バッハ:クリスマス・オラトリオ 第1部 降誕節第1祝日用「いざ祝え、この良き日を」

00:00 Jauchzet, frohlocket, auf, preiset die Tage (Chorus) :第1曲 合唱「歓呼の声を放て、喜び踊れ」
08:18 Recitative: Es begab sich aber zu der Zeit (Evangelist):第2曲 レチタティーヴォ「その頃皇帝アウグストより勅令出で」
09:59 Recitative: Nun wird mein liebster Brautigam (Alto):第3曲 レチタティーヴォ「今ぞ、こよなく尊きわが花嫁」
11:06 Aria: Bereite dich, Zion, mit zartlichen Trieben (Alto):第4曲 アリア「備えせよ、シオンよ、心からなる愛もて」
17:08 Chorale: Wie soll ich dich empfangen (Chorus):第5曲 コラール「如何にしてわれは汝を迎えまつり」
18:27 Recitative: Und sie gebar ihren ersten Sohn (Evangelist):第6曲 レチタティーヴォ「しかしてマリアは男の初子を生み」
18:57 Chorale and Recitative: Er ist auf Erden kommen arm, Wer will die Liebe recht erhohn (Chorus, Soprano, Bass):第7曲 コラールとレチタティーヴォ「彼は貧しきさまにて地に来りましぬ/たれかよくこの愛を正しく讃えん」
22:32 Aria: Grosser Herr, o starker Konig (Bass):第8曲 アリア「大いなる主、おお、強き王」
28:12 Chorale: Ach, mein herzliebes Jesulein (Chorus):第9曲 コラール「ああ、わが心より尊びまつる嬰児イエスよ」

カール・リヒター指揮
ミュンヘン・バッハ管弦楽団・
合唱団
(ソプラノ)グンドゥラ・ヤノヴィッツ
(アルト)クリスタ・ルートヴィヒ
(テノール)フリッツ・ヴンダーリヒ
(バス)フランツ・クラス
1965年2月、3月、6月録音

J.S.バッハの『クリスマス・オラトリオ』BWV 248の第1部「いざ祝え、この良き日を」は、バッハが1734年に作曲した6部からなるオラトリオの一部です。この作品は、クリスマスから公現祭までの期間に演奏されることを意図しており、第1部は特に降誕節の第1日(12月25日)に演奏されることを想定しています。

第1部「いざ祝え、この良き日を」の構成は以下の通りです:

1. 合唱「いざ祝え、この良き日を」(Jauchzet, frohlocket, auf, preiset die Tage):この冒頭の合唱は、力強く喜びに満ちた音楽で、クリスマスの祝祭的なムードを表現しています。トランペットとティンパニが華やかな雰囲気を加え、合唱は複雑なポリフォニー技法を用いています。

2. レチタティーボ:続いて、福音書のテキストを基にしたレチタティーボ(語り)があり、クリスマスの物語が語られます。

3. アリアと合唱:ソリストのアリアや合唱部分が続き、クリスマスの意味や喜びをさまざまな角度から表現しています。

バッハはこのオラトリオで、典型的なバロック音楽の要素――豊かなオーケストレーション、複雑な対位法、表現豊かなアリアや合唱――を駆使しています。『クリスマス・オラトリオ』は、バッハが生涯にわたって磨き上げた技法と、彼の深い宗教的信仰が融合した、高い芸術性を持つ作品です。第1部は特に、クリスマスの喜びと祝祭の気持ちを強く表現した部分で、バッハの作品の中でも特に人気の高い部分の一つです。

J.S. バッハの『クリスマス・オラトリオ』BWV 248の第1部「いざ祝え、この良き日を」は、バッハの宗教音楽の中でも特に有名で、クリスマスの祝祭を豪華に飾る作品です。詳細な解説を以下に示します。

### 合唱「いざ祝え、この良き日を」(Jauchzet, frohlocket, auf, preiset die Tage)
- **楽器編成**: この部分では、トランペット、ティンパニ、オーボエ、フルート、弦楽器、コンティヌオ(バッハの時代のバスラインを担う楽器群)が使用されています。
- **音楽的特徴**: 合唱は、複雑な対位法とリズミカルな要素を組み合わせた壮大なものです。トランペットとティンパニが祝祭的な雰囲気を強調し、クリスマスの喜びを力強く表現しています。
- **テクスチャ**: ポリフォニック(複数の独立した旋律が組み合わさっている)な構造を持ち、バッハの音楽の特徴である複雑な旋律の重ね合わせが見られます。

### レチタティーボ
- **形式**: レチタティーボは、オペラやオラトリオで話される部分のような形式で、歌手が物語を語る部分です。
- **内容**: クリスマスの物語、特にキリストの誕生に関連する聖書のテキストを扱っています。

### アリアと合唱
- **アリア**: ソプラノ、アルト、テノール、バスの各ソリストによるアリアが含まれ、それぞれがクリスマスのテーマに沿った感情や思索を表現しています。
- **合唱**: アリアの間に挿入される合唱部分は、再びコミュニティの声としての役割を果たし、祝祭の雰囲気を高めます。

