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指の挟み込み(エントラップメント)について

おはようございます。本日も素敵な一年になりますように願っております。

以前の記事”遊具での挟み込み(エントラップメント)に対する保護について”では挟み込み(エントラップメント)に対する保護に関する記述をさせていただきました。

今回は様々な挟み込みタイプの中から指の挟み込みの安全要件についてお伝えさせて頂きます。

BSI EN-1176-1: 2017(26-27頁)によれば

指の挟み込み(エントラップメント)


挟み込み(エントラップメント)を引き起こす可能性のある、以下のような危険な状況をつくらないように遊具は構築される必要があります。

a)身体の指以外の部分が移動している、又は強制移動(慣性運動)(例えば(滑り台での)滑走や(ブランコでの)揺らしなど)の最中に指が挟まる可能性がある隙間

b) 可変する隙間(チェーン(鎖)を除く)
本規格の附属書の中で示されている手順に従って試験した時に、利用者が強制移動(慣性運動)させられるフリースペース内の隙間、又はインパクトエリア上の1000mmを超える高さに下端部がある穴は、以下のいずれかの要件に適合するものとします。

注記1:隙間には筒(チューブ)や管(パイプ)を含みます。

c)       8mmのフィンガーロッド(以前の記事”遊具点検用プローブについて”の中のフィンガーロッドの図参照)は、隙間の最小断面を通過してはなりません。そして、その隙間の輪郭は、本規格の附属書の中でに示されている通りに動かした場合に、ロッドがどの位置でもロックしないようにしなければなりません。

d)       8mmのフィンガーロッドが開口部を通過する場合、別の指の挟み込み部位へアクセス(到達)可能でないならば、25mmのフィンガーロッド(以前の記事”遊具点検用プローブについて”の中のフィンガーロッドの図参照)も通過しなければならない。

注記2:下方のインパクトエリアに落下する可能性がある場所にのみ使用されます。(本規格内の)”隣接するプラットフォーム”の(条項も)参照して下さい。

注記3:指の挟み込み(エントラップメント)に関する試験工程折をみて試験工程について記述)は、フリースペース内や落下空間に存在する場合のみに実施されます。筒(チューブ)と管(パイプ)の端は、指の挟み込み(エントラップメント)のリスク(危険)を防ぐために塞がなければならない。

塞ぐものは、工具を使用しないと取り外しできないものとします。
遊具の使用中に寸法が変化する隙間は、いかなる場所でも12mm以上でなければなりません。

隙間が木製部材の中心に向かって狭まくなる場合、単一木材の割れ目は、指の挟み込み(エントラップメント)とはみなさないものとします。


完全に閉鎖された開口部(剛性)での指の挟み込みの例
完全に閉鎖された開口部(非剛性)での指の挟み込みの例
部分的に閉鎖された開口部での指の挟み込みの例
V字開口部での指の挟み込みの例
可動部での指の挟み込みの例