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遊具上の利用者数に関する荷重について、

おはようございます。本日も素敵な一日になりますように願っております

今回は遊具上の利用者に関する荷重について記述させて頂きます。
遊具は利用者によって各構成要素に荷重が掛かります。各構成要素にかかる可能性のある荷重の算出する方法を示します。

BSI EN-1176-1:2017の附属書A(57-58頁)によれば、

遊具上の利用者数

利用者によって荷重がかかる可能性のある各構成要素の利用者数を算出します。算出された人数は、整数に切り上げるものとします。

注記:この文脈での切り上げとは、例えば、3,13が4,0となることを意味します。

点上の利用者数
EN 1176の本パートに別途記載が無い限り、点上の利用者数 n は次の通りです。

点上の利用者数

立つ、歩くまたはよじ登るための遊具の各単点または水平面から30度未満で幅01.mを越える平らな面は、1人の利用者によって生じる荷重を支えることができなければなりません。

注記:これは、利用者の足を支える横木やステップにも適用されます。

線形の要素上の利用者数

線上の利用人数 n は、以下の計算式から算出されるものとします。
a)傾きが60°以下の線形の要素:
               n = L pr/0,6
       線形の要素上の利用者数の算出式(傾き60°以下の場合)
b)傾斜が60°より急な線形の要素:
               n = L/1,20
        線形の要素上の利用者数の算出式(傾き60°超の場合)
ここでは
L: 要素の長さになります(単位:m)
Lpr :水平面に投影した要素の長さになります(単位:m)

線形の要素は、はしごやクライミングフレーム(ジャングルジム)の横木やクライミングのポールやロープになります。

面積上の利用者数

表面積上の利用者数 n は、以下から算出されるものとします。
a) 60°以下の傾斜のある平面:
                n = A pr/0,36;
          面積上の利用者数の算出式(傾き60°以下の場合)
b) 60°を越える傾斜のある平面:
                n = A/0,72
           面積上の利用者数の算出式(傾き60°超の場合)
ここでは
A: 面積を表わす(単位:㎡)
Apr: 水平面に投影した面積を表わす(単位:㎡)

面積の(遊具)要素は、プラットフォーム(高床)、格子型プラットフォーム、ランプ、ネットなどです。

平面の幅は0.6mより広いものとします。 幅の狭い平面は、線形の要素として扱われるものとします。

これらのタイプの(遊具)要素が両側から利用できる場合、(例えば、 ネットまたはグリッドの場合)子供の数 n は片側のみの面積に基づいて算出されるものとします。
これらのタイプの(遊具)要素には、床と同様な密集した荷重はかかりません。

体積内の利用者数

体積内の利用者数 n は、以下から算出されるものとします。
ー 体積が V ≦ 4.3㎥ の場合 : n = V/0.43
ー 体積が 4.3㎥ < V ≦ 12.8㎥ の場合 : n =(V-4.3)/0.85
 体積が V > 12.8㎥ の場合 : n = 20 +(V-12.8)/1.4
ここでは
V :遊具の外周(寸法)で定義される体積になります(単位:㎥)

体積は遊具の最大利用人数を決定するために使用されます。 例えば、クライミングフレームや空間ネットワークなど。

注記 :上記の体積数値は、以下の寸法に基づいています。
a) 0,60 m × 0,60 m × 1,20 m = 0,43 m3;
b) 0,75 m × 0,75 m × 1,50 m = 0,85 m3;
c) 0,90 m × 0,90 m × 1,80 m = 1,46 m3;