右に行くことが怖かった

当時の私は
女の子が好むものを好むことが怖かった
女の子が羨ましかった

わたしという言葉が嫌いだったし
うちという言葉も嫌いだった

右と書かれたそこに私の成りたかったものや、好きなものがあると知っていても、それを選ぶことで、誰かに嫌われるような気がして、誰にも本当は私は右に行きたいのだと言えなかった

右を歩く人が羨ましかった
私は右に行きたい、右に行く権利のない人間
右に行く勇気のない怖がりな臆病な子だった

人生が時折、[右][左]と書かれた分岐点のある道のように見えることがある

子供の頃の私は
右にいくことが怖かった
本当は右に行きたかったのに

右が怖くていけなかったのが私だ
私はそういう怖がりな子なのだ
何度も自分を呪った

本当は右に行きたかった
でも行けなかった

勇気を出して頑張れ私
仲間はたくさんいる

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