結局恐竜サメ怪獣が好き

 特段映画通であるとかでもないので何か分かっている風に偉そうに語るのも憚られるのだが、今日まで自分が映画を見てきた感想としては、人間の心の機微が描かれたヒューマンドラマや伏線が上手く張り巡らされたミステリーよりCGで作られた巨大なサメとか恐竜が躍動的に動いている映画の方が面白い。

 普段の日常では見ることの出来ないようなダイナミクスを観賞するのが映画体験として優れていると思ってしまっている節がある。

 低予算の中でアイデアや脚本の妙で評価された映画が素晴らしいのも分かっているが、バカみたいな予算を使ってCGでバカデカイ怪獣を作って町をぶっ壊してくれたりすりゃそれで良い。むしろそれだけで良い。
逆に怪獣を出してるのに、変に脚本が凝っていると怪獣の邪魔すんなよと思ってしまう。

 また、読書が好きな自分からすると脚本が面白いとか伏線がすごいとかそういう作品は読み物として楽しみたいという気持ちがある。
映画は良い意味でも悪い意味でも映像イメージが一つに固定されてしまう。面白いお話には想像する余地が残っていて遊びのある楽しみ方が好きなのだ。
自分の想像力では及ばないような架空の怪物や現代には存在しない生き物が映像イメージの中で生き生きと動いているのが映画を見る意義なのだと思っている。
ここまで真面目に語っているが、実に子どもっぽい主張な気がしてきた。かといってフランス映画を楽しめるような人間には一生なれる気がしない。
芸術の延長線上にあるような映画よりも大衆映画と肌が合う。

 怪獣サメ恐竜映画の唯一良くないところがあるとするなら、撮影メイキングが面白すぎるところだ。何にもないグリーンバックでメチャクチャ演技している俳優さんが面白すぎる。

 色んな映画に触れて凝り固まった映画観を矯正したいので、おすすめの映画あったら是非教えてください。
人生を変えた一本をどや顔でおすすめできるような人間になりたい。

是非サポートしてください。 7万5,000円の電子辞書を買うために貯金していきます。