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私の立ち上がり介助法

こんにちは、理学療法士のおかむーです。

今回は、「私の立ち上がり介助法」について、お話しします。

私が考える介助のポイントは

  •  介助する側も、される側も安心感がある。→安定性

  • できるだけ楽に介助する。→力を入れる所と抜く所、メリハリをつける。

  • 全身を使う。

です。

では、両下肢にあまり力が入らない、ハードな方と仮定して説明します。

① 移乗動作のテキストで説明していたように、相手の両大腿遠位を介助者の両膝で挟み込みます。
これにより、対象者の膝折れを防ぎます。


この時、自身の腰を守るために腰を落とし、出来るだけ体幹前傾を避けます。


② 対象者の体幹を前傾させて立ち上がりの準備をします。

介助者は、全身を緊張させています。

特に、介助者は脇を締め、上肢は写真の肢位で固定しています。


③ いよいよ立ち上がりです。

立ち上がりでは、離殿が最も力を必要とします。

この時、腕の力では持ち上げるのは大変です。

そこで、介助者は後方に倒れかかり、自身の身体の重さを利用します。

介助者の上肢はそのまま固定です。


④ 大変な離殿が終了したら、立位に持って行きます。

離殿後も、対象者の膝関節がある程度まで伸展するのに介助者の力を必要とするので、介助者は下肢を使います。


⑤ 下肢を使い切ったら、上肢を使うしかありません。


上肢は、介助者の肩関節を外転させて上腕を使います。


次に、立位から座位です。

順番は、立位の逆です。

⑥ 介助者の腕を下ろします。


⑦介助者の膝関節を徐々に屈曲させ、対象者の膝関節屈曲と共に体幹を前傾させます。


⑧ 離殿と同じ肢位になったとき、対象者を支えるのに最も力を必要とします。


ここから介助者の上肢や下肢の力で座らせると、対象者を支えきれず、ドスンとしてしまいます。

そこで、介助者は身体を固め、介助者の全身を徐々に前傾させながら対象者を座らせます。


以上、基本は移乗介助法と同じです。


一貫していたのは、介助者の膝による対象者の挟み込みです。

最初は難しいかも知れませんが、慣れてくると、かなりハードな方でも対応できます。(限界はありますが)

また、自身の腰を守れます。


最後までお読み頂きましてありがとうございます。





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