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大学受験とモチベーションの話

 だいぶ前にnoteにGoogleフォームをはっつけて書いてほしいことを募集したのだが、一番多かったのは大学受験に関することだった。
あとnoteの運営の方がGoogleフォームの貼り方が間違っているので、直した方が良いとも教えてくれた。
大学受験について、大学に七年通って高卒だとか散々ネタにしているので他人に講釈を垂れるような経歴ではないのだが、まぁ要望があったのでなんとなく思うことを書いて見ようと思う。
大学の受験勉強のモチベーション維持についてどうすれば良いかという質問が一番多かったのでこれに関して自分なりの回答を書く。

 大学受験の時、自分は一年浪人して上智大学に入学することになった。
現役生の時もいくつか受かっていたのだが、なんとなく目指していたところに届いていなかったので一浪することになった。これに関しては親の財力に感謝するのみだ。

 大学受験を高校三年生の夏から、そして+αで一年間経験した身からするとモチベーションを考えたら受験なんて負けだと思う。
モチベーションをどう維持したら良いですか?という質問に対する自分の答えはモチベーションなんかに頼らず勉強しろ、ということになる。


 モチベーションというのは、即ち勉強するための動機づけみたいなものだと思うのだが高校生の段階で大学で勉強したいことや将来こうなりたいみたいなビジョンを持っている人間なんてほぼいない。
大学に入って色々なことを経験するなかでなんとなく興味のある分野が分かってくるタイプ、もしくは大学に通っても興味のある分野が分からずに卒業していくタイプのどちらかだ。
高校生の頃から将来のビジョンがきちんと見えているやつは人としての格が違う。そういう人たちは将来のビジョンから逆算してどの大学に入りたいとか、そこで何を勉強したいとかを考え、揺るぎない動機付けをして勉強に励む。
でもそんなやつは本当に少ない。一握りどころかひとつまみもいない。

その他大勢が将来の就職に有利とか都会で四年間遊びたいとか、実に俗っぽい理由で大学に入ってくる。
そしてそんなものは往々にしてたいした動機付けにならない。勉強は手につかない。
大学というのは学校であり、社会に出るまでの中継地点であるので、社会に出たときのビジョンが描けているのといないでは勉強をするためのモチベーションはガラリと変わってくる。
ゴールを思い描けないとどういう中間地点を経て行けば良いのかなんて分からない。

 なので将来のビジョンがないのにモチベーションの維持なんて無理だ。
モチベーションに頼って勉強するのは諦めた方が良い。

 ただ大学の良いところは勉強をして受験さえ突破すれば、将来のビジョンをちゃんと持って取り組むような有能な人たちと同じところにいられるところだ。
もし受験が勉強した内容をテストで問われるものじゃなく、志望理由や将来のビジョンを事細かに尋ねられるような面接形式であったらたぶん自分は大学なんて入れなかった。
やりたいことなんて高校の頃には全く分からなかったし、どんな大学に行きたいとかどんな学部に行きたいとか将来のビジョンとか、そんな難しいことは何一つ考えてなかった。
きっと推薦入試とかAO入試とかであれば、そういう面接とかもあるのだろう。そういう試験であればたぶん受からなかった。
ただただ人より勉強をした、それだけでそれだけが評価される、そういう受験システムであったことに感謝している。
大学に入る志望動機が評価されるテストじゃない、動機がどうであれ点数のみが評価されるのが入試の良いところだ。

 そういう意味で大学には入りたい、出来れば良い大学に、名前の知られている偏差値の高い大学に入りたいという邪な気持ちのみで勉強していた。
でもそれで良いのだ、入ってしまえばどんな邪な動機であろうと関係ないし、それを咎める人もいない。
モチベーションがないからこそ勉強しなきゃいけない。
そもそも大学でやりたいことなんてない、動機も目的意識もなかった。モチベーションに頼ることなんて不可能だったのだ。
しかし、そういうやつほど勉強だけは頑張るしかない。
その瞬間だけ勉強を頑張って点数が伸びてさえいれば大学に入れる。
良い大学に入れば入るほど可能性が広がるはずだと信じていたし、ネームバリューのある大学に行ければそれで良いと思っていた。
結果として退学した身なので参考にしてよいのか分からないけれど、事実自分が受験生の頃はそれだけ考えて勉強していた。
モチベーションの維持に悩む人はそもそも動機や目的のない人がほとんどだと思うので、モチベーションなんてつかみどころのないものに頼らず勉強に励むのが一番良いと思う。
動機や目的意識のような内的な要因なんてすぐには変えられない。勉強以外の誘惑のあるものを周りに置かないとか、勉強が集中できる環境に入り浸るとか外的要因を変えることが最良の方法だと思う。


 受験とか大学の質問が一番多かったのは意外だったので、また書きたいことがあったら書きます、質問とかあればコメント欄などにどうぞ。
ただ書くには書くが、そもそも質問する相手が間違ってるからあんまり真に受けない方が良いぞとはあらかじめ伝えておきたい。

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