長年の悩みが更に深くなる日~「空間」って
ここ1~2年(これを私は長年と言います)、メタバースの事業に関わってから、ずっと頭を悩ませていることがあります。それは「VR」とか「メタバース」で肝になっている「空間」という存在を、紙、つまり平面・2Dで表現することです。結論、できないんです。。
上の画像は、『VRゴーグルを被ると、サントリーニ島に行ってるような体験ができるんだよ』ということを表したイメージ画像です。これで、何となくは伝わるのですが、「何となく」です。実際に体験した時の『おぉぉっ!』という声を挙げちゃう感じはどうしても表現できず、これが限界です。
動画だと、更に分かりづらいです。上の画像と同じ理屈で動画版にしてみるとこうなります。
ね、微妙でしょ。。でも、イメージはこれで伝わります。でも、体験した時の驚きや感動は全く伝わりませんよね。それを伝えようとすると、こういう方法になります。
アンタッチャブル柴田さんのようにタレントさんに体験してもらって、それを実況してもらう手法。これはYOUTUBERさんにもやってもらいました。
【どこでもドア】はホントにシンプルで、VRゴーグル(HMD)を被って、まるで現地にいるかのような体験ができるサービスです。なので、中身は説明が要らない。まさに「やればわかる」「体験すればわかる」の世界です。なので、これまでイベントなどで大勢の方にとにかく体験してもらい、驚いてもらい、感動してもらうことを繰り返してきました。(今後の課題はVRゴーグル自体が一般に普及するのみ!)
ところが、世界のテクノロジーの進化は激しい勢いで続いていて、我々が【どこでもドア】で切り開いた、リアリティメタバース(実写映像による3DのVR「空間」)は新しい技術を加えて、さらなる進化を遂げようとしています。その技術が【Gaussian Splatting】です。
【どこでもドア】をご利用いただいた方はご存知かもしれませんが、【どこでもドア】のメタバース空間は、高画質の実写360度映像という膨大なデータ量を取り扱っている都合もあって、現時点では、映像の中を自由に歩き回ることができません。映像の中に自分がスポッと入る形なので、映像の進行方向は選べないんですね(それでも、360度映像の中に入る体験自体がほとんどの人にとっては初めてのことなので、驚くし、喜ぶし、感動するわけです)。「いつか、5Gとか6Gの世界観では、自由に歩行できるだけのデータ量を持たせてメタバース空間を楽しめる日が来るだろうな」とは思っていました。そこに、ちょっと違う方向から【Gaussian Splatting】が登場しました。
これは、普通のスマホで部屋の中を撮影した動画、つまり誰もが簡単に用意できる素材をアップロードするだけで、1時間ほどでできあがります。見ていただくと分かる通り、3Dでできた部屋の中を自由に歩き回ることができるようになりました。部屋自体は動きませんが、足元の方を見たり、天井の近くを覗いてみたり、部屋という物体を上下左右360度から自由に見ることができるという仕組みです。
こうなると、今日の本題である「紙でどうやって表現するねん!」問題が更に深まります。つまり、今までのタイトル部分の画像のようなイメージ画像以上の表現が見つかりません。。それとは全く別次元の画期的な技術を駆使できているサービスなのですが、それが文字と画像でわかりやすく伝えられたら・・・悩ましいところです。
これも上手に3D映画の特徴を表現していますが、映画館という平面で提供されるサービスなので、「飛び出す絵本」的な表現で事足ります。が、弊社が提供するのは、そもそも360度の空間の中に入ってもらう状態ですし、恐竜は上下左右360度どの角度からでも見れますし、、、悩ましい。
そろそろクリエーターの方に依頼しないとならないかなと思ってる今日此の頃です。素人が生成AIで作らせるのは限界が来たようです。
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