、印象に残っているやりとりはありますか?

Charlie.Lust:個別の詳細までは言えませんが、「僕の夢が私の夢です」というような言葉をリスナーさんからいただいたことがありまして。そういうワードは、頭から離れませんね。「癒したい」「楽しませたい」と思って配信を行ってますが、日々、僕もしっかり癒されています。

ーーCharlie.Lustさんにとって、Radiotalkはどんな場所ですか?

Charlie.Lust:僕の番組の中だけで言うと、「家」なのかなと。じゃあ、Radiotalkは「街」なのかというと表現が難しいのですが、みんながトークを磨きあうことで活性化してほしい、大切な場所であることは間違いないです。あと、もともと自信のあったポジティブな性格を確信できた場所、ですかね。

ーーおしまいに、今後への展望を聞かせてください。

Charlie.Lust:デイリー聴取者数トップは獲得できたので、次に目指すはマンスリーでの聴取者数トップですね。今のベストが5位なので、目先の目標として見据えています。

ゆくゆくは、僕がいるという理由だけでアプリをダウンロードする人が増えて、Radiotalkの活性化に大きく貢献できれば最高です。

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