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遊具における長期(永久)荷重について、

おはようございます。今日も素敵な一日になりますように願っております。

遊具には何かしらの荷重が掛かります。今回は遊具に長期的に掛かる荷重について記述させて頂ければと存じます。

BSI EN-1176-1:2017の附属書A(52頁)によれば、

長期(永久)荷重(Permanent loads)


遊具および遊具(を構成する)要素にかかる荷重Q(単位:N(ニュートン))は、質量にかかる重力(g)と同様に、これらの質量の動的効果(例えば、スウィング)よってだけでなく、接続された要素(例えば、ロープ、チェーン)および外部の影響(例えば、風など)から生じます[荷重Q=質量重力g(単位:kg)]。遊具の様々な例に作用する総荷重(ニュートン単位の力「F」および「T」)、およびそれらの組み合わせの計算は、以下及び今後の記事の各項目で詳しく説明されます。

遊具の耐荷重部分における静的構造解析(応力計算)には、本規格の附属書Bの静(的構造)解析における荷重組合せの項目で示された荷重に対する安全係数が使用されるものとします。

長期(永久)荷重(Qp)は以下のものから構成されています。
a) 構造物および組立部品の自重質量によって生じる荷重(Qp)
b) プレストレッシング荷重(Qt)(例:スペースネット、ケーブルウェイ)
c) 遊具に水の容器が含まれる場合、水の質量によって生じる荷重(Qp)

自重による荷重(Loads created by self-weight)
構造物および組立部材の自重による荷重は算定されるものとします。

プレストレッシング(あらかじめ応力が掛かっている)荷重                     (Pre-stressing loads)
プレストレッシング荷重は長期(永久)荷重とみなされます。最大および最小プレストレッシング荷重は検証されなければなりません。
注記:クリープ(一定の外圧で物体の変形が時間と共に徐々に増加する現象)またはリラクゼーション(応力度が抜けていく現象)が起きる為、プレストレスは時間に依存します。次の2つの状況を検証する必要があるはずです。
a)初期プレストレス荷重
b)終期プレストレス荷重

水の質量(Mass of water)
容器内の可能な最高水準と最低水準が考慮されるものとします。