### 音楽的・宗教的意義
- **音楽的洗練**: バッハは、このオラトリオを通じて、彼の高度な対位法、旋律の発展、そして豊かなオーケストレーションの技術を披露しています。
- **宗教的表現**: 『クリスマス・オラトリオ』は、バッハの深いルター派の信仰と音楽への情熱が融合した作品で、キリスト教徒にとってのクリスマスの重要性を音楽を通じて祝賀しています。

第1部「いざ祝え、この良き日を」は、『クリスマス・オラトリオ』全体の中でも特に華やかで、クリスマスの喜びと祝祭の精神を表現するのにふさわしい開始を提供しています。バッハの作品の中でも、この部分は彼の音楽的才能と宗教への深い理解が際立っていると言えるでしょう。

『クリスマス・オラトリオ』BWV 248の第1部から、第5曲から第9曲にかけての楽曲解説をします。

### 第5曲 コラール「如何にしてわれは汝を迎えまつり」
- **音楽的特徴**: 伝統的なドイツのコラールの旋律を用いています。この曲では、単純で心地よい旋律が、深い宗教的なメッセージを伝えるために使われています。バッハはコラールの旋律に対位法的な要素を加えることで、より複雑で豊かな音楽を生み出しています。
- **テキストの意味**: このコラールは、キリストを迎え入れるための準備と、彼への愛と崇拝の感情を表現しています。

### 第6曲 レチタティーヴォ「しかしてマリアは男の初子を生み」
- **内容**: このレチタティーヴォは、イエス・キリストの誕生の瞬間を描写しており、聖書の物語の直接的な引用が含まれています。物語的な進行と詳細な描写が特徴です。
- **音楽的表現**: レチタティーヴォは話し言葉に近いスタイルで歌われ、伴奏は最小限に抑えられています。これにより、テキストの内容が強調されます。

### 第7曲 コラールとレチタティーヴォ「彼は貧しきさまにて地に来りましぬ/たれかよくこの愛を正しく讃えん」
- **構成**: この曲はコラールとレチタティーヴォの組み合わせで、両方の形式の要素が含まれています。
- **テキストと音楽**: コラール部分は信仰の確固たる表現を提供し、レチタティーヴォ部分は物語性を持ち、イエスの謙虚な誕生とその意味を考えます。

### 第8曲 アリア「大いなる主、おお、強き王」
- **形式**: 劇的で感情的なアリアです。
- **特徴**: 豊かなオーケストレーションと感動的な旋律が、ソリストによって表現されます。この曲は、キリストへの深い敬愛と崇拝を音楽で描いています。

### 第9曲 コラール「ああ、わが心より尊びまつる嬰児イエスよ」
- **特徴**: 伝統的なコラール形式で、信者たちの心からの祈りと賛美を表現しています。
- **音楽的アプローチ**: バッハはここでも、単純なコラールの旋律に対位法的な技巧を加え、深い感情を込めた音楽を作り出しています。

これらの楽曲は、『クリスマス・オラトリオ』の第1部の核心をなす部分であり、バッハが宗教音楽における彼の独特なスタイルと深い信仰を示す場面です。

『クリスマス・オラトリオ』の第1部における第5曲から第9曲のさらなる補足情報を以下に示します。

### 第5曲 コラール「如何にしてわれは汝を迎えまつり」
- **宗教的背景**: このコラールは、キリストを心に迎え入れるというキリスト教徒の姿勢を表現しています。テキストは、キリストの教えとその生涯を受け入れることの重要性を強調します。

### 第6曲 レチタティーヴォ「しかしてマリアは男の初子を生み」
- **音楽とテキストの関係**: レチタティーヴォでは、音楽がテキストを強調するための手段として機能します。バッハは音楽を通じてテキストの感情や意味を深め、聴き手に強い印象を与えます。

### 第7曲 コラールとレチタティーヴォ「彼は貧しきさまにて地に来りましぬ/たれかよくこの愛を正しく讃えん」
- **音楽的・宗教的意味合い**: この組曲は、イエスの謙虚な出生とそれが人類のためにもたらす救済のメッセージを表現しています。コラールとレチタティーヴォの組み合わせにより、信仰の深さと物語性が同時に描かれています。

### 第8曲 アリア「大いなる主、おお、強き王」
- **ソリストの役割**: アリアでのソリストは、キリストへの個人的な崇拝と愛を表現する役割を担っています。バッハはソリストの声とオーケストレーションを使って、この感情を効果的に伝えます。

### 第9曲 コラール「ああ、わが心より尊びまつる嬰児イエスよ」
- **コラールの重要性**: このコラールは、オラトリオの最後を飾る重要な部分であり、全体の感情的な締めくくりを提供します。ここでのコラールは、信者たちの共感を呼び、共同体としての信仰を表現します。

これらの楽曲は、バッハが宗教音楽においてどのように深い信仰と音楽的才能を組み合わせたかを示す素晴らしい例です。『クリスマス・オラトリオ』の第1部は、聖書の物語を音楽で描くバッハの能力と、彼の作品における宗教的テーマの扱い方を見事に示しています。

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バッハ 再生リスト
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バッハ「クリスマス:オラトリオ」 再生リスト
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