障害者の娘へ両親が【はっきり】言ったこと! 『無料公開 投げ銭方式』
●ようこそ身体障害の世界観へ●
ご両親は悩んだあげく、身体障害者の娘のことを思って・・・。
今回お話させていただく女性Hさんは
ご両親から“あること”について昔から教えられて・・・。
現在に至るという人です。
それは何かというと
「あなたは障害者だから、健常者の女性のような人生は望めない。だから将来は施設で暮らすのよ」
と いつも教えられていました!
うーーーん。何と言ったらいいのか・・・。
言葉が出ません。
ここまで『はっきり伝える』ことは珍しいことですが、
“自分の娘だからこそ”という気持ちで伝えなければ
と思っていたようです。
つまり『子を思う両親の愛』から出た言葉なんですよね!
人間は誰しも「できること」と頑張っても「できないこと」があるのです。
本人の状況を誰よりも正確に見ていたからこそ、
ご両親は包み隠さず、ありのままの現実を本人に伝え続けていました。
でも それだけではなく、
同時に『世の中に負けてはいけない』と応援もしていました。
【Hさんについて】
Hさんは生まれつき脳神経に障害があり、「てんかん発作」を起こします。歩くことが難しく車いすを使用しています。
手は動かせますが上手く物をつかむことが大変でした。
ただ、何とか食事は自分で食べられていました。
会話はできますが、なかなか言葉が出てきません。
ちょっと複雑な話になると理解が難しいようでした。
頭の中で考えがまとまらず、混乱してしまうようです。
【Hさんの日常】
いつもボーっとしていて、独り言をぶつぶつ言っていました。
いつも窓の外や天井を見ていて、ずっと妄想の世界にいる感覚の人でした。
妄想の世界こそが彼女のすべてだったと思います。
では、Hさん本人はご両親から言われていることについて
どのように思っていたのでしょうか?
直接聞いてみましたよ!
続きをご覧ください。
本人はご両親から言われていることを素直に受け入れていました。
また、それを誇らしげに職員に話していました。
「私は身体障害者だから施設で暮らす事が一番いい」
って・・・。
誇らしげにですよ!
つまり
彼女としては「私は“特別な存在”みんなとは違うのよ!」と障害者であることを自慢するかのように話していました。
まったく恥じることなく堂々としていました。
スバラシイ!
本当にそうです!
堂々と生きていていいのです!
このように考えると人生前向きに生きられます。
特に中途障害者の方々、先輩はこのように思っていますよ!
見習いましょう!!!
【精神年齢が低い】
Hさんは脳の病気をしていますので、精神年齢が低い傾向がありました。
妄想の世界でいつも過ごしていましたので、その世界には大好きな動物たちが出てきて会話したり遊んだりして楽しんでいるようです。
だから、一般的な考え、例えば結婚観とかはありませんでした。
まず、『結婚』というものがどのようなものであるのか理解していませんでいた。
男性と女性が愛し合って・・・。なんてことも解りませんでした。
さらに男性とお付き合いしたいとか
男性に対して何かしてあげたいという気持ちが・・・
ない! 全くないのです!
だから考える事すらしなかったのです。
今までの人生、他人から手伝ってもらうことは多かったけれども、
自分から他の人に何かをしてあげたいという考えになることが無かったのかもしれません。
自分のことで精一杯なのでしょう。
結果として『結婚』は望んでいないということになります。
本当に毎日妄想して生きていれば、それでいいのです。
また、小さい頃から”施設で暮らす“事ばかり言われ続けていたので
“洗脳”っぽくなっていたのでしょうか?
まあ、そうでしょう。
本人は幸せでした。楽しいことを考えて過ごしているから。
それでいいのです。
【施設暮らしの極意】
実はHさんご両親から『施設暮らしの極意』も教わっていたらしいのです。
これを聞いたとき、これはマジ素晴らしいと思いましたね。
これから施設暮らしを始める方に朗報ですよ。
え? 施設暮らしなんて始めたくない?
まあ、そんなことを言わずに一緒に見ていきましょう!
≪その1≫
職員の人に対していつも感謝していなさい。
※ありがとうと思う感謝の気持ちを持って生活しなさい
≪その2≫
男性職員であっても嫌がらず介護を受けなさい
※仕事として職員は介護している。プロフェッショナルなのだから
心配はいりません
≪その3≫
待たされることは仕方ないと思いなさい。
※待たされることが嫌ならば自分でできるようになりなさい。
≪その4≫
脱ぎ着がしやすい服を着なさい
※脱ぎ着がしやすい服だと本人も楽だし職員も楽なのです。
※オシャレなものはお母さんが来たときに着させてあげるよ。
≪その5≫
元気で毎日過ごすことを目標にしなさい。
※何かしら生きる目標がないと何のために生きているのかわからないからです
なるほど。
施設に入れられた=捨てられたと思う人が多い中で、
このように教育していくのは素晴らしいことだと思いました。
本当、考え方ひとつで本人が置かれている状況がガラッと変わりますからね。
よい事だと思います。
【そんな彼女にも夢があった!】
実はHさんにも夢がありました。
”夢”ってなんだろう?また妄想じゃないの?とか言っていましたが、
とても現実的なものでした。
答え:オシャレな制服を着てアルバイトをしたい。
なるほど、お金が欲しいわけではなく、オシャレな制服を着て
接客業をしたいということなのですね~。
これが何故わかったかというと、外出行事でショッピングモールへ買い物に出かけた際、Hさんがやたらとオシャレなお店ばかり見ていることに気づきました。
珍しい商品がたくさんあるから興味津々なのかなぁ~と思っていましたが、そうではありませんでした。
「商品」ではなく「店員」を見ていたのです!しかも女性の・・・。
やっぱり同世代の女の子が気になるのかなぁ~と最初は思っていましたが、
彼女が夢を語り出しました。
もし障害者じゃなかったら、素敵な制服を着て「いらっしゃいませ!」ってやりたいです・・・。
うーん・・・。考えさせるなぁ~。
ある職員が「今からでも出来るんじゃないの?」と言いました。
たしかに福祉作業所でレストランや喫茶店を運営しているとことがあります。
Hさんは『オシャレなお店で素敵な制服を着ないと意味がない』という内容のことを言いだしました。
つまり、福祉作業所で運営している飲食店の制服はエプロンを付けただけで、店の雰囲気も制服も良くない!
そんなダサいところじゃ~働きたくね~よ!
と言いたいのです。
よく考えるとそうです。お世辞にもオシャレと呼べない店内、
安くて着やすいエプロンの制服。
まあ、現実もよく見てらっしゃること・・・。
今日のまとめ
障害児を持つ両親は将来困らないように、小さなころから「施設で生きる」ことの大切さを教えていた。成果が実って本人も納得して”施設暮らし”をしている。精神的に幼さも残っているが、現実もしっかり見ている。
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